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サンダーボルト 4 (3)の M.2 NVMe SSDケース レビュー:1万円チョイ で、Macの外付け 起動ディスクにできるよ

2023年3月19日

M2 Mac mini 2023年モデルにつける Thunderbolt 4(本当は Thunderbolt 3)に対応した SSDケースを買った。

M.2 NVMe SSD Enclosure 、SANZANG MASTER

Thunderbolt 4 / 3(USB4、USBーC)でつなぐ、既製品の外付け SSDは3万円以上する。

最近(2023年)、 SSD用のフラッシュメモリの価格が(2022年前半の半額)急落していて、高速な読み書きのできるNVMe タイプの 1TB が1万円前後で買えるようになった。

「NVMe SSDケースに、M.2 NVMe SSDを入れて、少しでも安く 外付けのSSDが作れないか?」 と私もいろいろ試している。

読み書きは内蔵SSDと同じ 2500MB/秒で、Macの外付けの起動ディスクとして使える。

Thunderbolt 3/4 接続の外付けNVMe SSDを Mac miniの起動ディスクにする

結論から言うと、

PCIe 4 × 4 のNVMe SSDをいれても Read:2700MB/秒どまりで値段相応。

  • 購入品:SANZANG MASTER M.2 SSD 外付けケース 
  • 購入時期:2023年2月7日
  • 購入価格:10,498円
  • 購入店:Amazon Japan G.K.

私は、この製品を自分で選んで、自腹で買って試している。
製品やサービスをタダでもらって、宣伝・提灯記事や動画をネットにばらまく”アフィカス”のステマ犯罪にうんざりしている。
私のブログには 広告案件記事はない。外国スポンサーの影響を受けないので 本当の事が書け、情報工作(プロパガンダ)もない。

Macの外付けの起動ディスクになるThunderbolt 4 SSDケースと中にいれる M.2 NVMe SSD の使用レポート

m.2 NVMe SSD用 ケースって何?

この手の外付けSSDケースは、中国メーカーの独壇場である。

SoC基板(8116 V4.1)とコントローラIC(Intel HJL7440、Thunderbolt 3)が同じなので、ケースの形やロゴが違うだけのOEM製品だらけだ。

S爺
S爺
中身は、Thunderbolt 3用の基板です!
1万円で売られているThunderbolt 4のSSDケースは、ナンチャッテ Thunderbolt 4 SSDケースです。

今回は、SAN ZANG(サンザン?)を買ってみたが、他の中国ブランドメーカーからも出ている。

  • ORICO
  • GiGimundo
  • Yottamaster

など、Amazonで検索すれば、いろいろ出てくる。

中国のECサイト AliExpressでも、たくさん見かける。70ドル。

AliExpressで買えば安いかわりに、中国からの配送で時間がかかる上に、不良品が届いた時、公開紛争(open dispute)を英語でやらなければならない。その辺は、自分のスキルや都合で購入先を決めよう。

Thunderbolt 4 は、3の上位互換で、USB4とも互換性がある。解説記事は、

USB-C 、 Thunderbolt 3(USB4)、Thunderbolt 4 の違い まとめ

USB-C(USB Type C)のポートを持つ機器が増えてきました。 スマホ、Nintendo Switch、iPad Proで、USB-Cが採用されたことで、USB-Cの規格が主流になりました。 ...

昔のHDD / SSDケースのまとめ記事は、

買って使っている HDD / SSDケース まとめ。おすすめの コスパの良いSSDも紹介。

私が実際に買って使っている おすすめのHDD/SSDケースを紹介 します。 HDD/SSDケースって何? 外部記憶装置【HDDやSSD】で、パソコンにつないで使うためケースです。 パソコンにつなぐ接続 ...

m.2 NVMe SSDって何?

