今月のトランジスタ技術は、
- 特集:64bit/400MHz RISC-V 世界のAIマイコン
- 別冊付録:アナログウェア No10「まちがいだらけのセラミック・コンデンサ活用Q&A集」
です。今月号も、別冊がついて、1100円です。
だんだん、薄い本になりつつあります。
特集:AIマイコン SiPEED MAix
中国のメーカー Seeed社のマイコン「シピード マックス(SiPEED MAix)」の紹介です。
特長は、深層学習(AI)アクセラレータを内蔵しているのに安い点です。
Kendryte K210 というAI専用チップ(SoC)が肝です。
ネットにつないでAI処理を委ねるのではなく、マイコン単体でAI処理をするというIoTのトレンドです。
LCDとカメラ付きで、20ドルという…。マイコンで、AI機能もある実験基板が3千円チョイで買えるんです。
まだ、技適のとれていない無線が使えるタイプでも4千円ほどで入手できる。
AIで一番使うのは、画像認識でしょう。カメラからの映像からの情報を学習して、それに対応して通信や機器を制御する。
ドローンに積めば、飛行情報をあらかじめプログラムしなくても、目標物を見つけて判断して、それに対する行動が起こせるんです。
画像認識ができるくらいの処理能力があるのだから、音声認識もできます。機雷や気球爆弾のような兵器のセンサーに、こういうのが組み込まれたら… 怖い。
代表的なマイコンの処理能力
- SiPEED MAix
- RaspberryPi
- Jetson
の比較テスト記事も面白いです。結果は、? 記事を読んでください。
今月号は、書いてある内容が高度すぎて、ついていけていませんw。
IoT機器に、AIチップが内蔵されることで、より賢いスマートスピーカーやオモチャができます。
連載
- Analog Discovery、500V耐圧インピーダンス・アナライザ
- FM SDRの製作
などです。
その他
- 自律移動ロボット「PiBoT」
- 自動運転AIベンチマーク:RaspberryPi vs Jetson Nano
などです。
今月は、AIチップ内蔵のマイコン の進化っぷりに驚かされる内容でした。
アナログウェア10号 セラミックコンデンサ活用 Q&A集
セラコンの特集です。というか、セラミックコンデンサの教科書です。
その特性、使い方を一通り目を通しておくものですね。
通販でセラコンを買って実測した話も載っていて面白いです。高い計測器でないと測れない特性とか。