安い コンパクトデジタルカメラを買った。
キヤノンやニコンのコンデジの1番安いのが出たら買おうと思っていたのだが、新機種が出るどころか 3万円以下のコンデジは もう出ないようだ。
あきらめて、中国製パチモンのコンデジを買うことにした。
結論から言うと
1万円以下で買えた オモチャのデジカメ。
いろいろ残念だけど なんとか使えるからヨシ!
撮った写真は、5,6年前の格安スマホのカメラで撮ったものと変わりない。
明るめのレンズのせいか、暗いところでも それなりに撮れる。
- 購入品:Kenko コンパクトデジタルカメラ KC-AF05 ブラック
- 購入時期:2023年 12月
- 購入価格:11,800円
- 購入店:アマゾンジャパン合同会社
こんな方におすすめ
- 安くて パシャパシャ 写真がとれる小さいカメラ
- スマホじゃない 専用デジカメが欲しい
- 26mmの短焦点広角カメラだけど がまんできる
- 写真の基本を学びたい人
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ケンコー コンパクトデジタルカメラ KC-AF05 の使用レポート
Kenko (ケンコー)って何?
ケンコーは、日本のレンズフィルターのトップメーカー。写真用品のブランドとしても知られる。
日本のガラス・レンズメーカー HOYA(ホーヤ)系企業。
三脚のスリック、一眼カメラの互換レンズのトキナー光学も傘下になって、コニカミノルタ カメラのサポートなど、カメラ関連の総合メーカーに成長。
斜陽のカメラ関連企業の生き残りの1つ。
コンデジは、 強迫症(強迫性障害)の生活改善アイテムとして使える
「コンデジ」は、コンパクトデジタルカメラの略。
「コンデジ」が 死語(誰も使わない単語)になって久しい。
スマホのカメラの性能が良くなりすぎて、一眼デジタルカメラよりも きれいに撮れるようになってしまった。
わざわざ カメラの小さいヤツを持ち歩いて撮るなんて人は、いない。
しかし、以下の理由から、コンデジが必要な人がいる。
- 一眼デジタルカメラ を持ち出すほどではないけど、スマホのカメラとは別に写真を撮りたい
- 写真は撮りまくるが、スマホに保存したくない
- 幼稚園〜小学生低学年の子に使わせるのに 壊してもおしくない 安いデジカメ
- 「強迫症(強迫性障害)」患者の異常行動を改善するアイテムとして
ケンコー コンパクトデジタルカメラ KC-AF05の良い点、悪い点
コンデジ Kenko KC-AF05の良し悪しをまとめると…
KC-AF05のメリット Pros
- 円安でガジェットの価格が高騰する中、1.2万円で買える
- 軽い
- バッテリーが キヤノンのコンデジと同じNP-6Lなので、Amazonでパチモンが買える
- ケンコーの1年保証と ぶ厚い取扱説明書が付いている
KC-AF05のデメリット
- 起動が3.5秒と遅い
- シャッターボタンを押して シャッターが切れるまで2秒と遅い
- 設定メニューが使いづらい
- 直射日光下では、液晶が見えない
- カメラのレンズは飛び出ないのに 飛び出るようなデザインが気に入らない
- バッテリー交換時に時計が初期値にもどる
Kenko KC-AF05 を写真で紹介
KC-AF05のパッケージ内容は、
- KC-AF05本体
- USB-Cケーブル:1m
- バッテリー:NP-6L 3.7V 700mAh × 2個
- ストラップ
- 取扱説明書
microSDカードはついてないので、各自 千円程度の32GBのmicroSDカードを買おう。
KC-AF05の主なスペック
KC-AF05の 性能表を書き出して ながめると…
- イメージセンサー:1/3.2型 CMOS
- 画素数:823万画素
- 有効画素数:約800万画素
- レンズ:明るさ f=3.37mm F=2.2
- 焦点距離(35mmフィルム換算):25.5mm 広角
- ズーム:デジタル4倍
- 撮影距離:静止画なら 10cm〜∞、動画なら 1.5m 〜 ∞
- 液晶モニター:2.8型 IPS
- 対応メモリー:microSDカード、SDHC 4〜32GB、SDXC 64〜128GB
- ファイル形式:静止画 JPEG、動画 MPEG AVI、音声 PCM
- 静止画サイズ:5M(2592X1944)、3M(2048X1536)、2M-Wide
- 動画サイズ:2688×1520 30fps、1920×1080 30fps、1280×720 30fps、640×480 30fps
- シャッタースピード:1/8000 〜 1/15秒
- ISO感度:オート、100、200、400
- セルフタイマー:オフ、2秒、5秒、10秒
- 内蔵ライト:LED
- 露出補正:±3EV、1EVステップ
- ホワイトバランス:オート、逆光、曇り、蛍光灯、電球
- 手ぶれ軽減機能:電子式
- 電源:リチウムイオン充電池 NP-6L
