仕事や勉強中に かける音楽 BGMは、クラッシックが良い
BGMって何? 何が違うの?
日々の生活の中で、音楽を小さめの音量で聞き流すことを バックグラウンド ミュージック(background music、以下略して BGM)と言います。
今は、テレビ、ラジオ、ゲーム等で、BGMのない、音のない空間はありません。
BGMは、民間療法【音楽療法(Music therapy)】として使われている手法の一つで、” 気のせいレベルの”効果を実感できる人がいるはず。
音のないところでは、人は耳の感度があがりすぎて 聴神経が自己発生しているノイズを脳が音として とらえるようになります。これが「耳鳴り」です。
静寂で起きる耳鳴りをまぎらわせるためにBGMが必要なのです。
人によっては、音楽ではなく、人混みの雑踏、図書館の音、夏の蝉の声、蛙の合唱… 自然な環境音が心地良いこともあります。
スタバ、スーパーやコンビニのイートインコーナで、ガラス越しに通りの人から見えるところに、わざわざパソコンを広げて作業している人が、たくさんいます。
雑踏や自然の中の音について語ってもブログネタにならないので、この記事では、BGMとしておすすめの曲について紹介しました。
BGMの音の大きさは、どれくらいがいいの?
- 全くの無音
- 静かに(作業の妨げにならない)
- 大きな音で気分を高揚させるように(ノリノリ)
があります。
通常は、②の、作業や読書や勉強の妨げにならない程度の静かめの音量にします。
掃除や室内での運動など、体を大きく動かして作業をするような場合には、リズム感のある曲を大きめの音で流して、ノリノリでできるようにします。
選手が試合前に聴く曲
試合前の極端な緊張をまぎらわせる効果が高いことが知られています。
試合前の雑踏から、日頃練習をしていた時に聞いていた曲を大きな音で聴くことで、練習の時と同じ精神状態へ持っていこうとしています。
BGMに適した曲は?
大きく分けると
- 人やボーカロイドが歌詞を歌うボーカル曲
- 歌詞(歌)がない、楽器だけのインストルメンタル曲
- 川のせせらぎ、鳥のさえずり、風の音、海辺の波の音など自然環境音
があります。
口ずさめるようなものは、BGMとして適していません。耳を傾けて聞いてしまうようなものはダメです。
歌や話声が気にならない人
マルチタスクができる人は、テレビのトーク番組などをそのまま付けっぱなしでも気にならないと言います。
驚くべき事に、テレビの話も事務作業も同時に理解してやっています。
“マルチタスク”
逆に、1つのことを順々にしかできないのをシングルタスクと言う。
人間でも、同時に複数の物事を考えて処理できる「マルチタスクな人」が存在する。実は、単に物事を細かく切り替えて処理しているにすぎない。女性に多いと言われているが統計学的には男女差はない。
啓蒙書かぶれの人が、「マルチタスク!マルチタスク!」と叫んでいるが、マルチタスクができない人(考えて判断することが、すぐに切り替えられない人)が無理をしてマルチタスクで仕事をするとミスを連発してしまう。
人に性別や性格の違いがあって、みんな違うので、平等だとか、性差別が〜 とか言う前に、その環境に適した人と仕事を割り振るように心がけよう。
口ずさめるようなボーカル曲もダメです。
ブログ書きや受験勉強に適したBGM音楽は、何がいいの?
