「引っ越し/進学/単身赴任するから、良い歯医者を教えてくれ」という患者からのFAQ(良くある質問)の一つです。
転勤、引っ越し先で、良い歯医者をどうやって見つけるか? についてまとめ
ぜひ参考にしてください。
歯科業界の現状 … 惨状
コンビニより多かった歯科医院は、全国津々浦々7万軒ありました。ピーク時は8万軒と言われていました。
2023年以降、人件費や円安による原材料の高騰により、廃業する歯科医院が増えています。
歯医者が減った理由は、主に5つ
- むし歯の子供が激減したこと
- 歯科の保険点数が、さっぱり上がらないこと → 2024年6月改定で マイナス改定なのに 人件費のベースアップを強要
- 銀歯の原料である12%金銀パラジウム合金が、30gあたり税抜き7.5万円になり、20年前と比べて10倍になったこと
- 急激な円安で、輸入品だらけの歯科材料や器械が大幅値上げ
- 人件費が高くなり、求人をかけても変な人しか来ないこと
ビジネスモデルとしては15年前から、すでに破綻しています。
保険医療機関は、保険治療だけで利益をだすことができなくなりました。
かつて、緩和規制で東証一部(プライム)上場企業が、病院や介護施設、歯科医院などの医療機関を株式会社として経営しようと目論んだことがありました。
しかし、医療介護業界の闇の深さに気づき、早々に撤退しました。「コンプライアンス(法令遵守)」な面から、上場企業が手がけるには、あまりにもリスクが大きいからです。
2023年夏に話題になった中古自動車販売業者の不正問題を上回る”社会保険をむさぼる闇”があります。
こういう厳しい状況を念頭にして、以下、解説していきます。
良い歯医者の条件
患者にとって「都合の良い」歯医者ではなく、本当の意味での良い、良心的な歯医者の条件を紹介します。
詳しい診療明細書兼領収書をもらえること
歯医者で、お金を払ったのに領収書がもらえないのなら、その歯医者はダメです。
レジのレシートを領収書として渡す歯医者もダメです。
初診料、再診料、加算、指導料、検査、治療内容…の点数が、きちんとリストになって印刷されてるのを確認しましょう。
電子請求の縦覧点検が始まってから、金回りが悪くなったのか?ケチなことを言うセンセがやたら増えましたw。
保険証の提示は毎回 来院時にすること
歯医者のほとんどが保険医療機関なので、患者は自分の保険証を受付で見せます。
毎月、最初の来院日には絶対に保険証を見せてください。コピーの保険証はダメです。
治療がおわって、治療費を支払うと領収書がもらえます。
領収書がいらないという人もいます。
そんな人は、問診票の項目に「私は明細領収書がいらない 」があるので、チェックをいれて署名してください。
中学生までは、治療費の支払いが0円
ここ10年くらい、子供の外来(病院に通うこと)患者の自己負担がない市町村が増えています。
→ 治療費の3割が自己負担なのですが、その3割を市町村が負担してくれます。
その場合は、領収書をもらえません。本来なら自己負担がない子供患者は診療明細書を発行しなくてはならないことになっています。しかし、事務的な手間を省きたいので出さないところが多いです。
予約がとりにくい
歯医者は、1日に診られる患者が限られています。
理由は主に3つ
- 消毒、滅菌する治療道具の数が限られている
- 一人一人に丁寧に治療をしたり、患者に説明をしたりする手間と時間がかかる
- 従業員を増やす、人材を育成するなどの金も時間もない
だから、電話で予約をとると、1週間先の予約になることが多いと思います。
1日の来院患者数と歯科医の人数は事前に調べられる
保険医療機関は、都道府県の認可と登録が必要です。
医療機関の基本情報は、それぞれの都道府県のホームページで公開されています。
1日の来院患者数と医師の数が分かります。
歯医者が1人しかいないのに、1日の患者数が20人を超えているのは、おかしいです。
センセが1人なのに、1日80人の患者数って… その歯科医院から流れてきた患者の口の中を診ればどういう治療をされていたかってのは、ピー(自粛)。
口が悪い と評判
田舎の歯医者は、「口は悪いが腕が良い」というのが褒め言葉です。
私も「全部抜いてしまうぞ!」と初めて来た患者を脅します。
これは、患者の選別をしているからなんですよ。
来て欲しくない患者 3タイプは、
- 人の話をきかない人
- だらしのない人
- めんどうくさい人
歯医者は患者と長い付き合いになる治療が多いので、自分の都合に合う人かどうかを見定める必要があるんです。
歯医者を選んでいるはずの患者が、逆に選ばれていることを知らない
「歯医者はコンビニよりたくさんあるんだから、代わりの歯医者なんて、他にたくさんいるんだ」なんて言う人がいますけど、じゃぁ、なんで、かかりつけの歯医者が決まっていないんですか?
