PS5・PS4

PS5に M.2 SSDを増設した話。PS5用のM.2 SSDの選び方 おすすめも紹介。

2021年9月16日

PS5には、内蔵SSD(M.2 SSDストレージ)を1つ増設できるスロットがついている。

PS5の増設用 SSD スロットのカバーをはずしたところ

2021年9月15日から、システムソフトウエアアップデートで、内蔵SSDの増設スロット(M.2 SSDストレージ)が使えるようになった。

PS5 内蔵SSDの増設の方法、 PS5用 M.2 SSDの選び方とおすすめを紹介

PS5 増設メモリ M.2 SSDって何? はやいの?

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M.2 SSDは、パソコンの超高速なデータ通信ができるスロットにさして使う 記憶装置だ。

ASUS ROG MAXIMUS XI HERO のNVMe M.2 SSD部

PS5のM.2 SSDは、ぶっちぎりで速い。

HDDやSSDについて詳しく知りたい人は、↓の記事で解説している。

HDDやSSDの買い方 選び方などのまとめ。おすすめも紹介。

このページは、SSDやHDDなどのストレージについて、体系的に分類や用語の解説、選び方などを解説してまとめている。 HDDとは何?  SSHDって何? ハードディスクとは、大容量記 ...

PS4と比べてPS5は、すごく速いメモリを使っている

メモリーには、いくつか種類があって、SSDは電源を落としてもデータが消えない。

PS4には、HDDが内蔵されていた。

容量も小さくて、読み書きの速度も遅い。ロード時間が長いので、トイレに行くタイミング(ゲーム休憩)にできた。

入っていたHDDと交換するSSHD

ゲームのロード時間を短くするために、HDDより 3倍速いSSDと入れかえて使っていた

PS5では、HDDの55倍速い SSD(本体ストレージ)が内蔵されている。しかし、容量が、たったの0.7TB(実質 665GB)と少ない。

S爺
S爺
PSプラスでフリープレイのゲームタイトル 7〜8本でいっぱいになるので、遊ばないタイトルを消して、やりくりしなきゃいけない。

PS5は、いままで 外付けUSB接続SSDしか増設できなかった

PS5には、M.2 SSDを増設できるスロットが1つあるのに、2021年9月まで(発売されてからの1年間)は、増設スロットが使えなかった。

しかたなく、遅くて 使いにくい 外付けのUSB接続SSDをつないで使っていた。

外付けのUSB接続SSDの欠点は、
  • PS5のゲームタイトルのデータは保存できるが、起動するには、本体内蔵SSDへ移動させなければならい
  • USBケーブルからのノイズで、ワイヤレスヘッドセットやDualSenseの電波が途切れる
  • 熱暴走、データ転送エラーでデータが飛ぶことがあった
  • USBのSSDは種類が多すぎて選ぶのに迷う

みんな我慢して使っていた。

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PS5に M.2 SSDの増設するメリット

  • 700GBの内蔵SSDとほぼ同じ読み書きスピードで使える
  • PS5のゲームデータを保存して、そのまま起動できる
  • 外付けのUSB接続のSSDより高速

と良いことだらけ。

デメリットは、

以上をふまえて、

PS5に M.2 SSDを増設する方法

を解説。公式は、こちら。

PS5にM.2 SSDを取り付ける方法  (日本)
PS5にM.2 SSDを取り付ける方法 (日本)

PlayStation®5の本体ストレージを拡張するのに使用できるM.2 SSDと、拡張スロットにM.2 SSDを取り付ける方法をご紹介します。

www.playstation.com

PS5に使える NVMe M.2 SSD 選び方

PS5に入れられる M.2 SSDは、

  • インターフェイス:PIC-Express Gen4×4 M.2 NVMe SSD(Key M)
  • ソケットタイプ:Socket 3(Key M)
  • ストレージ容量:0.25(250GB)〜4TB
  • 対応サイズ:2230、2242、2260、2280、22110
  • ヒートシンク装着時のサイズ
    • 幅:25mm
    • 高さ:11.25mm(基板から上に8mm、基板から下 2.45mm)
    • 長さ:30、40、60、80、100mm
  • シーケンシャル読み込み速度:5500MB/秒 以上

と公式で発表されているので、

PS5用SSDの選ぶポイント、キーワードは、

  • 「PCI-E(4.0)」、「PCI-e Gen 4×4」のNVMe M.2 SSD
  • 読み出し速度が、5500MB/秒以上
  • ヒートシンク(冷却板)と粘着シートの厚さが、8mm以下

