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ICレコーダー ボイストレック VN-551PC レビュー。6千円で買える オリンパス(OMシステム)の録音器

2024年5月5日

ICレコーダーの新しいのに買いかえた。

ICレコーダ OMシステム VN-551PC

15年ほど前にも、オリンパスのICレコーダー ボイストレックを使っていたことがある。

日頃使っているパナソニックのICレコーダーは、録音ボタンを押しても 録音開始まで3秒ほど時間がかかる上に、不安定になってきた。

時代のせいか 会話録音が必要なシーンが増えていて、応答が速く 確実に録音できるICレコーダを買ってみた。

結論から言うと、

  • 購入品:ボイストレック VN-551PC
  • 購入時期:2024年 3月
  • 購入価格:5,675円
  • 購入店:アマゾンジャパン合同会社

こんな方におすすめ

  • 録音の失敗がないICレコーダーが欲しい
  • 日本メーカーのICレコーダーで コスパが良いものを探している

私は、この製品を自分で選んで、自腹で買って試している。
製品やサービスをタダでもらって、宣伝・提灯記事や動画をネットにばらまく”アフィカス”のステマ犯罪にうんざりしている。
私のブログには 広告案件記事はない。外国スポンサーの影響を受けないので 本当の事が書け、情報工作(プロパガンダ)もない。

S爺
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文中のリンクは用語解説です。
アフィリエイト広告ではないので安心してクリックしてください。

ICレコーダーって何? 何を買えば良いの?

ICレコーダーとは、小型録音再生装置のこと。

昔、カセットテープに録音する機械を「テープレコーダー」と言った。

20年前、音声をデジタル変換(AD変換)してメモリーICに録音する小型録音機が登場、ICレコーダーと呼ばれるようになる。

S爺
S爺
日本のYMOなど テクノポップの全盛期に、高価なハイテク楽器として登場したデジタルサンプラーが ICレコーダーの先駆けです。

日本で ICレコーダーのメーカーは、3社。

  • OMデジタルソリューションズ(オリンパス)
  • ソニー
  • パナソニック(松下電器)

マイクロカセットテープに録音する小型録音機をつくったオリンパスが最初で、SONYとパナソニックが真似て作ったのが始まり。

私が持っているのは、SONYとパナソニックのマイクロカセットテープレコーダー。

マイクロカセットレコーダー パナソニック RN-502、SONY M-88
Panasonic RN-502、SONY M-88

SONY M-88は、20年以上前 交渉ごとの場で活躍してくれた。電解コンデンサが膨れて、ゴムが切れて もう使えない…。

ICレコーダーは どこを見て選んだら良いの?

以下の5つの項目から自分に必要な性能をもったものを選ぼう。

  • 録音の品質、音声圧縮コーデック
  • ステレオかモノラル録音か
  • 音声データは、内蔵メモリだけ?、microSDカードに保存できる?
  • パソコンへの取りこみは? USB接続できるのか?
  • 内蔵バッテリー式、乾電池か
S爺
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他にも、音声検知録音オンオフ(VOR)機能や、周辺の音を弱めて録音する ノイズキャンセル機能などがあります。

ガサゴソ マイクに触れる雑音を目立たなくして 音声だけを録音する ノイズキャンセル機能は、音が悪い!

OMシステム ボイストレック VN-551PC の長期使用レポート

ICレコーダ VN-551PC の良い点、悪い点

ICレコーダーの最古参だけあって、欠点らしい欠点がない。

ICレコーダ VN-551PC のメリット Pros

  • 実売価格 6千円以下で 安い
  • コーデックは WMAで ビットレートは3種類の中から選ぶ
  • 内蔵メモリーだけに保存するので microSDカードはいらない
  • 起動時間が速い
  • 録音スイッチが スライド式で 物理的にオンオフを確認できる
  • PCにUSBケーブルでつなぐと、内蔵メモリーの読み書きができる
  • 単4乾電池2本なので、電池交換で すぐに使える
  • 純正の別売マイクがあって、用途に応じて使える
  • 図解入りのわかりやすい取扱説明書がつく
  • 再生時に声を聞き取りやすくする ノイズキャンセル(音声抽出)機能がある
S爺
S爺
製造国は、ベトナム。
VN-551PCは 中国メーカーでも中国製造でもないので、PCのUSBにつないでもスパイウエアが勝手にインストールされる心配はありません。

