2023年、Bluetoothのオーディオに 新しい規格 【LE Audio】が登場し、 そのLE Audioに対応した BT-W6が出たので買った。
結論から言うと…
BT-W6は、Bluetooth LE Audio 規格のヘッドホンやイヤホンを試す音楽デバイス。
- 購入品:BT-W6
- 購入時期:2024年 10月26日
- 購入価格:7,333円(7980円、送料550円、割引き)
- 購入店:クリエイティブストア
こんな方におすすめ
- 古いパソコン/スマホ に最新のBluetooth 5.4のオーディオ LC3(Bluetooth LE Audio)を追加したい。
- ゲーム機やパソコンにつないで ワイヤレスヘッドホンやイヤホンで音を聞きたい
私は、この製品を自分で選んで、自腹で買って試している。
製品やサービスをタダでもらって、宣伝・提灯記事や動画をネットにばらまく”アフィカス”のステマ犯罪にうんざりしている。
私のブログには 広告案件記事はない。外国スポンサーの影響を受けないので 本当の事が書け、情報工作(プロパガンダ)もない。
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Creative BT-W6 Bluetooth 5.4 オーディオトランスミッター 使用レポート
クリエイティブ BT-W6って何?
BT-W6は、Bluetooth(電波)で音声を送信する小さなUSB機器【USBトランスミッター】である。
Bluetoothには 音が遅れて送信される致命的な欠点がある。しかも、圧縮するので音が悪い。
ゲームで、Bluetooth接続のイヤホン/ヘッドホンを使おうとして、音に遅れが いちばん困る。
そこで、遅れをできるかぎり少なくした仕組み(コーデックと処理速度の向上)を持つ Bluetoothトランスミッターが必要だ。
BT-W6は、従来の低遅延 aptX Low Latencyがないかわりに、Adaptive Low Latencyが使える。
さらに、最新(2023年〜)の Bluetooth LE Audio(コーデックは LC3)が使える。Bluetooth LE Audio は、高音質、低遅延 いろいろ選べる。
2023年公開の Bluetooth LE Audio に対応したヘッドホンやイヤホンは、まだ少ない。2025年に向けて 徐々に増えていくだろう。そのための布石でもある。
クリエイティブ(Creative)は、シンガポールに本社のあるパソコン用音響機器メーカーの老舗だ。パソコンへ内蔵するオーディオボード「サウンドブラスター」で名を知られた。
Creative BT-W6の主な仕様
クリエイティブ BT-W6のスペックをざっくりとリストにすると、
- Bluetooth バージョン:Bluetooth 5.4
- 使用周波数:2.402~2.480GHz?
- Bluetoothプロファイル
- BAP(Basic Audio Profile)← LE Audio
- GMAP(Gaming Audio Profile)← LE Audio
- CAS/CAP(Common Audio Profile/)← LE Audio
- TMAP(Telephony and Media Audio Profile)← LE Audio
- PBP(Public Broadcast Profile)← LE Audio
- A2DP(音楽データ通信)
- AVRC(リモコン操作)
- HFP(通話機能)
- 対応コーデック:LC3、aptX Lossless、aptX Adaptive、aptX HD、aptX、SBC
- 通信距離:約50m(見通し距離)
BT-W5とBT-W6の違い
BT-W3X、BT-W4、BT-W5を、私は買わなかった。
買わなかった理由は、Bluetoothのオーディオ規格が 次々と出てきて 何が何だか さっぱり わからなくなったからだ。
BT-W5の特長は、以下の4つ
- BT-W5は BT-W4のアップブレード版だが、どちらも 中途半端な仕様
- 24bit/96kHzに対応し、aptX Adaptive(24bit/96kHz)で高音質送信
- BT-W4は Bluetooth 5.2、BT-W5 は Bluetooth 5.3
- BT-W5は、コーデックに aptX HDが追加
BT-W3X、W4、W5 ともに、??な仕様で、Qualcommの都合でいろいろと変わる Bluetoothの規格で 振り回されているかんじだ。
BT-W5とBT-W6の違いは、
- バージョンが、BT-W5は Bluetooth 5.3、BT-W6は Bluetooth 5.4
- BT-W6は、Bluetooth LE Audio、LC3 に対応
- コーデックが、LC3とaptX Losslessが追加
クリエイティブ BT-W6 を写真で紹介
BT-W6のパッケージ内容は、
- BT-W6本体
- USB-C → USB-A 変換アダプタ
- クイックスタートガイド/保証書(保証期間1年)
たったこれだけ。しかも、USB-C → USB-Aアダプターは 箱とは別にオマケみたいなかんじで入っていた。
BT-W6の大きさは、
- サイズ:約 16.1 x 25.9 x 6.6 mm
- 重さ:約2.2g(実測)
USB-Aのアダプタをつけると
- サイズ:約 1.6 × 4.5 × 0.7 cm
- 重さ:5.6g
USB-Aアダプターの長さだけ、3.3cm 飛び出る。USB-Cなら、1.8cmの半分で済む。うっかり ぶつけて ぽっきりと折らないように。
BT-W6もシンプルな形で、
- USB-Cプラグ
- LED表示ランプ
- マルチファンクションボタン
の3つしかない。
BT-W6のボタン操作
機能が複雑になったので、ボタン操作も複雑になった。