最近、他の歯医者から移ってくる患者が多いんですよね… まぁ、鴨られまくっています。
保険でできるのに、わざわざ高額な自費の補綴物(カブセや入れ歯)を入れられています。
「ちなみに、これ1本10万円でしたか?」とか、具体的に金額を聞きます。それを細かく話す患者と、言わない患者とか、そういう会話から、その患者がどういう人物か?を探っています。
信頼関係をきずけるか どうか?が重要
患者を不幸にしないための「最善」を考えて実行することが、医療人です。
金儲けは二の次(あとまわし)です。
しかし、現実は、自分の金儲け、私利私欲のためにというセンセが多いんですよ。
ネット上で検索して来た人をだまして、物やサービスの紹介料を稼ぐアフィカスというのが増えていますが、同じですね。
アフィカスよりも、ずいぶん昔から存在してます。
金儲け優先であれば、以下の3つを念頭に営業トークします。
- 患者「様」と呼び
- 決して、上から目線の発言をせず
- ひざまづいて、患者様の要望にこたえる
ホテルの「コンシェルジュ」のような接遇(お持てなし)の対応をして 自費治療をしてくれるように 勧誘します。
私は、金儲け最優先でやっていないので、患者に媚びへつらうのは苦手です。
インプラントなど高額自費歯科治療のトラブル
派手なホームページ、受付のホテルのコンシェルジュのような接遇に良いようにだまされて、人工歯根(インプラント)を何本も植えて、高い歯を入れて…、トラブって… という話は少なからずあります。
消費者庁から、日本歯科医師会経由で全日歯会員へ「インプラントのトラブルに関して…」っていう通達が来るくらいですから(笑)
歯医者の腕がうまいかヘタかは、「コンジュウゴのシャシン」を見ればわかる
保険歯科治療で、手間とお金がかかって赤字になるのが「根管処置(こんかんしょち)」という一連の治療です。分かりやすく言うと、「根っこの治療」です。
うまいセンセは、大赤字になる作業なので、手を抜かない自分の仕事っぷりを患者に見せたがります。
「根っこの治療で、うまく根の先まで詰まったかどうかの写真を撮ります」と言われてX線写真を撮るので、ディスプレイで見せてもらいましょう。
うれしそうに、歯の根の白い線を説明してくれるはずです。
どの分野、世界でも、物や形がちがうだけで、スペシャリストの仕事ってのは美しいものです。
自費の治療を熱心にすすめない(経営に余裕がある)
「貧すれば鈍する」、「背に腹はかえられない」など、ことわざが多いですね。
金に困っていなければ、利幅の大きな自費治療を、熱心にすすめることはしません。
「保険で治療する予定です。白くて綺麗な歯の”見栄え”を優先するなら高い自費の歯が選べます。耐久性は同じです。」と繰り返し患者には説明をしておきます。
白い歯の色が10年経っても変わらない、茶渋や口紅も付かない丈夫な白い歯は「メタルボンド」というセラミックの歯です。原価は、1本5万円(白金加金、金コア)です。
自費治療の原価率は、20〜30%に設定するので、9〜15万円になります。
歯科医院の経営的に余裕があるセンセは、衛生士や助手に対して患者に自費治療をすすめることをさせません。
経営が厳しいところほど、衛生士や助手に対して自費治療のノルマを課して、患者に自費治療をうけることを強要させています。
2022年4月現在、保険のカブセの金属(金パラ)の価格が自費用の白金加金の金合金よりも高くなったので、保険でカブセをいれると逆ざや(赤字)です。
経営的に厳しいので自費の金歯をすすめる歯医者が増えています。
金歯で、大臼歯 6万円、小臼歯5万円が相場(2024年4月現在)です。
金属代の差額を患者が支払えば、金プラチナ合金のタイプⅣのBrやFMCが入れられられるように、ロビー活動(日歯連からの議員を送る)をしましょう!