パソコンの記憶装置の1つで、HDDSSDの中でも1番読み書きが速くできる部品。

SP512GBP34A80M28 表
SP512GBP34A80M28 表

パソコンのマザーボードで、CPUの近くに M.2(エムドットツー)スロットがある。

ASUS ROG MAXIMUS XI HERO NVMe SSDを取りつける

このM.2スロットに差しこんで使う、NVMe規格のSSD(フラッシュメモリーボード)だ。

いままでのHDDやSSDは、シリアルATA(SATA)規格だったので、データ通信は、理論値の最高速度が 750MB/秒(6Gbps)までだった。

SATAとNVMeの転送速度の違い

NVMe(エヌブイエムイー)なら、PCI Express 4.0 × 4タイプで、16×4=64Gbps(8000MB/秒)まで出せる。

M.2 NVMe PCIe Gen 4 × 4と Gen 3 ×4 SSD

Thunderbolt 3/4、USB4のデータ通信は、40Gbps(5000MB/秒)が最大転送速度。それ以上に SSDの読み出し速度が速くても転送できない。

なので、中に入れる NVMe SSDは、PCI Express 3.0 ×4 の 8×4=32Gbps(4000MB/秒)の 遅いタイプでも問題はない。

S爺
S爺
この m.2 NVMe SSDケースは、Thunderbolt 3でつないでも 最大で 2600MB/秒くらいしかでません。

アメリカが、ロシアに加担する中国への制裁で中国製半導体の輸入規制を始めたため、SSDの価格が急落している。

m.2 NVMe SSDケースを写真で紹介

パッケージ内容は、

SANZANG M.2 NVMe SSD ケース Thunderbolt 4 同梱物
  • ケース本体
  • USBケーブル:USB-C、USB-A→USB-C 25cm
  • ヒートシンク(導熱ゲルテープ付き)
  • 止めるネジ 2個
  • ドライバー
  • 取扱説明書

NVMe SSDのケースには、ネジとドライバーがセットでついている。

サポートは、Amazonで購入した場合、ショップに連絡することでできるようだ。

他の中国のショップと同じと考えて良いだろう。

保証は 1年 と書かれているが… はてさて。

毎日使っているので 1年以内に壊れたら、その対応ぶりをみてみよう。

主なスペック

ざっくりとかじょうがきにしておく。

  • 対応インターフェイス:Thunderbolt 3、USB4、USB 3.2
  • リンク速度:最大 40Gbps(5000MB/秒) → 実際は?
  • 対応ソケット:m.2 NVMe(m.2 M Key、B&M Key 両対応)
  • 対応SSDサイズ:2230、2242、2260、2280、シングルサイド(片面実装)4TBまで
  • 大きさ:5.0 × 10.8 × 1.7 cm
  • 重さ:103g(SSD、ケーブルなし)

メモリが両面実装のSSDをいれてみたが、ヒートシンクもかぶせられてケースに収まった。

両面実装のSSDの中には、入らないものがあるかもしれない。

Thunderbolt 4 / USB4 NVMe SSDケースの正面観

単なるケースなので、シンプルだ。

Thunderbolt 3/4 USB4 NVMe SSDケースの大きさなど

1m弱の肉厚なアルミケースでできていて、5×10.8×1.7 cm の大きさ、約100gの重さがある。

USB4/Thunderbolt3/4のUSB-Cプラグが差し込める穴があいていて、その横には、アクセスランプがある。

アクセスランプは、緑色で、アクセスのあるときに点灯する。

Thunderbolt 4 / USB4 NVMe SSDケースの裏面

裏面はフタになっていて、中にSSDをいれる。

Thunderbolt 3/4 USB4 NVMe SSDケースの裏ぶた ネジ

プラスねじは、00番。

SSDの取り付けとヒートシンクが近接する、この裏側の方が発熱する。

ケースがアルミで、なおかつ平らなので、ヒートシンクを外付けしやすいのが良いところだ。

付属のThunderbolt 4/3、USB4 ケーブル

付属の20cmのケーブルは、USB-C→USB-A変換プラグも付いている。

USB-C端子で 結線を USB CABLE CHECKER で調べてみると…

M.2 NVMe SSDケースに付属のUSB4 Thunderbolt 3ケーブル

すべての結線があって、E Marker もついている フルスペックのUSB-C ケーブルである。

S爺
S爺
Thunderbolt 4/3のケーブルは、20cmの短いヤツでも 2千円はするので助かるけど…。
実際に使ってみると、プラグがグサグサしていて不安定なので 早々に手持ちのThunderbolt 3ケーブルでつなぎ直しました。

NVMe SSDケースにいれる SSDの紹介

2023年、アメリカの対中半導体輸出、輸入規制の影響で、フラッシュメモリの価格が暴落。

アメリカへSSDの輸出ができない中国メーカーは、過剰在庫を規制のない日本に輸出するため 価格が暴落している。

中国 Hanye M.2 NVMe SSD Gen 4×4 1TB 1万円

中国製パチモンブランド Hanye(ハニー)。

中国ブランド SUNSETと同じく、Amazonで、口コミ情報が多い。

中国 Hanye ME70 M.2 NVMe SSD、PCIe Gen 4× 4

第4世代なので、5000〜7000MB/秒の読み書きのスペックを持つ。

中国 Hanye ME70 M.2 NVMe SSD、PCIe Gen 4× 4 裏面

片面実装ではなく、裏面にもフラッシュメモリーのICチップが付けられている。

その分の厚みがあるので、SSDケースに入れられないことがある。

S爺
S爺
PS5にも使えるようですが… 信頼性は未知数なので、自己責任で!

