MacBook ProやNintendo Switchを使いながら充電できる USB-CのPower Delivery対応のアンカーのモバイルバッテリーを1万円(9999円)で買ったのでレビューします。
アンカー の パワーコアプラス 26800 パワーデリバリーを紹介、長期レポート
しています。
このPowerCore+ 26800 PD の記事は、
- Ankerの製品レビューは、商品をタダでもらったアフィカスによる提灯・広告記事しかないので参考にならない
- 自腹で買った人のホンネとコスパの正直な感想を知りたい
という疑問や不満を持っている人向けに書いています。
PowerCore+ 26800 PDって、何がどう違うの?
ざっくりと箇条書きにします。
- MacBook ProやNintendo Switchのような、USB-Cで充電するガジェットを充電できる
- バッテリー容量が26800mAh / 3.7V(99.16Wh)で、MacBook Pro(13インチ)一台を充電できる大容量
- 単品発売のUSB-C 充電 ACアダプター PowerPort Speed 1 PD30が付いてくる
- いままで、USB-CのPD(Power Delivery)に対応した容量26800mAhの大容量タイプのバッテリーは、RAVPower のものしかなかった
というのが、PowerCore+ PDの主な特長でしょう。
PowerCore+ 26800 PD を写真で紹介
同梱物です。
- PowerCore+ 26800 PD 本体
- PowerPort Speed1 PD(USB-C充電アダプター)
- USB-C ケーブル
- microB USBケーブル
- バッテリー本体とケーブルをいれる巾着(ポーチ)
- 取説
PowerCore+ 26800 PD本体
左は、愛用しているAnker PowerCore 20100(74Wh)というモバイルバッテリーです。iPhone 5s(8Wh)やAndroidスマホ(11Wh)を4,5回 満充電できる他、iPad 4(130Wh?)も6割程度まで充電できています。重さは、362gです。300gを超えると携帯(モバイル)とは呼べなくなります。
右が今回買ったPowerCore+ 26800 PD(99Wh)です。
PowerCore+ 26800 PDのスペック
- USB-Cポートが一個:最大30W (Power Delivery対応)
- USB-Aのポートは、2個 :最大 5V / 3A
- 重さは、587g
- サイズは、180×80×24mm
- 充電の入力:5V / 3A、9V / 3A
- USB-C(USB Type-C)出力:30W(5V/3A, 9V/3A, 15V/2A,20V/1.5A)
- USB-A出力:5V/3A (2個のポートそれぞれ最大3Aまで)
- 18ヶ月保証
サイズ、重さともに、もはやモバイル(携帯できる)バッテリーではありません。ポータブル(持ち運び可能な)バッテリーのカテゴリになります。
PowerCore+ 26800 PDで できること
- ガジェット各種を何台も(何度も)充電できる
- MacBook ProやタブレットPCのUSB-Cのノートパソコンを充電できる
- PowerCore+自身のバッテリー充電(5A / 1.5A)で13時間かかっていたのを、USB-Cで充電すれば4時間半に短縮できる
ポートは、USB-Aタイプが2つあります。どちらも、インテリジェンスな(つなぐスマホやタブレットを識別して)急速充電ができます。iPad も 5V / 2.1Aの急速充電ができます。
USB PDと書かれているのが、USB-C(USB Type-C)の今後の主流となるUSBポートです。
- 最大100Wという、ディスプレイ、ノートパソコンやタブレット、スマホへの充電ができる電力を供給できる
- 4Kディスプレイを二枚表示できる映像信号など高速で大容量の通信ができる
という、ハイスペックな仕様のUSB-Cポートですが、このPowerCore+ 26800PDでは、最大30Wと控えめな電力を取り扱います。
それでも、MacBook Proにつなげば充電できるということですから、MacBook Proの予備バッテリーとして使えます。
Nintendo Switchも、15V充電できますので、スプラトゥーン2 をテーブルモードで遊びながら、内蔵バッテリーへも充電できます。
付属のUSB-CのACアダプターは、PowerPort S1 PD
バッテリーを充電するための、USB-CのACアダプターは、以前買ったAnker PowerPort Speed S1 Power Deliveryと全く同じものでした。
すでにレビュー記事を以下に書いています。
-
Nintendo Switchを15Vで充電できるUSB急速充電器 Anker PowerPort Speed 1 PD30 を買った。
2017年6月に、モバイルバッテリーやUSBの急速充電器のブランドメーカーとして知られるAnkerから、USB-C専用の急速充電ACアダプター、Anker PowerPort Speed 1 PD30 ...
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本格的なUSB-CのACアダプターと大容量のポータブルバッテリーのセットで1万円ということですね。
ガジェットを充電する
Nintendo Switchのスプラトゥーン2を遊びながら充電
Nintendo SwitchからPowerCore+ へ 逆に4.8Vで充電するという「MacBook ProとNintendo Switchをつなぐと起きる現象」と同じ状態を確認しました。原因は、「LED Power Wheel ボタン」を正しく押してからUSB-Cケーブルをつなぐことができていなかったからでした。
USB-Cのポートの入出力の切換のため「LED Power Wheelボタン」の押し方には、十分気を付けてください。うまく切り替わっていなければ、Nintendo SwitchからPowerCore+へ電流が流れてしまいます!