の3点が重要だ。

S爺
S爺
といっても、メモリーのブランドメーカー品で、「PS5対応」とタイトルにあるものや「PS5で使えました」と口コミに書かれてあれば、大丈夫でしょう。

PS5に M.2 SSDを取りつける手順

準備するもの

  • 作業できる 十分に明るいスペース
  • 机や床なら養生クッションシートをしく
  • 精密ドライバー:+(プラス) 1番

PS5側の準備は…

  • PS5側は、最新のソフトウエアアップデートに更新されていること
  • PS5の電源は切って、ケーブル類が、すべてはずしてあること
  • M.2 SSDをとめるネジは、PS5のスロットに付いている

組み立て家具を組み立てられるくらいの人なら、静電気さえ気を付ければできます。
そんなに ハードルは高くない作業ですw

M.2 SSDに ヒートシンク(放熱構造)を付ける
M.2 SSDとヒートシンク

SSDは、片面実装で上になる方側にフラッシュメモリーICが付いている。この上にヒートシンク(放熱構造)をはり付ける。

M.2 SSDヒートシンクの粘着テープのフィルムをはがす

熱伝導粘着テープには、フィルムがついているので忘れないように はがそう。

DIYで使う両面テープのように、がっちりとくっつくものではないので、簡単にはがせる。

SSD基板は静電気に弱いので、乾燥する冬場は静電気に注意しよう
夏場は、汗がたれてショートしてしまうので、涼しい部屋で作業をしよう。

PS5 M.2 SSDにヒートシンクをはり付ける

ヒートシンクをはり付ける。NVMe M.2スロットや固定ネジの半円のノッチ部分を おおわないように合わせる。

ジェルでくっついているだけなので、すぐにはがせるが、SSDメモリー基板に変な力をかけて、実装されているICのハンダを壊さないように慎重に取り扱おう。

PS5 M.2 SSDの裏側にも熱伝導シートを貼る

裏側には、フラッシュメモリーICはついていない。2TBタイプは、こちらにもICがついている。

熱伝導シートをはり付ける。こちら側は、PS5本体のフレームに密着して熱を逃がす。

M.2 SSDに粘着シートをつけ、ヒートシンクを固定するシリコンゴムバンドをつける

付属のシリコンゴムバンドで、ヒートシンクがずれないように固定する。

透明シートをはがしてつけるので、ネチャネチャとくっついて、ゴムバンドが通しにくいので、うまくやろう。

これで完成だ。

M.2 SSD 2Tや4TBの両面実装向けの冷却構造(ヒートシンク)の例

シリコンバンドで止めたヒートシンクを取りつけると、基板がへの字に曲がって壊れるのではないか?と不安に思う人は、980円のこんなやつが良いだろう。

M.2 SSDに熱伝導シートを貼って、ヒートシンクのケースに入れる

熱伝導シートを両面に貼って、ヒートシンクのふたをはめて…、

NVMe M.2 端子部分、固定用ネジの半月の凹み部分にはみ出ないように合わせるのが、難しい!

粘着シートがくっつくので、ずらせないんですよ。

M.2 SSDのヒートシンクのケースのネジ止め

ケースのふたをして、押さえつけ気味で、6本のネジをしめる。

PS5にいれる M.2 SSDのヒートシンクケースの厚さ

厚さは、11mm弱とギリギリ。

PS5のカバーをはずして、スロットに差し込む

PS5のカバーをはずして交換する方法は公式にもあるが、私も記事を書いている。

PS5のSSDスロットのカバー
PS5 の白いカバーをはずす方法(PS5にSSDを入れる方法、PS5のホコリをとる方法)

PlayStation™ 5(以下、PS5と略す)の白いサイドカバー(フェイスプレート)は、ワンタッチで外れる。 2023年発売のマイナーチェンジ版 PS5は、サイドカバーが 2枚ずつ計 ...

PS5の増設スロット内に、M.2 SSDとヒートシンクが収まるのを試適して確認

ヒートシンクの付ける側をまちがえる人はいないと思うが、念のため、NVMe スロットと、固定のネジ穴に合うかどうか?を試適する。

カバーをおいて、ヒートシンクやゴムバンドが干渉していないかを確認する。

スロットにグッと差し込んで、「110」の穴にあるSSDを固定するネジをはずして、固定する。

SSDを固定するネジには、スペーサー(筒状のワッシャー)が付いているので、無くさないように!