Amazonで Hanye NVMe SSD を見る

日本 キオクシア M.2 NVMe SSD Gen 3×4 1TB 9千円

わけのわからない ブランド名の中国製パチモンが大量にAmazonで売られるようになって、1万円で買ったキオクシアの Gen3 のNVMe SSDも、安くなっている。

キオクシアのSSDは、台湾製造。第3世代なので、書き込みが 1700MB/秒、読み込みが 2000MB/秒とのこと。

KIOXIA NVMe SSD Gen3 ×4

実際にケースに入れて、Disk Speed Testで調べると、書き込みで 1500〜1600MB/秒と カタログスペックに嘘はない。

Amazonで KIOXIA NVMe SSD を見る

NVMe SSDケースに SSDを入れる(インストールする)

NVMe SSDケースに SSDをいれる手順は、付属の取扱説明書にイラスト入りでわかりやすく書かれているので、省略する。

イメージとしては、こんなかんじで、M.2スロットに差し込んで…

Thunderbolt 4のNVMe SSDケースに SSDを差し込む

浮き上がっているSSD基板をネジで固定する。

NVMe SSD をケースに固定する

固定するネジは、2個付いているので助かる。

NVMe SSDも フラッシュメモリーとコントローラのICチップが激しく発熱するため 速度が低下、故障するので、放熱が何よりも大切である。

ヒートシンクを熱伝導ゲルテープでくっつけて使う。

NVMe SSD にヒートシンクを付ける

軽い粘着力があるのではり付ける。

しかし、このヒートシンクは、SSD基板がうまく はめられない。

S爺
S爺
「スライドさせてはめ込む」らしいのですが、熱伝導ゲルシートがひっかかって しわになったり スロット側やネジ側にはみでてしまいました。
NVMe SSDケースの SSDにかぶせる ヒートシンクが入らない問題

無理して押し込むと 基板を傷めて壊してしまう。そこで、ヒートシンクのコの字の部分をペンチでつまで 広げて はまるようにした。

一か所だけ広げたのでは入らないので、少しずつ ペンチではさむところをずらして 全体を広げた。

広げてしまえば、抵抗なく はまって かぶせられる。

NVMe SSDケースのヒートシンクをはめたところ

ケースに取りつけた。

付属のケーブルは、USB-Cのフルスペックの接続ができる。しかし、テスト中に 何度も認識エラーになるので使えない。

ケースにヒートシンクを別に付ける

NVMe SSDは、熱に弱い。とにかく、冷やすことが重要だ。

肉厚のアルミケースのため放熱はできていて、表面温度は 室温24度でも 40度を超える

NVMe SSDケースのサーモグラフィ

さらに効率良く冷やすために、大きめのヒートシンクを取りつけることをおすすめしたい。

熱伝導ゲルシート(サーマルパッド)を適当な大きさにきって、(SSDに近い側)裏ぶた側にはり付ける。

NVMe SSDケースに 熱伝導ゲルシートをはる

両面に透明シートが貼ってあるのではがして はり付ける。

軽い粘着力があるので いいかんじにひっつく。

ヒートシンクを載せる。

NVMe SSDケースに 熱伝導ゲルシートを貼ってから ヒートシンクをはり付ける

軽くくっついているだけなので、引っ張れば簡単にとれる。

ヒートシンクを付けると 5〜6度 温度が下がる。

NVMe SSDケースに ヒートシンクを付ける サーモグラフィ

放熱には、これくらいの大きさのヒートシンク(1個千円)でないと 夏場が厳しい。

Amazonで アルミのヒートシンク を見る

NVMe SSDケースをパソコンにつないで使う

Mac、Windows それぞれ、フォーマットしなおして使う。

  • Mac:APFS
  • Windows :NTFS

exFATは、MacとWindows 両方で読み書きできるが、以下の問題 2点があるので注意してほしい。

  • 読み書きのスピードが半分以下になる
  • ファイルの「移動」をすると高い確率で データ破損が起きて、ファイルを全部失う
S爺
S爺
Mac同士、Windows 同士の 動画データを運ぶのであれば、高速な読み書きができる外付けSSDなので便利です。