ICレコーダ VN-551PC のデメリット Pros

  • 内蔵メモリ4GBだけで、microSDカードは使えない
  • コーデックは、WMAだけで MP3は使えない
  • 液晶表示パネルや録音ランプは、消灯しない
  • 単4電池2本で動作するが、1.2Vのニッケル水素充電池では乾電池より持ちが悪い
  • 音声検知録音(VOR機能)がない
  • 録音中に”一時停止(ポーズ)”は、できない
  • 最大 199ファイルまでしか保存できない

オプションが豊富。純正のピンマイクもある。

音声検知録音(音がすると録音を開始、無音になると録音を停止)機能は付いていない。

ICレコーダ VN-551PCを写真で紹介

ICレコーダー OMシステム VN-551PCのパッケージ内容は、

VN-551PC ボイストレック ICレコーダ 同梱物
  • ボイストレック VN-551PC 本体
  • microB USBケーブル:0.1m、USB2.0信号線あり
  • 単4乾電池 2本 お試し用
  • 取扱説明書兼保証書 日本語
  • 保証期間 1年

取扱説明書は、イラスト入りで、わかりやすく図解されている。

丁寧に 記載されているので、一通り目を通そう。

無くしても、OMシステムのサポートで、PDFでダウンロードできる。

OMシステム ボイストレック VN-551PC の 主な仕様

  • 記録メモリ(メディア):内蔵 NAND FLASHメモリ 4GB
  • 記録/再生方式:WMA形式
    • サンプリング周波数:
      • 会話・音楽:WMA 32Kbps / 44.1kHz
      • メモ:WMA 16Kbps / 22.05kHz
      • LP:WMA 5Kbps / 8KHz
  • 録音時間
    • 会話・音楽:WMA 32Kbps :約251時間
    • メモ:WMA 16Kbps :約495時間
    • LP:WMA 5Kbps:約1570時間
  • ヘッドホン最大出力:3mW
  • スピーカー:φ20mm ダイナミックスピーカー
  • 電池:単4乾電池2本、ニッケル水素充電池2本でも動作可
  • 製造国:ベトナム
  • 保証期間:1年
録音について

録音シーン(録音モード)は4種類。

  • 会話・音楽:高音質、マイクゲイン高めの感度↑
  • メモ:口頭筆記 マイクゲイン低めの感度↓
  • LP:低音質、長時間録音

録音シーン/フォルダボタンで、切替。TALK→MUSIC→LP→MEMO の順繰り。

録音ファイルは、RECORDフォルダに、それぞれ TALK、MUSIC、LP、MEMOのフォルダがあって、その中に保存される。

一つのフォルダに、最大199件の録音ファイルが保存できる。

ノイズキャンセル機能は、録音の時にオンオフの設定はできない

VOR(音声検知録音機能)は ない。

再生機能について

再生のスピードを 速くしたり 遅くしたりできる。

0.5倍速(遅聞き)、2倍速、3倍速が選べる。

再生時に、音声だけを強調して再生する イコライザ?、音声抽出機能がある。

ノイズキャンセル機能は期待してはいけない。音が悪い。 SSB(モガモガ声)みたい。

他、リピート機能などがある。

PCにつないで、音楽のWAVファイルをコピーすれば、再生することもできるので、簡易的に音楽プレーヤとしても使える。

OMシステム ボイストレック VN-551PC のサイズ

ICレコーダーは、ここ20年 大きさは変わっていない。

ボイストレック VN-551PC
  • 大きさ:約 10.8 × 3.8 ×2 cm
  • 重さ:62.5g (付属のお試し単4乾電池2本込み)

軽い。

ポケットに入る大きさ。→ ポケットにいれる時は、ピンマイクを付けよう。

これ以上小さいものは、操作性がよくない。

中華パチモンのICレコーダーは 小さく、側面のボタンを使うので 操作性が悪い

OMシステム ボイストレック VN-551PC の左側面観

操作ボタンは、側面にはない。

ボイストレック VN-551PC

左側面には、microUSB端子がある。

パソコンに、付属のUSBケーブルをつなぐと、PCモードになり、内蔵メモリーの読み書きができるようになる。

単4電池2本をニッケル水素充電池2本にしても、このUSB端子から充電することはできない。

OMシステム ボイストレック VN-551PC の右上側面観

上部には、マイクやジャックがある。

ボイストレック VN-551PC
  • マイクジャック
  • 内蔵マイク
  • イヤホンジャック

ジャック(端子)は、3.5mm径の一般的なもの。

ジャックには、アイコンがあるので、さしまちがえることはないだろう。

マイクはモノラル。イヤホンはステレオをさしてもモノラルで録音されているので、意味がない。

PCからステレオのWAVファイルをいれて再生しても、モノラルで再生されている?