PS5 M.2 SSD の取りつけ ネジで固定する

ネジで固定する時、下側にシリコンゴムバンドと熱伝導シートがある。

スロットの差し込みの向きの関係で、少し浮き上がるのが正常だ。

その浮き上がりを、ネジでしめて固定する。ネジをしめすぎると、基板がへの字に曲がってしまう。

への字に曲がったSSDの基板は、(発熱する基板なので)サーマルサイクルでハンダクラックを起こして壊れてしまう

力のいれ具合は慎重にやろう。基板がぐらつかなければヨシ!  

S爺
S爺
ヒートシンクは粘着シートで張り付いているだけなので、ヒートシンク自体はぐらつきます。かんちがいしないように!
PS5に ヒートシンク付き M.2 SSDをいれる

PS5用のM.2 SSD ヒートシンクケースなら、サイズはギリギリで、ぴったりとハマる。

PS5 M.2 SSDストレージのカバー

カバーを戻して、ヒートシンクが干渉して浮いていないか?を確認してから、ネジで固定する。

うっかりヒートシンクの背の高いものを付けてしまって、しめられない場合は、カバーがなくても問題はないだろう。有無のセンサーはついていないようだ。

あとは、白いカバーを取りつけて、スタンドを取りつけて元に戻す。

PS5を起動してM.2 SSDストレージをフォーマットする
PS5を起動すると増設したM.2 SSDストレージをフォーマットするか聞かれる

増設したM.2 SSDは、PS5の起動時に自動的に認識され、フォーマットするか?聞かれる。

フォーマットしない限り、PS5は起動できない。「M.2 SSDをフォーマット」を選択。

あっという間のフォーマットw。

フォーマットが終了すると、読み込み速度の測定で、PS5で使えるSSDかどうかをテストされる。 読み込み速度は、6540MB/秒で、5500MB/秒を超えていて合格だ。

ゲームのインストール先を変更して、700GBの本体ストレージ(内蔵SSD)の容量を減らそう。

M.2 SSDストレージの状態とデータの整理は、設定→ストレージ。

PS5 設定 / ストレージ で、増設した M.2 SSDストレージを確認する

設定→ストレージ→M.2 SSDストレージ で、フォーマットした状態のM.2 SSDストレージの空き容量を確認する。

PS5 設定 ストレージ インストール先 の変更

設定→ストレージ の「インストール先」を「PS5ゲームとアプリ」、「PS4ゲームとアプリ」を「M.2 SSDストレージ」に変更する。

  • ホーム → ゲームライブラリー
  • 移動するデータを選んで、オプションボタンを押して 「ゲームとアプリを移動する」、「M.2 SSDストレージに移動できる項目」
  • 移動するデータ、アプリのチェックボックスをいれて「移動」

1TBの増設には、2.1万円ほどかかった。

1TBで、ゲームは10本ほどインストールできる。

2TBは、5万円弱とPS5本体に匹敵する値段だ。高いか安いかは、ユーザ次第だ。

PS5に使える M.2 SSDの紹介 ブランド品4点

SSDは、ブランド品を買おう。中国製パチモンを買ってはいけない。

ヒートシンク付きは、売り切れで転売価格になっているので注意!

主なブランド名は、

  • WesternDigital(ウエスタンデジタル):アメリカのストレージメーカーの最大手
    • KIOXIA(キオクシア):東芝のフラッシュメモリー
  • Seagate(シーゲート):アメリカのストレージメーカーブランド
  • CFD(シーエフデー):名古屋のパソコン周辺機器商社のブランド
  • ADATA(エイデータ):台湾のメモリーメーカー

CFD販売 PG4VNZシリーズ CSSD-M2M1TPG4VNZ 1TB 2万円

Amazonでチェックして、(2021年9月時点で)1番コスパの良いものを買ってPS5に入れた。

CFD販売 PG4VNZ 1TB 片面実装 ヒートシンクなし

ヒートシンクが付いてないので、自分で付ける必要がある。

1TBは、片面実装(フラッシュメモリーICが、片面についている)。readで、6500MB/秒が出る。

2TBは、4.5万円。

5年保証。

Western Digital SN850 WDS100T1XHE-EC ヒートシンクなし 1TB 2.3万円

ヒートシンクの付いたものは、ずっと品切れだった。

人気が高いので、値段は高止まりだ。(フラッシュメモリーの価格下落と円高で下がり気味)