Macにつないで使う

M2 Mac mini の外付け起動ディスクにしてテストしている。

S爺
S爺
今はSSD(メモリーICチップ)なので、HDDのディスクじゃないけど… Macの伝統で HD(ハード ディスク)だから。
M2 Mac mini の外付け起動ディスクとして使う NVMe SSDケース

キオクシアの PCIe 3 のSSDをいれて速度テストすると…、内蔵SSDと同じ 読み書きで 1500MB/秒といいかんじだった。

PCのM.2スロットで 5000MB/秒近く書き込み速度がでる 中国製パチモン Hanye の PCIe 4 のSSDに入れかえて 起動ディスクにすると… 

Disk Speed Testで、2500MB/秒と 1000MB/秒速くなった。

M.2 NVMe SSDケースにいれて m2 Mac mini の起動ディスクにする

M2 Mac mini の1番安いモデルの内蔵SSDは、1500MB/秒と遅い。その問題は、Thunderbolt 4で接続した外付けのSSDで解決することができる…。

ただし、外付けのSSDを起動ディスクにすることは、以下3つの問題がある

  • 2つしかないThunderbolt 4 ポートを1つ占有してしまう
  • 消費電力が7〜8W増える
  • Thunderbolt 4ケーブルがサーマルサイクル(熱い冷たいを繰り返す)による寸法変化で緩んで接続不良になる

以上の理由から、Macの外付けストレージを起動ディスクにすることは あくまでも緊急用である。

常用することは自己責任でお願いしたい。

Macの外付けストレージを起動ディスクにするやり方と問題点は別ページにまとめた。

外付けSSDで使用時のSMART情報

コメントをいただいたので… smartmontoolsで 調べた。

smartmontoolでSSDの温度をみる

室温は、22度。ケースの温度は、36度。ヒートシンクの温度は、25度。

アイドリング状態で

SSDのSMART情報上の一部を抜粋する。

=== START OF INFORMATION SECTION ===
Model Number: Hanye ME70-1TA01

Warning Comp. Temp. Threshold: 90 Celsius
Critical Comp. Temp. Threshold: 95 Celsius

SMART/Health Information (NVMe Log 0x02)
Critical Warning: 0x00
Temperature: 48 Celsius
Available Spare: 100%

Warning Comp. Temperature Time: 0
Critical Comp. Temperature Time: 0
Temperature Sensor 1: 58 Celsius
Temperature Sensor 2: 48 Celsius

48度で動作している。おおむね良好な温度である。

室温 23度、読み書きテストを10分以上連続して…

Temperature Sensor 1: 67Celsius
Temperature Sensor 2: 58 Celsius 

で上昇が鈍化。

両面実装なので、ケース側の温度は58度で止まり、かわりにケースに付けたヒートシンクの温度が上がってきているようだ。

外付けSSDのケースの温度

室温が上がる夏場は ケースに熱伝導ゲルシート&ヒートシンクをつけることをおすすめしたい。

Windowsパソコンにつないで使う

Thunderbolt 3ポートにつけて、NTFSでフォーマットして、テストしてみた。1500MB/秒と Macと同じ速度がでている。いいかんじだ。

ベンチマークなど、後日、追加する。

まとめ

中国の怪しいブランド同士のシノギを削る価格競争のおかげで、SSDが安くなっている。

「安く買えるようになったSSDをいれるSSDケースをどれにするか?」が注目されている。

このSANZANGブランドは、他のブランドが 1.6万円前後で売る中、最低価格の1万円で販売している。

ついでに、中国の怪しいブランド Hanyeの NVMe PCIe 4×4 NVMe SSD 1TB を入れてみた。

果たして どれくらい故障せずに使えるのか? 実際に買って使いこんでみないと分からない。

あまり 期待していないものの、保証期間が1年あり、毎日使ってみて 何が起きるのか?を記録していく。

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USB3.1 10Gbpsで接続する USB HDDケースを使った外付けのSSDについては、↓

2.5インチ SATA HDD SSDケース(UGREEN)と 激安 中国パチモン SSD(Hanye)で USB接続 外付け SSD 2TBを作った話

安くなった中国製パチモンのSSDをUSBケースに入れて外付けのSSDにしている。 2TBの外付けSSDが、1万円で買える時代になった。 購入品:UGREEN 2.5-inch Hard Drive E ...







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SG(S爺)

週末にゲームに興じるジジイです。 提灯(ステマ)記事ではない”本物の”口コミ レビュー記事を書いています。

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