- 入出力ポート:USB2.0
- DPOFプリント:非対応
- ダイレクトプリント:非対応
- 寸法:95×58×23mm
- 重量:120g前後 バッテリー、microSDカード込み
- 1年保証
- 製造国:中国
Amazonで、7,8千円で売られている 中国製パチモン コンデジと同じ仕様だ。
中国のコンデジメーカーのOEM製品である。
レンズは飛び出ず 光学ズーム機能はない。だから安い。
光学ズーム:レンズを動かして 画角を変更する 昔ながらの機構
KC-AF05 のサイズ
ケンコー コンデジ KC-AF05の大きさは、
- 大きさ:9.5 × 5.8 × 2.3 cm
- 重さ:123g バッテリー、ストラップ込み
120gは、見た目より軽く感じる。光学式ズーム機能がないので、駆動メカとレンズがないから軽い。
バッテリー単体は、17g。
KC-AF05 の 正面観
KC-AF05の正面観は、こんなかんじ。
↑ の図で、時計回りで…
- シャッターボタン
- 電源ボタン
- LEDライト
- USB-C ポート
- スピーカーの穴
- レンズ
シャッターボタン
シャッターボタンにレバーみたいな突起があるが、飾りだ。
本来、シャッターにリング状についているレバーはズームの増減に使う。
このカメラでの ズーム操作は、背面のWボタンとTボタンだけで行う。
電源ボタン
電源ボタンは、2秒長押しで電源が入る。オフも同様。
起動時間は、3.5秒と遅い。
ピロリン♪ と音がして 液晶画面に起動画面がでる。オフの時は、BYE-BYEとでる。
(操作音は、設定でOFFにできる)
LEDライト
LEDライトは、背面の十字ボタンの上 で 点灯のON/OFF。
フラッシュ(閃光)ではなく、点灯。スマホと同じだ。
USB-Cポート
USB-Cポートの用途は、3通り。
- カメラ内蔵のバッテリーを充電する
- パソコンにつないで
- USB Webカメラとして:PC Camera
- 内蔵のmicroSDカードのリーダーとして:MSDC
付属のUSB-Cケーブルは、信号線のある USB2.0なので、パソコンとつないで カメラやカードリーダとして使える。
スピーカー穴
撮った動画を再生するときに、動画の音を再生するスピーカーの穴だ。
このカメラは 防水ではない。水にぬれれば壊れる。
レンズ
レンズは、電源のON/OFFで 出たり 引っ込んだりしない。
いかにも 鏡胴(鏡筒)が出てきそうなデザインで だまされた。
自動開閉するレンズ保護シャッターもついていない。
KC-AF05 の 背面観
カメラの裏側には…
側には、
- 電源ボタン
- シャッターボタン
- ストラップ用穴
背面部は、
- 液晶モニター
- ズームボタンW
- ズームボタンT
- マルチ選択ボタン
- メニューボタン
- モードボタン
液晶モニター
タッチパネルではない。
きれいな液晶パネルで 明るめなものの、直射日光下では よく見えない。
ズームボタン T と W
撮影時には、デジタルズームの拡大(T)、縮小(W)になる。デジタルズームなので 拡大すると画素が荒くなる。
写真 静止画 を見る時は、拡大(T)、縮小とサムネイル表示(W)。
動画を見る時は、音量の大小。
マルチ選択ボタン
基本操作は、ゲームの十字キーと同じ。上下、左右のボタンと決定OKの真中ボタン。
- 上ボタン(ランプ):LEDライトのON/OFF、動画再生で 早送り
- 下ボタン(ゴミ箱):ファイルの削除
- 左ボタン(タイマー):セルフタイマー
- 右ボタン(連写):1枚、連写撮影
メニューボタン
メニューの表示。
操作は、マルチ選択ボタンで選んで、真中のOKボタンで選択。
戻るボタンがないので、戻る時は、メニューボタンで一気に戻る。
モード切替ボタン
1番使うボタンで、4つのモードを順繰り切り替える。
- 写真撮影 静止画撮影
- 動画撮影
- 再生
- 設定
設定メニューをだすには、モード切替ボタンを3回押さなければならない。
KC-AF05 の 底面観
カメラの底は、
バッテリーとmicroSDカードをいれるカバー、三脚用ネジ穴がある。
簡易三脚を使うと 手ぶれがなく きれいに撮れる。
バッテリーとmicroSDカード格納部
バッテリーとmicroSDカードを入れるところは、カバーをあけることで 見える。
KC-AF05は、SDカードスロットではなく、microSDカードスロットなので間違えないように。
バッテリーは、NP-6L 3.7V 700mAhのコンデジ用バッテリー。
NP-6L は、キヤノンのコンデジでも使われている。
Amazonで、NP-6Lバッテリー2個と充電器セットを2千円前後で売っているので、バッテリーを使い切るほど 撮りまくる人は要チェックだ。
基板の時計データを保持するキャパシタ(コンデンサ)がないため、バッテリー交換時に 時計データが消えてしまうので、再設定が必要だ。