2TBは、4万円弱。5年保証。

WD_BLACK 1TB SN770 2TB 2.8万円 (1TB 9千円だったことも)

カタログスペック的に性能がおちるものの、実測値は良く評判も上々。

コスパが良いので2TBが買える。

KIOXIA EXCERIA PRO SSD-CK1.0N4P/N ヒートシンクなし 1TB 2万円

キオクシアは、東芝のフラッシュメモリー。原発事業失敗で虎の子はアメリカ資本へ売却。取り扱いは、バッファロー。

日本製メモリーで、5年保証。4TBは、4万円。

TLET(東芝LEトレーディング)ブランドもあるけど、3年保証。

ADATA APSFG-1TCSEC ヒートシンク付き 1TB 2.3万円

ADATAは、台湾のメモリーメーカー ブランド。シーゲートやウエスタンデジタルほどではないが、パソコンを自作する人なら、おなじみのブランド。

PS5用として販売されるモデルで、ポン付けで使える。

安心の5年保証。

その他のブランド PS5用 M.2 SSD

M.2 SSDは、パソコンの主要パーツなので、パソコン用メモリのブランドなら、3〜5年保証で販売されている。

口コミにPS5での使用報告があるものが増えている。

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M.2 SSDに付けるヒートシンク

日本メーカーのヒートシンクは加工精度が良いのでおすすめだが、中国製パチモンだらけだ。

SSDの番号とサイズの意味

自分の買ったM.2 SSD のサイズとヒートシンクの厚さをチェックして買おう。

  • ヒートシンクの厚さは、基板の上8mm以下だが、熱伝導粘着シートの厚さ分を引いて3〜5mmを選ぶ
  • ヒートシンクの幅は、25mm以下で、ほとんどの製品が22〜23mmのはず
  • ヒートシンクの材質は、熱伝導性の良い銅やアルミ合金
  • ずれ防止にシリコンゴムバンドが付いているか、ネジで固定か
  • 片面実装(フラッシュメモリICがついている方)側が上になるのでヒートシンクを付ける

大切なのは幅ではなく、SSDのヒートシンクをつけた厚みだ。基板の下、2mm、基板の上8mmのスペースしかない。

M.2 SSDの1TBは、片面実装なので中国製パチモンの安いヒートシンクを付けても問題は起きにくい。

2TB以上は、両面実装になるので、まともなヒートシンクと熱伝導粘着シートを付けた方が良いだろう。

うっかり、8mmを超えるヒートシンクを買ってつけても、SSDスロットをおおう金属カバーをつけずにむき出しにすれば使えますw

長尾製作所 M.2 SSD用ヒートシンク SS-M2S-HS01 1255円

日本のオープンフレームPCケースメーカーのヒートシンク。

高さは、6mmでギリ。

品薄はしばらく続き、2倍近い価格になっていた。

その他 中国製パチモンは無数にある。

ineo M.2 SSD ヒートシンク 2枚入り

アルミ合金と銅の2つ入って1660円のを試しに買ってみた。

中華のパチモン M.2 SSD用ヒートシンクの厚さは、粘着シート込みで4.1mm

銅タイプが高さが、粘着シート込みで4.1mmなので、使えた。

銅なので、ヒートシンクとしては重く 32gもある。

PS5専用のヒートシンクケース980円も売られていたので、付けかえてみた。

PS5 用 M.2 SSD ヒートシンク アルミヒートシンク

中国製パチモンだらけなので、ブランドが違うだけで、モノは同じものが大量にある。

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まとめ

PS5を買って最初に買わなければならない周辺機器が、この増設用 内蔵 M.2 SSDだ。

「見つけたら買っておこう」とアフィカスが買いあおっているので、焦って転売価格で買わないように気を付けよう。

PS5用のm.2 SSDの供給は安定してきたので、実売価格も1TB 2万円以下になった。

PS5が発売されて2年経っても、未だに PS5専用のゲームタイトルはほとんどなく、PS4用のゲームを遊ぶしかない。

取っ替え引っ替えゲームをやる人を除いて、外付けのUSB SSDの1TBをつないで、しばらく遊びながら様子を見て足りないようなら、M.2 SSDが安くなっていたら買おう。







  • この記事を書いた人

SG(S爺)

週末にゲームに興じるジジイです。 提灯(ステマ)記事ではない”本物の”口コミ レビュー記事を書いています。

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