2023年1月18日、アップルのMac miniの新モデルが発表された。
この記事は、
Mac mini M2の 仕様とモデルを精査しつつ、最安モデル 84,800円を注文した経緯のメモをブログ記事
に仕立てた。
Mac mini M2 2023年モデルには、2つのハードウエアがある
Appleシリコン(Mチップなど)は、アップルがARM(イギリス、SoftBankグループの傘下)の技術で独自に開発したSoC(CPU、メモリ、グラフィックなどを1つにまとめたIC)で、iPhoneやiPadに使われている。
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MacのCPUがインテルからAppleシリコンに変わる!どっちのMacを買えば良いのか?の質問にMac歴30年のジジイが答えます。
Mac歴30年のS爺(えすじぃ)です。 私は、Macintosh 512Kから代々、Macを使っています。1番のお気に入りは、SE/30(漢字Talk 7.1)です。 WWDC 2020(アップルの開 ...
2022年に発売された 初期ロットのMac mini M1を この2年使ってきて、動作速度とコスパの良さに満足している。
今回は、先にMacBook Airに搭載されている Apple M2チップをMac miniにも搭載したもの。
Mac mini には、キーボード、マウス、モニター が ついていない!
モデルは、【Apple M2チップのノーマルタイプ】と、【Apple M2 Proの ノーマルより性能を2倍にアップしたタイプ】の2通りから選ぶ。
Apple M2 Mac mini の性能 スペック
値段は、84,800円(599ドル)〜。
主な性能をかじょうがきにすると
- CPU:8コア(4つの高性能コア+4つの高効率コア)
- GPU(グラフィック):10コアGPU
- サブプロセッサ:16コア Neural Engine(AIアクセラレータ)
- メモリ:チップに内蔵、100GB/秒の帯域
これに、Macとしてのメディアエンジン がついている。
IntelチップセットのMacでは、Appleチップとして別に付いていた。
- ハードウエア処理:H.264、HEVC(H.265)、ProRes、ProRes RAW
- ビデオデコード/ビデオエンコード(動画圧縮と伸張)
- ProResエンコード/デコード(Apple独自の動画圧縮と伸張)
このメディアエンジンの性能の良さは、M1チップのMac miniで実感しているので、なんの不満もない。
内蔵メモリは Apple M2チップ内にあるので、標準の8GBではなく、16GBや24GBのメモリに増やして使いたい人は指定して注文する。
後から、追加したり交換できるものではない。
M2チップのオプション注文は、内蔵メモリを16GBか24GBに盛る選択しかできない。
Apple M2 Pro Mac mini の性能 スペック
まず値段が、184,800円(1299ドル)〜。
赤の太字のところが、ノーマルのM2チップのMac miniと違う点
- CPU:10コア(6つの高性能コア+4つの高効率コア)
- GPU(グラフィック):16コアGPU
- サブプロセッサ:16コア Neural Engine(AIアクセラレータ)
- メモリ:チップに内蔵、200GB/秒の帯域
さすが、10万円高いだけあって、性能が良い。
ドル高円安を勘案して 18.4万円は妥当かな。
オプション注文は、 12コア/19コアGPUのさらに性能マシなものも選べる。メモリは、32GBが選べる。
M2 のMac miniと M2 ProのMac miniの違い
M2 Pro Mac mini とM2 無印 Mac mini の大きな違いは、接続できるディスプレイモニターが 2台か3台かである。
あと、値段の差が 10万円。
それから、Wi-Fiが Wi-Fi 6Eに対応したみたい。
M2 Pro Mac mini の ディスプレー接続
つまり、M2 Pro のMac miniは、トリプルモニターができる。
- Thunderbolt 4(USB-C、USB 4)が4ポート
- 3台のディスプレイ(トリプルモニター)
- USB-C側:最大 6K 60Hz 2台
- HDMI側: 4K 60Hz 1台
- 2台のディスプレイ(デュアルモニター)
- USB-C側:6K 60Hz 1台
- HDMI側(HDMI 2.1):4K 144Hz / 8K 60Hz 1台
- 1台のディスプレイ(シングルモニター)
- HDMI側(HDMI2.1):8K 60Hz / 4K 240Hz 1台
Apple Mチップは、内蔵メモリをグラフィック用メモリと兼用で使う。
M1 のMac miniをシングルモニターで使う時と、デュアルモニターで使う時のメモリーのスワップが違ってくる。つなぐモニターが多ければ多いほど、メモリを食う。
4K モニターを3枚つなぐのなら、内蔵メモリも8GBでは足りないので、16GBが標準になっている。
Macは、Windowsのように PCゲームのソフトが充実していないので、HDMI 2.1、4K 144Hz HDRが生かせるシーンがない
M2 Mac mini の ディスプレー接続
2台のディスプレー、デュアルモニターができるのは、M1 Mac miniと同じ。
- Thunderbolt 4 (USB-C、USB 4)が、2ポート
- 2台のディスプレイ
- USB-C側:6K 60Hz / 5K 60Hz 2台
- 2台のディスプレイ
- USBーC側:6K 60Hz 1台
- HDMI側:5K 60Hz 1台
2台しかモニターがつなげられないのは、値段が安いから仕方がないとあきらめよう。
ここ十数年で初めてMacを買ったような”にわか”マカーの「8GBのメモリーは足りない」っていうデマにだまされないように!