個人の好みに左右されるのですが、昔も今も変わらない人気のBGMのジャンルに「クラッシック音楽」があります。
そのクラッシック音楽の中でも、8世紀に欧州でヒットした
- バロック派のバッハ
- 古典派のモーツアルト
は、特におすすめです。
私が仕事場(診療室)のBGMに採用しているのは、バッハ全集とモーツアルト全集です。200連奏のCDプレーヤでかけています。
ついに、200連奏CDプレーヤが壊れたので、MacにCDを録り込んで iTunesで再生することにしました。
Belkin SoundForm Connect Audio Adapter with AirPlay 2(AUZ002)をつないでネットワーク経由で再生しています。
バロック〜古典音楽は、全集を買ってシャッフルするのがおすすめ
- バロック派:教会音楽 … 17〜18世紀
- ビバルディ
- バッハ
- ヘンデル
- テレマン
- 古典派:宮廷音楽 → 大衆音楽 … 18〜19世紀
- ハイドン
- モーツアルト
- ベートーベン
- シューベルト
教会音楽と宮廷音楽
18世紀頃、欧州は、植民地政策によって空前の好景気に沸いていた。
現在、ヨーロッパ各地に歴史的建造物として残っている教会、貴族の城、贅を尽くした(めちゃくちゃ手間とお金がかかっている)彫刻や絵画などの芸術作品の数々…、すべては、アジア、アフリカ、アメリカ諸国の植民地からの搾取(さくしゅ)の上に成り立っている。
宗教とは、多くの人々を都合よく動かすための情報戦の代表的なものであり、人間の発明品としては最高傑作である。その宗教・情報戦のなかでも、音楽は重要な戦術の一つとして発達した。
私が、特におすすめしたいのは、
- 後期バロック:バッハ、ヘンデル
- 古典派:ハイドン、モーツアルト
- 古典派後期:ベートーベン
です。
バロック(西暦 1600〜1750年頃)
バロックと言えば、パッヘルベルのカノンが有名ですね。
キリスト教の「教会のパイプオルガンを使って聖歌を歌う」背景があったので、ほとんどが宗教音楽の範疇に入ります。元々、作曲する時、教会にふさわしいように、聞く人(信者)の心に響くように作られているのです。
バッハやモーツアルトの全集には、歌曲(オペラ)もあります。でも、ドイツ語で歌われているので、なんのこっちゃサッパリわかりませんので、インストルメンタル扱いで良いと思います。バッハの没年が1750年です。
古典派(1750年〜)
古典派のモーツアルトは、「派手やか」の一言に尽きます。さすが宮廷音楽だなと思わせるものばかりで、どれをとっても、バッハと同じく、ハズレの曲がないんですよ。
当時、ローマ帝国(オーストリアとドイツを統治)のウイーンは栄華を極めていたため、貴族の贅沢な道楽によって生み出されました。
古典派後期(〜1827年)
バロック〜古典派は、栄華を極めた教会や貴族のための音楽でした。教会や宮廷音楽を大衆音楽にしたのが、ベートーベンです。
今で言うところの、ヒットメーカーです。ベートーベンの没年が、1827年です。
2016年のアメリカのビルボードで最もCDが売れたのはモーツアルト全集
2016年10月28日にアメリカで発売された、モーツアルト全集CD200枚組(340ドル)がヒットして、CDの売り上げのトップになりました。
インターネットのストリーミング全盛時代に、モーツアルト全集?しかもCD版?と少し驚きました。
バッハ全集やモーツアルト全集が2万円で買える
私が中学生の頃、友人(お坊ちゃま)が、ステレオセットとバッハ全集とモーツアルト全集(当時はレコード)を買ってもらったと自慢していたのが、うらやましくて…。
当時、ステレオセット(ステレオ・コンポと呼ばれていた)だけで20万円、バッハ全集は30万円しました。
私も、中間期末試験の成績が良かったと担任の先生に褒められた褒美に、7万円のSONYのラジオを父親が月賦で買ってくれました。7万円のラジオですら、月賦でしか買えない家庭では、ステレオセット込みで50万円もするようなものは絶対に無理ですからね。大人になって稼ぐようになったら、自分で絶対に買おうと思っていました。
月賦(げっぷ)
分割払いのこと。今はクレジットカードがあるけど、昔は、小売り店から品物を先にもらって、代金を毎月給料日に払いに行っていた。
二十年ほど前、CDになったバッハとモーツアルト全集をヤフオク!で買った時には、それぞれ2万円、合計300枚を超えるCDなのに、5万円しませんでした。
200連奏のCDプレーヤが5万円でしたから、十万円の経費であっさりと買えた時、拍子抜けしたのを覚えています。
それから、仕事の時には、ガッツリかけっぱなしです。
当時、パイオニアの200連奏、300連奏のCDプレーヤは注文生産でした。今は中古しか出回っていません。そもそも、200連奏、300連奏のCDプレーヤって、ものすごく大きいので置き場所に困ります。
今なら、全集のCDをパソコンにリッピングして(録り込んで)、iPod touchなど音楽プレーヤに入れて使うことをおすすめします。
個人なら、Amazon Music UnlimitedをEchoで聞こう
商用でない、個人で楽しむのであれば、Amazon Music やApple Musicが便利です。
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Echoがあるのなら、
「アレクサ、○○の曲をかけて」と言えば、シャッフル再生をしてくれます。HD音質対応の曲なら、自動でハイレゾ音質で再生します!