「奥歯のカブセや詰め物を白い歯にしましょう」と むやみに言わない
保険治療で入れた奥歯に銀(金パラ)のカブセや詰め物を 保険の併用(違法)で自費の白い歯にすすめる歯医者が激増しています。
保険治療だけしていたのでは、歯科医院の経営は成り立ちません。
奥歯に白い詰め物やカブセを入れるのは、見た目だけの改善にしかなりません。
材質的に耐久性が ひどく劣るものなので、やむを得ない場合だけの選択になります。
なのに、「保険でできる 白い詰め物やカブセにしなおしましょう」とすすめる歯医者は、ダメです。
うちにも、「白い詰め物やカブセが、とれたり、はずれてたりで いつまで経っても治らない!歯医者に通うのが嫌になった」と訴える紹介患者が増えました。
生活保護認定医を辞退している
これも、都道府県のホームページで、保険医療機関の情報が載っていますから確認できます。
生活保護認定医は、生活保護の患者を診るための資格です。市町村に申請することでなれます。
生活保護の人は医療費の自己負担なしで医療をうけることができます。
生活保護者の医療費はサラリーマンが収める社会保険が負担しています。若い人はもっと怒りなさい!
生活保護の人って、だらしない人が多いんです。予約時間を守らない、言うことを聞かない、外国人も多いし、めんどうな人が多いです。
保険請求の事務手続きも毎月、市町村に報告書を提出しなければならないのが面倒くさいです。
生保の患者に過剰診療をして点数を稼ぐ必要のない経営に余裕のある歯科医院は、生活保護認定医を辞退してます。
ホームページが地味
センセ自らがつくったテキスト中心の地味なホームページの歯医者なら、好感が持てます。
勤め先、ご近所さん、地元にすんでいる人に聞く
インターネット上の歯医者の口コミは、ステマ200%です。
Google検索に出てくる口コミもサクラだったり、ライバル蹴落としの悪評だったり… デタラメな中傷合戦になっています。
iPhoneがインターネットを身近にする前(15年以上前)から、このステマ&中傷合戦は続いています。
ネットで検索した口コミで、歯医者を選んではいけません。
歯科医院に勤める助手や衛生士には、患者を集めるようにノルマを課していますから、歯科医院勤務が家族にいるような人からの歯医者の口コミ情報は、注意してください。
悪い歯医者の見きわめ 方法
しっかり説明をしてくれる → 腕の良さとは無関係
- 病状と治療の流れ、だんどり、期間の説明
- 治療後に予測できるトラブルと対処について
- 次回の治療時間と治療費の予定金額
など、患者に説明をするのは、当たり前のことなのですが、
- 患者は、センセの専門用語だらけの話が分かっていない
- ドキドキしていて、センセやスタッフの説明が頭の中にはいっていない
- 治療の痛みやショックで、言われたことを忘れている
といったことで、「そんな話はきいていないぞ」と怒る患者もいます。
一応、説明をしたしないの水掛け論にならないように、患者への説明を録音や動画で録るところも増えました。
まぁ、「私とは合わなかった」ということで、他の歯医者に行ってもらうように、それとなくすすめます。
受付の電話の応対でも、失礼のないように、「他の歯科医院へ行ってもらうように、話をすすめるようにと指示しています。
院内が清潔かどうか
「清潔」の意味が、我々医療人と一般人で違うので、「綺麗かどうか」では選べません。
”滅菌パックに機材をいれて消毒済み” にすることが、とにかくお金がかかるので もうけが出ない。
歯科医院の赤字になる原因は、おもに4つ
- 滅菌パックという透明パックで道具が全部いれてある
- スタッフがたくさんいる
- 綺麗な診療室、派手&豪華な待合
- 子供を預かるコーナー
お金がかかることを派手にアピールするところは、自費治療の患者を増やさないと経営が成り立ちません。
滅菌パックはコストがかかりすぎるので、機材は滅菌器(オートクレーブ)にかけても、滅菌パックにいれていないことがあります。
