赤ちゃんモニターというカメラとディスプレイが無線でつながる機械を紹介します。
私は、ベビーモニターを発火する恐れのある中華のパチモンバッテリーを充電テストする時など、監視カメラとして使っています。3Dプリンターなど工作機械の監視に使えます。
前から使っていたものが壊れたので買い直しました。
- 購入品:YISSVIC ベビー モニター 3.5インチ(SM35RX)
- 購入時期:2019年6月
- 購入価格:6840円
- 購入店:Earthly Paradise JAPAN(Amazonマーケットプレイス)
ベビーモニターってなに? どう違うの?
目を離すことのできない赤ちゃん、介護老人やペットの見守りに便利な無線カメラとモニターです。
昔は、音声だけのものでした。今は、音声だけでなく、動画も見られます。
ベビーモニターを選ぶ 機能とポイント
- カメラ&マイクは、無線か有線か
- 受信機側は、モニター付きか、代わりにスマートフォンを使うのか?
- 設定は簡単ですぐ使えるか?
- カメラの見える範囲を変えられる首振り機能は?
- 通話ができる?
の5点をチェックしましょう。
カメラ&マイクは、無線でどれくらい電波が届くのか?
最近のベビーモニターは、2.4GHz帯の周波数を使うデジタル通信です。Bluetoothと同じです。
間に壁などの障害物がなければ、30〜100mの距離で映像と音声の動画の電波が飛ばせます。
小さめの一般木造住宅なら、1階と2階でも電波が届きます。
モニター受信機なのか、スマートホンを使うのか?
- ベビーカメラ:カメラとディスプレイのついた専用モニターのセット
- ネットワークカメラ:Wi-Fiを使って スマートホンのアプリでカメラに映った映像を見る
の2種類があります。
ネットワークカメラ
スマートホンのアプリでカメラからの映像と音声を見るものは、ネットワークカメラと呼ばれるものです。
- Wi-Fi(インターネット)の設定が必要
- 1万円以上の高いモノが多い
- カメラを上下左右に遠隔操作で動かせる
- 拡大縮小したりできる
- 録画できる
- 動くモノをカメラが追いかける:自動追尾
- インターネットを使って、家以外のどこからでも見られる
- ハッキングされて乗っ取られると、勝手にのぞかれる危険ある
という特徴があります。
ブログカード ネットワークカメラ
ベビーカメラ
- カメラとモニターだけで通信するので設定がいらず、すぐに使える
- インターネットにつながないので、ハッキングされてのぞかれることがない
- カメラの首振りができるものは高い
- ネットワークカメラよりは安いので、中華メーカーなら5千円前後で買える
ベビーカメラ とネットワーカメラ どっちを買ったら良いの?
- 設定いらずですぐに使えるのが、ベビーカメラ
- スマホで、カメラ首振りや録画をしたりするのであれば、ネットワークカメラ
にします。
カメラとモニターの間で通話ができる?
