2024年11月に買った Mac mini M4チップ(以降 M4 Mac mini)をたてて使うスタンドを買った。

M4Mac miniの縦置きスタンドの中でも、多機能USBハブとNVMe SSDを内蔵するケース兼用のものだ。
結論から言うと、
Mac mini M4の縦置きスタンドで、超多機能のUSBハブ。
- 購入品:ORICO MiniDock Desktop Stand VS10
- 購入時期:2025年 2月23日
- 購入価格:6,719円(送料 税込)
- 購入店: AliExpress(ORICO Storage Direct Store)
こんな方におすすめ
- M4 Mac mini を立てて使うスタンドが欲しい
- M4 Mac mini のUSBハブが欲しい
- 外付けのSSDも付けたい
私は、この製品を自分で選んで、自腹で買って試している。
製品やサービスをタダでもらって、宣伝・提灯記事や動画をネットにばらまく”アフィカス”のステマ犯罪にうんざりしている。
私のブログには 広告案件記事はない。外国スポンサーの影響を受けないので 本当の事が書け、情報工作(プロパガンダ)もない。

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M4 Mac mini 用 ORICO MiniDock Desktop Standの長期使用レポート
M4 Mac mini に 縦置きスタンドを買った理由
最近のパソコンは、省電力で電気をほとんど食わない。 使わない時はスリープで 1W未満。本体電源のON/OFFは せず、スマホやタブレットと同じ使い方をする。
『頻繁に電源のON/OFFをしない』という理由から、M4 Mac miniの電源ボタンが 底面についてしまった。
M4 Mac mini は、2つの大きな問題をかかえていて…
- 底側に電源ボタンがあって、押しにくい
- 吸排気スリットが 底面にあるので 机の上のゴミを もろに吸ってしまう

この2つの問題の対策として、M4 Mac miniを立てて使っている人が 多い。
今までのMac miniは そのまま立てるには不安定すぎて 専用スタンド(100均のまな板スタンドなど)を使わなければならなかった。
M4 Mac miniは、厚みと本体が小さいことから 素のままでも自立する。それでも…
USBハブを内蔵した専用スタンドは、どんな具合なのか?興味がわいたので 使ってみたいなと。
ORICO MiniDock Desktop Stand のメリット、デメリット
USBハブ、SSDケースなど、ガジェットは、中国パチもんの独擅場である。
ORICO は、中国の ストレージ周辺機器メーカーだ。主に HDDスタンドやHDDケース、USB機器をあつかっている。日本のAmazonにもマーケットプレイスで 直販店がある。
Amazonで 買おうと思っていたら、SSDを自分で増設するモデル VS10 が 欠品だったので、AliExpressの直販店の方が 安かったのでポチった。
中国からの発送のわりに、1週間で届いた。
ORICO MiniDock Desktop Stand VS10 の良い点
- M4 Mac mini の縦置き台でありながら、NVMe SSDケースとUSB-Aポート、SDカードリーダ、LANポートを拡張する
ORICO MiniDock Desktop Stand VS10 の悪い点
- M4 Mac mini の背面にあるThunderbolt 4(USB-C)を1つ占有してしまう
- M4 Mac mini の消費電力が 7〜10W増えて、Mac miniの2〜3Wという省電力性能が薄れる
- NVMe SSDの本来の読み書き速度が、生かせない。USB3.2の10Gbps接続のため、読み書き速度が 900MB/秒以下
Mac mini M4 専用スタンド MiniDock Desktop Stand VS10を写真で紹介
Mac mini ミニドック デスクトップ スタンドのパッケージ内容は、

- MiniDock Desktop Stand VS10 本体
- USB-C データケーブル 30cm
- 取り付けドライバー、ネジ2本、熱伝導粘着シート
- 取扱説明書
取扱説明書は、中国語、英語、日本語のイラスト入り。
日本のAmazonで買えば、1年保証。 SSDが あらかじめ内蔵されているモデル VSP10 は、3年保証。
Mac miniの背面にある Thunderbolt 4(USB4)に さす USB-Cケーブルは、実際は 25cm。USB3.2 Gen2 のケーブルだ。
USB ケーブルチェッカー2 でみると、