逆に水洗いだけして、使い回しの滅菌パックに入れて、オートクレーブに入れていないというところもあるかもしれませんw
スタッフには、自費治療への勧誘ノルマが課せられています。
iPadを手に、
- カブセ物は、自費で高い歯にしましょう
- 取り外しの入れ歯は噛めないので、人工歯根インプラントを入れましょう
- ブリッジは歯をいためるので、人工歯根インプラントを入れましょう
- 銀歯を白い歯にしましょう
- 歯周病治療は、月額8千円の自費治療メンテナンスでやりましょう(サブスクリプション契約)
という勧誘をしてくるはずです。
歯科医院のホームページが充実している → マジでヤバい
Twitterやブログ、ウェブサイトを使って、情報弱者から搾取するアフィカスが問題視されています。
この原型になったビジネスモデルを、我々はインターネットが一般的になる20年前から、すでに派手にやっていました。
あまりの酷さに、厚労省が激怒し規制をしました。
- 昔ながらの院長自らが書いているテキストだけのホームページ
- 必要最小限の告知情報が載せられている
だけのホームページなら安心です。
こんな歯医者のホームページはヤバい
- 私立大出身なのに、国立大学歯学部で研修というナンチャッテ国立大学出身にw
- GoogleやYahoo!検索に広告を入れている(ワンクリック300円のやつ)
- 宮殿のような無駄な装飾のある歯科医院外観
- 歯をみせた笑顔の院長やスタッフの写真だらけ
- CT、レーザー、CAD・CAM冠、インプラント、豪華設備が〜 という宣伝
- 「インプラントセンター」などの禁止されている標榜
- ホームページから予約がとれる
- 症例付き写真、患者の口コミ情報(規制対象)
- 院長やスタッフのTwitterやFacebookがキモい
他にも、NGワードを以下にあげておきます。この中の1つでもあったら、その歯医者はダメです。
- 痛くない歯医者
- 裏側矯正
- みえない矯正
- インビザライン
- 歯を抜かない歯科矯正
- 託児所あり
歯科医院の派手なサイトを作っているのは、アフィカスのWebライターやデザナーなので、だまされないように!
サイト作成を委託している歯科医師は、厚労省のガイドラインに抵触するかしないかのギリの線な表現で攻めるように依頼しています。
ネット広告経由でくる患者は変な人が多すぎる
「『ネットの口コミをみて来ました』っていう患者って めんどうくさい人多いよね」と、開業歴が長く営利を追求しない”まともなセンセ”が 口をそろえて言います。
ネット経由で来る患者って、そろいもそろってみんな変な人です。「変な患者でも欲しい!1人でも患者が欲しい!」、経営的に厳しいところは、そうなります。
歯医者のネットの評判くらいアテにならないものはありません。
経営者によく読まれる雑誌に載っている
ビジネスモデルとしては、もう10年以上前から終わっている業界ですので馬鹿正直に商売をしていたのでは経営が成り立ちません。
あの手この手で宣伝をしないと自費治療をさせてくれる患者が来ないんです。保険医療機関は露骨な営業を禁止されています。
そこで、一般の人が読む雑誌に”名医”として載せてもらうことがとても重要になります。掲載料を払ったり、お抱えのライターに自院グループの宣伝記事を書かせるようにします。
景表法違反ギリギリの広告で攻めるのは、アフィカスより我々の方が先輩です。
ちなみに、地元の新聞社へは、歯科医師会が6月のむし歯の日で広告を出したり協賛するなどスポンサーになっています。個々のセンセを名医として紹介する抜け駆け記事を書かせないようにしています。
予防歯科に力を入れている → 当たり前すぎなので逆にうさんくさい
銀歯に使う金パラ(12%金銀パラジウム合金)の値段が高くて困っています。保険でカブセものやブリッジをいれると ほとんど儲けが出ません。
儲かる治療とは、歯の良い人が定期的に歯医者に通ってもらって 歯周検査や管理料、指導料をもらう予防歯科です。ただし、単価が安い!