カメラには、マイクも付いていて、音と映像がモニター側に送られてきます。
ネットワークカメラも、ベビーカメラも、どちらからの音声を送ることができるので、通話ができます。
普段は、カメラ側からの音と映像が流れていて、必要なら、モニター側、スマホのアプリ側から呼びかけることができます。
表でざっくりとにまとめておきます。
ベビーモニター |
ネットワークカメラ |
|
カメラとモニター |
カメラとモニターで1セット |
カメラだけ、モニターはスマホのアプリで |
設定 |
カメラとモニターに電源をいれるだけ |
Wi-Fiの設定が必要、スマホにはアプリ |
届く範囲 |
障害物なしで50m |
Wi-Fiの電波、インターネット回線を使えば、どこでも |
映像の画質 |
2.5インチか3.5インチの小さな画面 |
スマホの画面なので綺麗 |
録画 |
ついていない |
付いている |
センサー |
音センサー |
動体センサー、熱センサーなど |
値段 |
1万円以下 |
1万円前後 |
以上を踏まえて、以下、
ベビーモニター YISSVIC について使い勝手など中長期レポート
です。
ベビーモニターは、中華メーカーの独擅場で、同じ製品がいろんなブランドで売られています。
- TOPSERSUN
- Campark
- YISSVIC
- その他いろいろ
ベビーモニターで できること
- カメラの映像と音声をモニターに表示、再生
- Wi-Fi、インターネットの設定はいらない
- スマホも、いらない
- 映像を映すモニターはバッテリーなので持ち運べる
- カメラに温度計がついていれば室温がわかる
- カメラにも、モニターにもマイクがついているので通話ができる
ベビーモニター YISSVIC を写真で紹介
パッケージ内容は、
- カメラ
- モニター本体
- ACアダプター カメラ用 microB 2m
- ACアダプター モニター用 DCプラグ 外径 2.5mm径 1.0mm 2m
- カメラ取り付けネジ、プラグ
- 取扱説明書
です。
取扱説明書は、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、日本語で書かれています。
日本は、不自然な日本語ではないです。
ベビーモニター YISSVIC の主な性能 スペック
- 周波数 2.4GHz
- 変調方式:GFSK(Bluetoothなどに使われる)
- 伝送出力:18 dBm 最大
- 設置場所:室内使用、温度 0-40度、湿度 5〜90%
- 使用範囲:約274m(900フィート)障害物なし → 直線で50m OK
- ACアダプター:5V、
- 液晶パネル:3.5インチTFT
- 内蔵バッテリー:モデル503450 3.7V、950mAh
- 使用時間:10時間(Echモード)
- イメージセンサー:1/6.5インチ CMOS
- 赤外線LEDライト:940nm
- 保証期間:2年
- カメラは、最大4台まで接続可能
中華のメーカーにしては、2年間の保証期間です。
カメラ
カメラのサイズは、
- 高さ:10.6cm
- 奥行:6.4cm
- 横幅:6.4cm
- 重さ:73g
と台座の直径6.4cmとなっています。
台座の裏側に、ネジをひっかける穴があいていて、壁掛けも可能です。
このカメラは、カメラの向きをモータで動かすことができません。リモートでカメラの向きを変えるような機能はありません。
その代わりに、台座と自由雲台のような動きをします。傾きは、25度くらいまでが限界です。
ライトセンサー
明るいか暗いかをセンサーで感じます。
明るい場合は、カラーでの映像になります。
暗い場合は、カメラを赤外線モードに切り替えます。モノクロの映像になり、赤外線LEDが点灯(裸眼では見えません)します。
マイク
マイクはカメラの正面に穴が開いています。音質は良くないです。
CCDセンサー
1/6.5インチCMOSと言うことですから、おそらく、640×480のVGAカメラでしょう。
温度センサー
カメラ自体が発熱するので、その影響をうけないように、温度センサーはカメラ本体から、離れた状態でついています。
まるで尻尾のようです。
スピーカー
カメラの裏側にスピーカーがついていて、モニターのマイクからの声を再生することができます。
赤ちゃんやイヌなどのペットに声をかけることができます。
注意ポイント
音は、かなり悪いです。デジタルの低品質の通信をイメージしてください。モカモカという独特のこもった音がします。
通信ボタン(カメラ・マイク OFFボタン)
カメラのオンオフをします。2秒の長押しです。
のぞかれたくない場合は、このボタンを押せば、電波が停止してモニター側の映像が止まります。
microB 電源ポート
カメラの電源は、ACアダプターのmicroBタイプのものを使います。
microBケーブルを使ってモバイルバッテリーをつないで使う事ができます。
明るい時は、0.18 / 5V 、0.9Wの電力を使っています。