USBケーブルをつないで給電した状態でのバッテリーを交換なら 時計データは保持できる。
microSDカードは、向きを間違えないように入れよう。
入れ方、はずし方は、取説の24ページにイラスト入りで 詳しく説明してある。
カバーの機構は、他のコンデジと同じで 少しずらしてロックを解除する。
カバーにはバネがついていて勝手に開く。
撮影画面と操作
写真撮影(静止画)モードでは、カメラの映像が液晶に表示される。
液晶画面の周辺にアイコンがズラズラと並んでいる。
静止画モードのアイコンの意味は、取扱説明書の31ページにまとめてあるので参考にしよう。
Kenko KC-AF05を 日々使って分かった 感想、問題点
最近のスマホのカメラの性能が良くなりすぎて、ブレない ボケない写真が 簡単に撮れるようになったのに慣れてしまった。
このカメラも同じだと期待していると 撮れた写真を見てがっかりする。
手ぶれ補正機能あっても、ブレてボケる写真がたくさん撮れる。
自動のピント合わせも時間がかかり、シャッターが切れるまでに2秒以上かかることもある。
このカメラは、動く被写体を撮ることが難しい。
ブレない写真を撮る基本は、4つ
- 移動しているものを撮らない
- 撮るもの(被写体)を明るくして シャッター速度を上げる
- 三脚を 可能な限り使う
- 手でカメラを持つときは、脇をしめて シャッターを押す力を加減して カメラを揺らさない
このカメラの感度は ISO400までなので、被写体を明るく照らす 照明をつける。
暗い所で撮る時は シャッター速度が長くなるので、三脚を使うなど 昔ながらのカメラと同じ取り扱いをするようにしよう。
KC-AF05 は、広角の単焦点なので、マクロから風景まで 撮れる
感度は、直射日光下では、ISO100、曇りや室内では、ISO400と自動で切り替わる。
暗くても、ISO800やISO1600などの高感度にならないので、シャッター速度を落とすことで露光量を合わせようとするから、ブレやすくなる。
約26mm(35mm換算)の単焦点レンズで、焦点距離が 10cm〜と短いので、マクロ撮影(近接撮影)ができる。
三脚を使って、撮る物(被写体)に近づいて撮る。
被写体は、正面と背後から光をすこし当てて 影ができにくくしておくと良い。
三脚にしておくと、シャッターボタンを軽く押さえて シャッターが切れるまでの2秒の間の揺れがすくなくてブレにくい。
写真は、良い感じに撮れる。
ピントは、自動の顔認識で 中央のマンタローに合っている。
ブログ用の写真は、幅624ピクセルまでトリミングし(切り取っ)て解像度を落としている。
ブログの写真は、盗用防止、サイト表示速度の向上、スマホのデータ通信量の軽減のために、低解像度に落とす
色合いも良い。
単焦点レンズなので、一眼カメラのエントリーモデルについているズームレンズにありがちな 広角側で樽状に歪むこともない。
ブログ用写真を撮るカメラとして使えることが分かった。
動画については、フルHD 1080p 30fpsで、ひとむかし ふたむかし前のスマホやムービーカメラのレベルである。
焦点距離が 1.5mと長くなるので、「全体の風景を動画で 撮る」のに使うのだろう。
レンズを動かして拡大縮小する光学レンズがないし、とにかくオマケ程度で使いづらいし、実用的ではない。
iPhone SE3のカメラの動画の方がマシだ。
KC-AF05を パソコンにつないで Webカメラとして使う
MacやWindows パソコンに 付属のUSB-Cケーブルで このカメラをつなぐと、MSDCモードとPC Cameraモードのどちらかを選ぶ画面がでる。
PC Cameraを選べば、パソコン側は、Webカメラとして認識し、ビデオチャットなどで使う事ができる。
Macなら、PhotoBoothで、入力先のカメラの指定をする。
フルHDのWebカメラで、30fps? なのか、パラパラな画像で 10年くらい前から売られている Webカメラ程度の性能だと思えば良い。
KC-AF05を パソコンにつないで SDカードリーダーとして使う
MSDCモードは、このカメラをSDカードリーダーとして認識させる。
いちいち、microSDカードを外して 取りこまなくても直接 カメラからデータを吸い上げることができる。
フォルダ構成は、キヤノンなど 他のコンデジと同じ。
フォルダ「DCIM」の下に、「100MEDIA」があって、その中に撮影した写真や動画のデータができる。
DSCF4桁数字の通し番号になる。
まとめ
コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)は、衰退の一途をたどっている。
日本のカメラメーカーの、コンパクトデジタルカメラの新製品は数が少なく、あっても 4万円以上の高いものばかりだ。
1万円前後の最低価格モデルは、中国製パチモンのOEMでしかないのが現状だ。
安いコンデジが必要な人は、選択肢が少ない中から選ぶしかない。