新しく「Bluetooth LE Audio」をサポートして、従来のBluetoothは「Classic Bluetooth」となり、切り替えて使うようになった。
Windowsパソコンに Creative アプリをインストールして 設定をした方がわかりやすい。
Creativeアプリの「ブルートゥースデバイス」を選ぶ。
マルチファンクションボタンと表示ランプの色を見て設定することもできる。
Classic Bluetooth と LE Audioの切り替え
- 3回短押し:クラッシック ブルートゥース → LE Audio のループ
ヘッドホン(イヤホン、アクティブ スピーカーなど)が、LE Audioに対応してなければ、クラッシックブルートゥースでしか接続できない。
ペアリング
- 6秒長押し:ペアリング開始
LEDランプは、
- 青色: 点滅と点灯
Classic Bluetooth(クラッシック ブルートゥース)
- 1回短押し:aptX Adaptive ハイクオリティ / aptX Lossless → aptX Adaptive Low Latency のループ
クラッシック ブルートゥース の時の LEDランプは、
- aptX Lossless:黄色
- aptX Adaptive Low Latency:青
- aptX Adaptive ハイクオリティ:紫
- aptX HD:オレンジ
- aptX:緑
- SBC:青
- ハンズフリープロファイル(HFP):赤 … 通話
Bluetooth LE Audio
- 3回短押し: LE Audio のループ → クラッシック ブルートゥース → のループ
- 1回短押し:ゲーミングオーディオプロファイル(GMAP) ON/OFF のループ
- 2回短押し:ユニキャスト → ブロードキャスト のループ
LEDランプの意味
- ゲーミングオーディオプロファイル(GMAP)OFF:白
- ゲーミングオーディオプロファイル(GMAP)ON:赤
ゲーム機やパソコンにBT-W5をつなぐ
Nintendo Switch に BT-W6をつなぐ
本体に直にさしたり、ドックのUSB-Aアダプタでつけても、どちらも 問題ない。
aptX LL(Low Latency)ではつながらず、aptXでしかつながらないのが残念だ。スプラトゥーン3では厳しいものの、あつ森くらいなら、多少の遅延も気にならずに遊べる。
USB-C→USB-Aアダプターをつける時は、USB-Cコネクターのデバイスにありがちな「表裏でつながる つながらない問題」が あるので注意しよう。
BT-W6に関しては、表裏関係なく ドックにつないで認識されることを確認した。
BT-W3の頃は、アナログマイクがついてきたが、BT-W6には付いていない。
もう Nintendo Switchの特殊な事情に合わせる気はない ってことだ。
みんな ゲームの時のチャットは 各自 環境を整えているから。
PS5 に BT-W6をつなぐ
PS5、PS4につないでも 問題ない。
PS5の前面にある USB-Aコネクタに アダプタ経由でつないでみている。
認識して 使える。純正のヘッドセットもあるので、BT-W6を使うとすれば、LE Audio対応のヘッドホンを買ってからになるだろう。
設定 → サウンド をみると、「USBヘッドセット(Creative BT-W6)」で認識できている。
マイクは、DualSenseのマイクを使う。DualSenseのマイクは 優秀で、ネックマイクと さほど変わらない。
3Dオーディオも設定すると、つないだヘッドホンが良ければ、立体音響にできる。
PS5など【3Dオーディオ】は、残響の高い音を操って人の聴覚に錯覚を起こさせるものと思われる。
なので、ジジイの耳では、上下の音の差がわかりにくくなってきた。
Windows パソコンに BT-W6をつなぐ
Creativeのサイトにいって、Creative アプリをダウンロードしてインストールする。
Creativeの機器を他にも持っている人は、すでに Creativeアプリケーション がインストールされているので 最新版にアップデートしよう。
パソコンのUSBに BT-W6をさして、Creativeアプリが BT-W6を認識すると、ドライバーのアップデートがでる。
アップデートして 使えるようにする。
まだ、LE Audio のヘッドホンを買っていないので、試せないが、aptX Adaptive なら、試せる人も多いはずなので、試してみよう。
ビットレートは、アプリで変更できる。
LE Audioに対応していれば、いろいろと遊べそうだ。
低遅延、高音質のLE Audio、期待したい。
Macに BT-W6をつなぐ
Creative のサポートページから、Mac版の Creative アプリをダウンロードして インストールする。
Windows 版と ほとんど同じ。 Windows 版と比べてリリースが遅れたりすることがあるので 注意されたし。
Creativeアプリなしでも、認識できて使える。
LE Audioではなくて、クラシックブルートゥースのaptX で使うのであれば、Creativeアプリはいらない。
Macは、ビットレートは、「Audio MIDI 設定」で変更できる。
aptX Adaptive の 良い音で聞きたいのなら、96kHz/24bitに変更しよう。
BT-W6を使ってわかる 問題や感想など
順次追加してく。
LE Audioに対応した ゲーミングヘッドホンの安いのが出たら買って試したい。
まとめ
小さいものなので、くれぐれも なくさないように!
BT-W6は、classic Bluetooth の コーデック aptX や Adaptive で使うには、BT-W4や5 と差がなく、USB-Aプラグから、USB-Cになっただけ。
低遅延のコーデック LC3対応のヘッドホンかイヤホンを買う予定にしていて、出そろうのを楽しみにしている。