結線は、全部ある。eMarker もついているので、USBテスター CT-3で見ると

USB3.2 Gen2 10Gbps のUSB-C ケーブルであることが分かる。
MiniDock MiniDock Stand VS10 の主なスペック
説明書の仕様表を 自分にわかりやすく まとめると、
- 製品名:MiniDock 、ストレージ拡張ブラケット
- モデル名:VS10
- コンピュータ接続台数:1台
- インターフェイス:USB Type-C、USB3.2 10Gbps
- USB機器接続台数:4台
- USB-C 10Gbps ×1
- USB-A 10Gbps ×1
- USB-A 5Gbps ×2
- インターフェイス:USB3.2、USB 3.0、USB2.0
- SD/TF 3.0スロット:SDカード、microSDカード 1枚ずつ
- LAN端子:RJ-45、1000Base-T
- M.2端子:NVMe、NGFF、最大8TB
- 外部給電電源端子:USB-C、PD100W
- 製品素材:アルミ合金、シリコンゲル、プラスチック
- 製品寸法:135 × 65 × 43.5 mm
- 重さ:192g ケーブルなし
- 中国製造
MiniDock Desktop Stand VS10 のサイズ
台だけあって、アルミ合金のボディに 載せるところは、黒いゴムでできている。

大きさは、 約 13.5 × 6.6 × 4.4 cm、ケーブル、SSDを内蔵して 込み込みで 230g。
上部の黒いシリコンゴムに、M4 Mac mini を載せる。このスタンドで M4Mac miniの縦置きの高さは、机の上から約14.5cmになる。
設置面積は、差し込むUSBプラグやHDMIケーブル、LANケーブルの取り回し分のため、背面側は 5cmほどのスペースが必要だ。
MiniDock Desktop Stand VS10 の正面観
正面? M4 Mac miniのAppleマーク側が来る方向。

M4 Mac miniの電源ボタンが上に来ないといけないのと、動作ランプが こっち側にあるので。

左側から、
- LEDランプ … 動作中、緑点灯
- USB-C 10Gbps
- USB-A 10Gbps
- USB-A 5Gbps
- SDカードスロット/microSDカードスロット
USB 端子の 10Gbpsと 5Gbpsの区別は、アイコンで表示されているので わかりやすい。
USB2.0の有線キーボードやマウス、オーディオインターフェイスなどの低速なUSB周辺機器は、5Gbpsの端子につなごう。
SDカードとmicroSDカードスロットは、基板への部品実装の都合で 差し込むカードの裏表の向きが違うので 注意されたし。

SDカードとmicroSDカードのスロットは、同時にさして使える。排他的ではない。
MiniDock Desktop Stand VS10 の背面観
背面側には、

左から、
- USB-C 外部給電用ポート PD100W対応
- Mac / PC につなぐ USB-C 10Gbps端子
- USB-A端子:5Gbps
- HDMI端子:4K/60Hz
- LAN端子:RJ45 1Gbps(1000Base-T)
USB-C 外部給電端子は、USB充電器のPD100Wをつないで MiniDockの給電と USB-CでつないだMacBook Airなどを充電することができる。
M4 Mac miniでは、途中で USB-C PD100W給電端子側をON/OFFすると、M4 Mac mini 側のUSB-C電源の切り替えができずに 認識できなくなる。

SSD内蔵の多機能USBハブの基板を流用しているためだと思う。
給電側が優先されるので、Mac mini につなぐと Mac miniの消費電力が スタンドの消費電力分 8W が増えない。
Mac / PCにつなぐ USB-C端子は、M4 Mac mini の背面のThunderbolt 4端子につながなければならない。
Mac mini の 前面のUSB-C端子につないでも、このスタンドは認識されない。
HDMI端子は、4K(2160p/60Hz)出力をサポート。HDRは帯域の制限のため 出力できない。
LAN端子は、RJ45で、ギガビット(1Gbps)のEthernet 1000Base-T である。
Mac mini にもLAN端子があるので、このMiniDockにつなぐことで、2つのLANポートをMac miniが認識できる。
ただし、LANのチップは リアルテックで USB接続のリンク速度が 5Gbpsである。