暗い時は、赤外線LEDが点灯するので、0.3A / 5V 、1.5Wになります。モバイルバッテリーで動作させるときは、暗い明るいで、カメラの消費電力量が変わることを考慮してください。
YISSVIC ベビーモニター モニター側
モニターは、持ち運べるバッテリー内蔵タイプです。
- サイズ:8.3×11.6×1.9cm
- 重さ:129g
で、見た目よりも軽いです。
3.5インチ TFT
480 × 320 くらいの解像度のものでしょう。
色合いは青みがかっていて、良くないです。
ディスプレイの中の表示
- 電波の状態
- モニター側の音量
- 昼夜モードの状態
- カメラについている温度計
- カメラの番号1(4台まで区別)
- バッテリー残量
のアイコンがついています。
LEDランプと音量ランプ
緑のLEDが、音量に応じて点灯します。
設定 メニュー
設定メニューのボタンをおすと、画面の下にメニューが表示されます。十字キーで操作します。
ECO機能
音センサーで、カメラの電源が入って送信します。音がないと、30秒でカメラの電源がスリープになって電波が止まります。モニターは、電波がないと表示されたままになります。
音の感度で、低、中、高の三段階に設定できます。
アラーム設定
2、4、6時間後にアラームが鳴る設定にできます。
子守歌機能
4種類のメロディが流れる機能です。
カメラの選択
最大4台のカメラを接続できるみたいで、2台以上のカメラを付けた場合、どのカメラをモニターに表示するかを決めます。
温度計の設定
華氏と摂氏のどちらかを選べます。日本は、摂氏での標記です。
モニターの裏側
スタンドがついています。その影に、リセットボタンが見えます。
画面の操作ができないというフリーズ状態になったら、このリセットボタンを押して再起動してみましょう。
スピーカーがあります。
各種認可のアイコンがついています。技適マークも印刷されていますので、日本での使用ができます。
向かって右側に、電源用のポートがあります。充電しながらでも使えます。
このYISSVICのモニターのDCプラグは、外径 2.5mm、内径1.0mmの特殊なDCプラグなので、入手性が悪いです。
ベビーモニターをどう使う?
監視カメラとして、簡単に設置できて、すぐに使えるので重宝しています。
データロガーの画面を別の机で作業をしている時に監視できます。
温度計が付いているので、パソコンの加熱状態も分かります。赤ちゃんの監視だけに使うのはもったいないですよ。
台所で他の場所を監視するのであれば、こんなかんじでダイソー(100円ショップ)で売られているネットにホルダーでつけます。
三脚に、スマホ用ホルダーをつけることで、ベビーモニタのカメラも付けられます。
台座には、1/4インチのネジがないので、スマホ用のクランプを使って三脚につけます。
その他、監視する機器の状況に適用してください。
注意ポイント
カメラ、モニター ともに、防水、防滴機能はありません。
雨や蒸気、高温環境化におくと、故障します。
受付のレジを監視する
録画ができないので、本当の意味での監視はできません。
「カメラでレジのお金の出し入れを見ているよ」というだけの抑止力です。
これでも、レジのお金が合わないようなら、パソコンに録画できるネットワークカメラを設置しましょう。
近くの河川や池の監視
直線距離で100mほど電波が届きます。
家の近くの小川や川がある場合、そこに防水のケースにモバイルバッテリーと一緒にカメラをいれておくと簡易監視カメラになります。
ただし、夜間は、防水ケースのガラスが赤外線LEDを反射して映像が真白になります。その辺を工夫することで、24時間の監視が可能になります。とりあえず、昼間だけでも、監視できるのは助かります。
ベイビーモニター YISSVICの問題点
強力な電波で2.4GHzを使うため、Eye-Fi、Image Transfer Utility 2、NetatmoなどIoT機器のWi-Fi接続が不安定になります。
Bluetoothと同じ電波なので、競合することで、他のBluetooth機器(MX Ergoなど)が不安定になることがありました。
屋内外の監視に4台のカメラをつけた場合、2.4GHz帯のWi-Fiの帯域の4ch分を占有され、半径200mで影響をうけることになります。
我が家のように田舎の戸建てで隣との距離が20〜30mあれば、お互いに影響がないんですが…。
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まとめ
数あるベビーモニターが、赤ちゃんの見守り 以外で、実験や機器の監視に使えないか?と思っている人は数多くいるはずです。
ベビーモニターについて書かれた記事のすべてが、小さい乳幼児をかかえた親のアフィカス・ブログばかりで、まったく参考になりません。
私が知りたいベビーモニターに関する本当の情報を書いた まともなレビュー記事がないので、私が書きました。
カメラの映る範囲を動かせる首振り(チルト)機能がついたものは、1万円超えです。