15V/0.9〜1.3Aで充電できています。
USB−A側からは、ボタンを押さなくても給電できます。5V / 1.5Aの電流なので、スリープ状態では充電できます。プレイしながらのバッテリーへの充電は、できません。
イカッチャのサーモンランを3人(スプラトゥーン2のローカル通信対戦)で遊ぶ時、Nintendo Switchのバッテリー残量が厳しい人へはUSB-Cケーブルで充電します。他の二人は、USB-A USB-Cケーブルをつないで、給電しながらのプレイをすれば、2時間以上遊び続けることができます。
高機能USBテスターでPDの種類を確認
高機能なUSB電流テスターで、PDの種類をチェックしました。
- 5V / 3A
- 9V / 3A
- 12V / 2.5A
- 15V / 2A
- 20V / 1.25A
が使えるようです。メインは、15V / 2Aの30Wということですね。
これなら、15V/ 1.4Aが必要なNintendo Switchを完全に充電できます。
MacBook Proを充電する
AppleのMacBook Proの新しいモノを買う予定ですので、入手できたら確かめていきましょう。
MacBook Pro 13インチや15インチは、Apple純正のACアダプターからの給電が、20V / 2A以上です。
PowerCore+ 26800 PDは、20V/1.25Aまでしか対応していないので、MacBook Proは満足に充電できないことになります。
PowerCore+ 26800 PDはスリープ状態のMacBook Proで充電できますが、起動した状態での充電できないことになります。
PowerCore+ 26800 PD 自身を充電する
従来のUSB Aタイプの5Vの充電器で、付属のUSB-A→USB-Cのケーブルを使えば、PowerCore+ 26800 PDは充電できます。AnkerのPowerPort 10からUSB-AとUSBーCプラグのケーブルでつないでも、5V / 0.5Aしか流れませんので充電に時間がかかりすぎます。
付属、あるいは単品で買った PowerPort Speed1 PDにUSB-Cケーブルをつなげば、9Vでの充電になります。
それ以外のUSB-CのPD対応のACアダプター、例えば、PDP600510Wなら、4.8V / 1.5Aの充電になります。
USBテスターによっては、急速充電が半分の電流になることもあります。
バッテリーとペアの販売ですから、PowerCore+ 26800PDは、PowerPort S1PDで充電すると9V/3Aで急速充電できるはずですが、このCT-2を間にいれて測ると9V / 1.5Aの急速充電ができます。それでも、mAhを測ることができるので、これで充電容量が減ってきていないかと時々調べるようにしています。
GaN素子を使った最新のPowerPort Atom PD1では、5V/1.5Aの通常充電になってしまいます。
9.2V / 1.5A で7時間チョイでフル充電ができます。
空からのフル充電で必要な電力量は、USBテスターで測って98〜100Whになります。26800mAh × 3.7V = 99.16Wh なので、バッテリーの容量詐欺ではないことが分かります。
充電できるガジェットの積算電力量の合計も、52〜58Wh(5Vでの充電が多いので数値は良くなる)と、まともなバッテリーです。
- 50回目:本体充電 97Wh、充電合計 54.7Wh → 56%
- 52回目:本体充電 102Wh、充電合計 74.5Wh 73%
- 57回目:本体充電 103Wh、充電合計 77Wh 75%
- 72回目:104Wh、68Wh(氷点下、ATOMCam2のバッテリーとして)
- 84回目:103Wh、69Wh 氷点下 外
- 86回目:103Wh、76.2Wh 氷点下 外 保温カバー
- 87回目:104Wh、68.4Wh 氷点下 保温カバー
本物は重くて値段も高いです。
PowerCore+ 26800 PDで対応していないもの
AmazonのAnkerの商品説明に以下の記載があります。
HTC 10とHP Spectreには対応しておりません。
MacBook Pro、Samsung W700、Lumia 950へはフルスピードでの充電ができません。
USB-Cポートでの出力を実施する場合は、お使いの機器を接続する前に、LED Power Wheelボタンを押してください。
Nintendo SwitchがHDMI接続されている場合は、充電できません。
ここで、Nintendo SwitchがHDMI接続というのは、ドックにさして使う「TVモード」のことです。
Nintendo SwitchのTVモードは、USB-C PD対応ポートで 15V / 2.7A 40W以上が必要です。
- スイッチに付属している任天堂純正のACアダプター
- Anker PowerPort Atom III PD 60W
- RAVPower RP-PC112
- cheero Power Plus 20000mAh(CHE-109)
- RAVPower RP-PB159
など、USB-C PD 充電ポートが40Wに対応しているものを使ってください。
まとめ
MacBook Pro等、USB-Cのポートで充電するガジェットが今後標準になります。
それは、2017年3月に発売されたNintendo SwitchがUSB-Cを採用したことで、決定的になったと思います。
それに合わせて、充電グッズも、更新する時期が来たようです。
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