予防歯科を中心にやっていくには、数をこなさないと経営が成り立ちません。
そこで、衛生士や助手に担当させる患者を振り分けて管理させて競わせるんです。来院しなくなったら、「なぜ来なくなったのか?」と勧誘の電話を入れさせます。
容姿と性格のよい子が男性患者を増やしてノルマを達成できます。球場のビール売り娘と同じなんですが、彼女たちほど給料をだせないのが残念です。
逆に言えば、入れ歯を入れたり、ブリッジを入れるほど歯が悪くて保険治療しかしない患者は、経営に貢献しないので、他の歯医者に行ってもらわないとこまるということです。
院長やスタッフの態度が良い、応対が良い
これは、先にも述べたので省略します。
複数の歯科医がいる大規模歯科医院
複数の歯医者がいる、大きな歯科医院にも注意してください。
まじめな(職人的な)診療や治療をやると歯科医院経営は、すぐに破綻します。人物金がかかりすぎて赤字になるからです。だから、歯科医院の外観を豪華にしたり、多店舗化したりは無理です。
スタッフが多い → 経営的にノルマが厳しい
衛生士1人の人件費は、年間で200〜500万円です。フルタイムよりもパートタイムを希望する人が多いです。
田舎は結婚が早いので既婚者しかいませんから、家庭があります。なので、1日のうちで、最も人手が欲しい夕方から夜に来てくれません。
それに、「育休とりたい」、子供が小さい間は、「熱が出た、風邪をうつされた」で、有給使いまくりの【子持ち様】です。
さっさと辞めてくれるのなら、次の人員をいれて育成できますが、復帰するのであればそうはいきません。診療は、残された人で必死で回すわけです。
「子供ができたら退職。下の子が小学生になってから再雇用という形で復帰。」なんてホンネを言うセンセも多いはずです。しかし、子育てが一段落したら、今度は親の介護でまた…。
午前中や昼からなんて、歯科医師と受付と助手だけいれば、こなせますから。衛生士なんていらないんですよ。
なにか勘違いしている衛生士は、
- トイレ掃除は助手にやらせてください
- 講習会、研修会は医院負担で行かせてください
- スカートの白衣は着ません
とか、まぁ、いろいろ言ってくれますw。
衛生士のコストは高いので、それをペイするためには、
- 歯周病患者として定期的に通ってくれる患者を衛生士1人当たり30人/月
- 自費勧誘を月額20万円に設定
- 新規患者(新患)は、5人/月
といったノルマが必要です。
衛生士が4、5人フルタイムの勤務でいる歯医者を経営しようとすると…
この辺のノウハウは、歯科医師ではなく、経営者としての鬼の面を見せる【歯科医院開業&経営セミナー「鴨の患者を集める方法」】としてnoteにまとめましたw(嘘)
安い歯医者の見つけ方
衛生士がいると、月々の加算料金が増えるので高くなります。
- 実地指導
- 初診、再診料の加算
衛生士がいなくても、歯科医師自ら、歯周病の治療やメインテナンス、ブラッシング指導を行っています。しかし、現行の保険治療の算定ルールでは、衛生士がいないと算定できない点数が多いんです。
P(Perio、歯周病のこと)治療を、臨床10年未満の化粧だけ一人前の衛生士ではなく、臨床25年超の我々歯科医師がやっていても!です。
衛生士がいないから、歯周病治療ができないというのは嘘です。衛生士を多数雇う大規模歯科医院にありがちな営業トークです。
衛生士を雇うための人件費の捻出のために手段をえらばない、アフィカスと同じ思考回路です。
衛生士に保険歯科治療のほとんどをやらせて、自分はカルテの捏造と保険点数の過剰請求や、オカルト治療(自費治療)でかせごうとする政治連盟の歯科医によるロビー活動で、衛生士への優遇配点になっています。
→ 歯科医師過剰なので衛生士は廃止しようと声をあげても、もみ消されてしまいます。
ホワイトニング は小遣い稼ぎ
ホワイトニングは、30年程前に、エナメル質の表面を粗造(スリガラス状態)にして歯を白く見せる方法がアメリカで流行したのを日本に持ち込んだものです。
主に使っていた酸素系漂白剤「過酸化水素(H2O2)」は発がん性物質なので、今は、酸化チタンペーストと紫外線照射で過酸化水素の作用機序を誤魔化してます。
エナメル質が分厚い肉食系人種には有効です。しかし、エナメル質が透明で薄い日本人の歯には適していません。日本人の健康な歯は、エナメル質が透明で下の象牙質の色が透けて見えるので、クリーム色か黄色の歯をしています。