Mac mini 2023は、M2 か M2 Proのどっちを選べばいいのか?
M2 Pro Mac mini を買う人は、
- 動画や写真をそこそこ本格的にやる
- ノートのMacは使わないので、MacBook Proを買うのがもったいない
- Mac Studioが買えない
- Mac miniの 上位モデルが欲しい
- ブログや動画で ”買った”自慢をしたい
- 20万円以下なので、減却処理の会計上の手間が省ける
などである。
M2 Mac miniを買う人は、
- 84,800円(599ドル)でMacの最安値モデルが欲しい
- M1 Mac miniを買いそびれていた Mac初心者
- ノートのMacは使わないので、MacBook Airを買うのがもったいない
- Windowsパソコンがメインだが、Macの環境も安価に欲しい
- メディアPCとして省電力の小型 PCを探している
- 10万円以下なので、消耗品で… w
などが考えられる。
で、結局…
私が買うのは、M2 Proではなく M2 Mac miniの一番安いモデル
M1 Mac miniを買った時から、次の M2チップ Mac miniは 上位モデルを買おうと思っていた。そのための 積み立てもしていた。
なので、2026年1月18日 午前零時に、発表になって、アップルストアで買えるようになってから、すぐに M2 Pro Mac miniを カートに入れた。
しかし、なぜか? クレジットカードが承認されずに注文できなかった。
朝、クレジットカード引き落としの銀行口座の残高はたっぷりあるのを再度確認。
茶を飲みながら…、ふと「Proとノーマルって値段が 2倍違う」ことに気づく。
M1 Mac miniは、4K のデュアルモニターで 毎晩使っている。
4K動画の編集はしないし、写真のRAWデータの現像もせず、JPEG写真をトリミングしたり、図表を描いたり、テキストをいれる…「ブログの記事を書く」だけなので、なんの不満もない。
「一番安いMac miniを代々買ってブログ記事にする」ことを思い出して、一番安いモデルに切り替えて注文した。
クレジットカードのセキュリティコードを入れまちがえていたみたいで、すぐに認証されて 注文できた。
メモリやSSDを増やすカスタムモデルは、納期が遅くなる。
今のM1 Mac miniも、100GBほどしか(外部HDDとNASに全部保存している)使っていないし、カスタムすると妙に高くなるので”1番安い”Macの意味がなくなる。
M2 無印でも Wi-Fi 6Eに対応したみたいなので、年末に買ってテストをしているWX11000T12のレビュー記事をしあげつつ、準備をしたい。
2023年2月3日 届いた。さっそく テストをしている。
有線LAN(Ethernet)にバグがあるようで、ビデオストリーミングで顕著に問題がでてくるのが分かった。
内蔵SSDは、1600MB/秒以下と遅いのを確認。
レビュー記事(使用レポート)を書いた。順次更新中。
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M2 Mac mini 2023 MMFJ3J/A レビュー。一番安い 8GBメモリ、SSD 256GB。
M2 Mac mini 2023年モデルの一番安い MMFJ3J/Aが届いた。 つないで、テストをしている。 AppleSilicon M2チップのMac mini 2023(8GBメモリ、256GB ...
まとめ
当時(2020年頃)は、Windows環境に全面的に移行しようと計画していた。
M1 Macを日々使っていて、コスパの良さに感動。
Mac miniは置き場所に困らない。ちょっとしたすき間に置けるのが良い。
M1チップになって 発熱もほとんどなく、ファンの音もしない。
各種アプリもサックサク。ブラウザのSafariも爆速。
Windows環境への完全移行を断念した。
届き次第、レビュー記事を書きつつ、最低スペックのMac miniの使いこなし術的な記事を追加していきたい。