アレクサは、フルネームで言わないと認識してもらえないので、
- アントニオ ヴィヴァルディ
- ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
- ヨハネス・ブラームス
- ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル
- フランツ・ヨーゼフ・ハイドン
- ヴォルフガング アマデウス モーツアルト
- ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
- フレデリック・フランソワ・ショパン
- フランツ・ペーター・シューベルト
- ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
- ニコロ・パガニーニ
- ヴィルヘルム・リヒャルト・ワーグナー
- ロベルト・アレクサンダー・シューマン
- アントニーン・レオポルト・ドヴォルザーク
- クロード・アシル・ドビュッシー
- ゲオルク・フィリップ・テレマン
商用のBGMは、JASRACに使用料を支払う
敷地面積の小さい店舗や喫茶店のようなところなら、年間6千円と消費税です。
ただし、福祉医療施設、従業員だけが聴く職場、教育機関等は、今のところBGMとしての使用料は免除されています。
JASRACの管理楽曲をBGMとして流す場合でも、次の項目のいずれかに当てはまれば、お店などの施設によるJASRACへの手続きはいりません。公式から引用。
有線音楽放送など、BGMの音源提供事業者から音源の提供を受けている(対象となる音源提供事業者一覧)
JASRACと契約を締結している音源提供事業者が、お店などに代わってBGMの著作権使用料を支払っています。
有線音楽放送とCDの両方をBGMとして流す場合も、お店などが個別に手続きする必要はありません。
カラオケや生演奏等で既にJASRACと契約している
カラオケや生演奏等の契約により、手続きなくBGM利用ができます。ただし、BGMの契約で、BGM以外の音楽利用はできませんので、新たな音楽利用をするときには、BGMの契約に代わる手続きが必要です。
テレビやラジオの放送をそのまま流している
インターネットラジオは原則として手続きが必要です。また、放送を録音・録画して流す場合や、特別な音響設備を利用する場合は手続きが必要です。
- 教育機関での利用(※)
- 福祉・医療施設での利用(※)
- 事務所・工場等での主として従業員のみを対象とした利用(※)
- 露店等での短時間で軽微な利用(※)
※ 営利を目的としていても、当分の間、使用料を免除しています。
まとめ
この記事は、2016年6月頃にライブドアの旧ブログに書いた記事です。
ブログの定番のテーマ「仕事中のBGMって、何を聴いているの?」で、書いたものをリライトして再掲載しました。
音楽のサブスクは、Apple Musicを解約し、Amazon Prime Music(unlimited)を聴いています。
フュージョンやジャズのプレイリストでは、同じ曲が何度もかかるので、さすがに飽きてきました。
JPOPや英語のヴォーカル曲など口ずさめるものがBGMとして使えるのは、掃除とか体を大きく動かすような作業中だけです。