「ホワイトニングは、エナメル質の表面を傷めることで白く見せる技術なので、おすすめしない」という歯医者が本当の良い歯医者です。「白くなっても2週間で元に戻りますから、テレビ出演や結婚式の数日前に施術しましょう」というのが正解です。
学会や歯科雑誌で、施術前、施術後の写真をPhotoshopで加工する技術を競っていました。みんな、分かってやっていたからw。
ホワイトニングは、
- 日本人特有の黄色い健康な歯を白くしたいという、歯を髪と同じにみる患者
- 経営的に自費治療の売り上げを増やしたい
- 衛生士手当に充当したい
ために作り上げたビジネスモデルです。
「歯を抜かない歯医者」が良いわけじゃない
「すぐ抜く歯医者は、インプラントで稼ぐから悪い歯医者」というのはデマです。
「治せる歯をあえて治さず、抜いてインプラントをいれて稼ぐ悪徳歯医者がいる」というのが正解です。
すぐ歯を抜く歯医者が悪いわけじゃないです。
ダメな歯をさっさと抜いて、噛めるように次の治療にすすんだ方が良いんですよ。
うちも、初診時の電話予約のときに「うちは、ダメな歯は抜くし痛いこともする歯医者ですけど、よろしいですか? それから、インプラントはやっていません。」と繰り返し念を押すように言わせています。
まぁ、「歯を抜かない歯医者が良い歯医者だ」なんて言うことをブログ記事に書いているヤツは、嘘つきです。
休日診療、24時間診療、訪問診療
- 休日診療の医療機関は、保険で時間外加算、休日加算が算定できない
- 深夜や土日祝日に来る患者は、通わない人が多い
- 深夜や土日にしか来れないという患者は、めんどうくさい人も多い
- 訪問診療の点数が下げられ、条件が厳しくなったので儲けがでなくなった
- 人材確保が難しく、人件費の高騰が追い打ち
という理由から、都会でチェーン展開する医療グループでしかできないビジネスモデルです。
歯科医師会長やゴルフ好きの歯医者は、ろくなのがいない
挨拶回りなど、めんどうな仕事をしなきゃいけない歯科医師会会長に自ら手を上げて立候補するセンセって、経営者としては一流でも、臨床医としては三流なのが多いんです。
あと、ゴルフ三昧なセンセも、腕の良さの点では残念なセンセが多いです。バブルが弾けて、ゴルフ場が経営危機になった頃、木曜日のゴルフ場は、ヤクザと歯医者しかコースにいないと自虐的に笑っていました。
今は、ゴルフはお金がかかるので、私立歯科大にお金を積んで行かせてもらった三代目、四代目の若いボンボン、お嬢センセですら、ゴルフの付き合いをしなくなってきています。
まとめ
この記事は、検索上位にあがるとヤバい内容満載なので、SEO対策は施していません。
このブログを見に来てくれている十数人の若い人のために、「歯医者をみつける方法」について解説しました。
あなたにとって「良い歯医者」に巡り会えることを祈っています。
私も、自分の歯を治してもらうとき、同じ支部のセンセの中から消去法で決めていきました。衛生面、技術を同じプロの目線で吟味すると…、すべてを満たすセンセなんていません。妥協しつつ(目をつむって)お願いする。それが現実です。
エキスパートの時給
我々のような国家資格をもった、その道のプロ(エキスパート)の時給は、本来なら1万円以上です。
ところが、過当競争な労働市場では、その時給は削られ続けていて、新卒の歯科医なら1万円程度の日当になります。
経営になると、赤字分を相殺して時給でマイナスになることも良くあります。だから、赤字になるような面倒くさい患者を避けるようになります。
あなたが、反社会的な団体職員であれば、その芸人さんは差し出したお金を受けとらないかもしれませんがw。
医療業界の闇のヒント
- 大規模病院だと、差額ベッド代を払わない入院患者は、治る治らないに関係なく、3ヶ月目の保険点数が下がるタイミングで強制的に退院させられます
- 医療介護が必要な老人以外の入院はさせてくれないので、関連病院とキャッチボールすることで入院させてもらえます
- 利益率の低い診療科の医局長は、経営側から常にプレッシャーが与えられています
- 人工透析、眼内レンズ、シミ取り(「皮膚癌の疑い」扱い)など保険適用で稼げるようになった診療科のセンセは、独立開業します
- 安楽死法が制定されれば、医師は歯科医師以上に過剰になりますのでw