別売のマイクがある。

  • モノラルマイク ME52W
  • 卓上マイク ME34
  • ピンマイク ME15
  • 電話用ピックアップマイク TP8
  • 接続音声コードキット KA333

OMシステム ボイストレック VN-551PC の底面観

底には、ストラップの穴があるだけ。

ボイストレック VN-551PC

ストラップは付いてない。

携帯電話用のストラップを100均で買ってきて付けよう。

OMシステム ボイストレック VN-551PC の正面観

操作、表示 諸々は、すべて正面でできる。

ボイストレック VN-551PC

操作ボタンは、直感的に操作しやすいように 配列されていて、よくできている。

それぞれのボタンの使い方は、取扱説明書にイラスト入りで丁寧に書かれているので、熟読しておこう。

S爺
S爺
取扱説明書は、わかりやすいイラスト入りで 良くできています。

OMシステム ボイストレック VN-551PC の裏面観

裏には、電池を格納するカバーがある。

ボイストレック VN-551PC

電池カバーの他に、凹みがある。

手に持って 録音スライドスイッチのオンオフ操作をしやすくするための形。

ボイストレック VN-551PC

人さし指がはまりこむ。人間工学的(エルゴノミクス)デザイン。

電池カバーは、外しやすいが、勝手に外れるほど いい加減ではない。

電池は、単4乾電池 2本。向きは同じ方向にいれる。

ボイストレック VN-551PC

最近のガジェットは、「電池の方向は同じ向き」ってのが普通だ。

ボイストレック VN-551PC を日々使ってわかった問題点や感想

取扱説明書が丁寧で、1番最初にやる 時計の設定も簡単だ。

OMシステム のICレコーダーのラインナップは、いくつかある

  • VN-551PC:この記事
  • WS-822:7千円、ステレオ録音、内蔵メモリ4GB、microSDカード
  • WS-883:1.1万円、ステレオ録音、内蔵メモリ8GB、microSDカード
  • DM-750:1.3万円、ステレオ録音、ノイズキャセル録音、他多機能

高いモデルは、高音質、狙った声や会話をはっきりと録音するなど多機能になっている。

ICレコーダーとしての 基本性能だけで、安価なのが、このVN-551PCである。

VN-551PCの使い勝手は、すこぶる良い。

録音したいとき、録音スライドスイッチをオンにするだけで すぐに録音が開始されるのは、良い すごく良い!。

録音のオンオフがスライドスイッチのため、録音中の一時停止ができない。

無駄な機能がないので設定や操作に迷うことがない。

あとから 録音したものを 聞き直す再生機能も、よくできていて、VN-551PC単体ですべてできる。

パソコンへの接続も、microB USBケーブルでつなぐだけ。Macでもマウントできる。再生は、VLCでやろう。

さすがに、ICレコーダーの老舗メーカーだけある。

まとめ

現代社会は、IT(情報機器)によって便利なったと言われる。

しかし、現実は、どうだろうか?

情報機器を買い、維持する金が、かかるようになった。

情報機器を使いこなすための設定の手間やルールを 新たに覚えなければならず、むしろ 複雑怪奇で 使いづらい、生きづらい場面に遭遇し戸惑うことも増えた。

諸々のモノを使いこなし、各種サービスを受ける中で、契約上の取り決め、使い方、やり方などの説明を受けても、聞いて一瞬で理解し覚えることは、できない。

かといって、ノートにメモを書いていては、説明する相手(担当者)を待たせることになり、人不足、時間不足の このご時世、迷惑千万である。

今どきの爺婆は、スマホの動画撮影アプリやボイスメモアプリで 録画や録音をするようになった。

スマホではなく、音声メモ専用機のICレコーダーも、爺婆には人気だ。

我々のような臨床家にとっても、ムンテラ(医者が患者に説明すること)に ICレコーダーは 必要である。

何度説明しても理解できない患者に、ボイスメモを参考に文書にまとめて渡すのにも活用している。

若い人にも 音声録音専用機 ICレコーダーの存在と 活用できそうなシーンがあるかもしれない。

何かの参考になれば。

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  • この記事を書いた人

SG(S爺)

週末にゲームに興じるジジイです。 提灯(ステマ)記事ではない”本物の”口コミ レビュー記事を書いています。

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