Mac mini 本体のLANポートのPCI接続と比べて接続速度は遅いが、1000Base-Tが 最大の理論値で 125MB/秒までしか出ないので、MiniDock側のLANの速度が遅いわけではない。
MiniDock Desktop Stand VS10 側面観
側面には、何もない。

MiniDock Desktop Stand VS10 底面観
底面には、NVMe SSDを内蔵するための 蓋がある。

蓋は、アルミ合金でヒートシンクっぽい溝がオマケ程度についている。
ゴム足で、3mmほど浮いているものの、通気性は悪く スリットの空冷が効くとは思えない。MiniDockのアルミ筐体全体で空冷することになる。
ORICO MiniDock Desktop Stand VS10 に NVMe SSD を取りつける
付属のプラスドライバーとネジがあるので、簡単に取りつけられる。
ネジを外して 裏ぶたをはずす。
NVMe SSD (Gen3 ×4 タイプ)を スロットに差し込む。

差し込む向きを間違えていなければ、こんなかんじに 跳ね上がって さしこまれる。押しつけて、ネジで固定する。

PS5のSSD増設と同じで、簡単な作業だ。
Macに接続したら、SSDをフォーマット(初期化)をする。Macでしか使わないのであれば、APFSにしておこう。
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exFATは、アクセス速度が落ちるのと 移動で ボリュームごとファイルを失うことがあるので注意されたし。
内蔵SSDは、USB 10Gbpsでの接続になるので、速度は出ない。ベンチマークで調べてみると…、

読み書きの速度は、850〜980MB/秒と USB接続のSSDケースとして考えれば、普通の速度がでている。
中にいれる NVMe SSDは、Gen3 ×4 より以前の古いタイプでも構わない。 高い Gen4 ×4のSSDをわざわざ買って入れる意味はない。
ORICO MiniDock Desktop Stand VS10 を日々使って感じた 問題点、不満点
どのポートも使えるのを確認した。日々使っていて、重大な問題は起きていない。
HDMI出力も 4K 60Hzで表示されて、トリプルディスプレイの1つにいれられる。
LANポートも、パケット詰まりもなく、普通に使えている。
USB機器を見失う問題は、外部電源のON/OFFを勝手にしない限りない。
SDカードも、特に転送速度が速いわけでもなく、書き込みで 20〜30MB/秒と普通に使える。
不満があるとすれば、2点。
- M4 Mac mini の消費電力(メールやブラウザを使う軽作業で 3W以下)が、常時 7〜10W増える
- 内蔵SSDからの発熱で、MiniDock が暖かくなっているので、夏場はもっと熱くなるはず
M4 Mac miniの電源に負担がかかるのが嫌なら、USB充電器で PD100WのUSB充電器とUSB-Cパワーケーブルで外部電源をつけることで解決する。
発熱については、どのSSDケースも 夏場は熱くなるので、熱くなりすぎると 速度が落ちるのはしかたがないか。
M4 Mac mini から、MiniDock VS10の接続状態を見てみると…
「システムレポート...」(アプリケーション/ユーティリティ/システム情報) で、

ずらずらと、USB機器のツリーができる。
MiniDock のUSB-Aにつないだ オーディオインターフェイスに、とくに目立つノイズが入ることはない。
光学式ドライブも使えるが、M4 Mac miniの電源の負担を考えると、PD 100Wの外部電源を使う方が良いかもしれない。
別電源の安定したUSBハブを望むのであれば、こんなUSBハブも良いだろう。
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7-Port Hybrid USB Hub ROSONWAY レビュー。Mac mini M4向け USB-C 7in1 USBハブ 10Gbps & 5Gbps 電源ACアダプター付き
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まとめ
M4 Mac miniは、10万円以下で買えるMacとして 人気だ。
おかげで、周辺機器も充実してきた。
スタンド型のUSBハブとして、この形も悪くない。自分の都合に合わせて選ぼう。
中国 ORICOのストレージ製品は、日本のAmazonでも セールの時なら、安い。AliExpressで買えば、故障した時の保証交渉が英語のため 日本のAmazonで買うより難航する。
SSDを最初から内蔵したタイプ「VSP10」は、3年保証だ。NVMe SSDを自分で買って取りつけるより安いこともあるので チェックしよう。
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