Apple Watchは、バッテリーの持ちが悪い。1日おきに1〜3時間の充電をしなくてはならない。
アップルウオッチをいつでも、どこでも充電できるように、Apple Watch充電ケーブルを車の中、寝室のデスク、仕事場、書斎の机の上など、あちこち置いている。
Apple Watch 充電器を実際に買って試したレポート
Apple純正のApple Watch充電器が1つ3500円と高い! 半額の中華の怪しいパチモンの充電器をいろいろ買ってテストしている。
個々の記事に分けるほどの量もないので、1つの記事にまとめることにした。
誰かの参考になれば幸い。
Apple Watchの充電器って何?
- Apple Watchを充電するのに、Qiと同じで誘導電流を使う
- 専用台に磁石でくっつく
- ケーブルは、USB-A、USB-Cのプラグがある
- ケーブルの長いもの、プラグと一体化したものもある
- 中華のコピー品は、純正と比べて充電電流がおかしい
- AnkerのUSB充電器はApple純正 磁気充電ケーブルとの相性が悪い
Apple Watch バッテリー どれくらい持つの?
Apple Watch Series 6 44mm の バッテリーは、まる2日持つ。(デジタル画面表示の腕時計としてつけっぱなしにして、腕を上げたときだけ画面表示にするのなら)
音楽を聞いたり、iPhoneとの連携を試したり、FaceTimeで通話したりすると、バッテリーの減りが速くなって、1日しかもたない。
カタログスペック的には、18時間なので、「1日使って、風呂に入っている間の1時間で充電する」のが良いようだ。
ガジェット分解サイト iFixitの報告によると、
Apple Watch Series6のバッテリーセルの充電容量は、
- 44mm:1.17Wh(3.85V/303.8mAh)(耐電圧4.45V)
- 40mm:1.024Wh(3.85V/265.9mAh)(耐電圧4.45V)
Apple Watchの充電器って何が良いの?
結論からいえば、Appleの純正の「磁気充電 USB-Aか、USB-Cケーブル」が安心。
中華のパチモンは、半額以下で買える。しかし、充電電流が
- 純正(0.4mA)と比べて半分の0.2mA前後しか流れず
- 途中でとぎれる(オンオフが激しい)
- 充電時間が長くなる
ため、おすすめできない。
以下、USBケーブルに流れる電流と電圧を測ってグラフにして考察する。
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Apple Watch 磁気充電 USB-Aケーブル(1m)… Apple純正 同梱品
Apple Watchに同梱されていた Apple純正品。純正品の特長は、2W(0.4A/5V)充電ができることだ。
バッテリー残量が20%を切るとバッテリーグラフが赤くなって省電力モードを選べるようになる。そのギリギリから充電して、どんな充電電流が流れているのか?観察している。
Apple Watchは、
- 最初の1分で充電器と通信して充電電流を決める
- 充電時の電流は、最大で 0.5A /5V
- バッテリー残量は、20の残量(赤い字)になってから、1時間で90チョイ(緑の字)まで充電
している。
Apple Watch Series 6 44mmを充電するのに2〜3Whが必要で、ワイヤレス充電の損失が大きい。
Apple Watchのバッテリーがほとんどなくなって省電力モードに自動でなって、緑のデジタル時計にしかならない状態からの充電は、電流の量が増えず、0.2〜0.3A/5V で、3時間の充電時間がかかる。
Apple Watch 磁気充電ケーブル 別売品 A2255 3520円
Apple純正のApple Watch 磁気充電ケーブルは、AnkerのUSB充電器につないでも 0.4A/5Vの2W充電ができない相性問題がある。
同梱品ではなく、ケーブル単体でストアで買う充電ケーブル。
Appleの保証書がついている。凝ったパッケージで偽物でないはず。
同梱品と違うのは、
- 側がステンレスのボディ
- 充電電流が、0.2A/5Vと遅いことがある
点だ。
Apple純正品だから、0.4A/5Vの急速充電ができるわけではないことを確認した。
Apple Watch Series 6に同梱されているタイプは、最新の0.4Aで充電できることが分かる。
旧来の磁気充電ケーブルは、0.2A/5V充電しかできない。
原因は、USB充電器との相性があることだ。
Anker、AUKEYやノーブランドのUSB充電器で検証して分かった。
何をつないだのか?で充電電流を賢く変えて充電するUSB充電器とは相性が悪く 0.4Aの充電電流を流さないことがある。

別売品を買っても、AnkerのUSB充電器に充電時間が2倍かかることがあるのでUSBテスターで充電電流を確かめるようにしましょう。
Apple Watch 充電ケーブル 中華のノーブランド品 1500円前後
Apple Watch 純正の 磁気充電器ケーブルは、3850円と高い。中華のApple Watch 充電ケーブルは、1500円前後と半額以下だ。
パッと見た目は同じで、中華のパチモンの方が少し軽いのが気になる。
Apple Watchに磁石でくっつく力の強さが弱いのが軽い原因だろうか?
中華のパチモンらしい「令和最新」バージョンw
中華のApple Watch USB充電ケーブルは、電流の流れ方がApple純正の磁気充電ケーブルとは違っている。
中華のコピー品は充電電流が純正と比べて半分の0.2Aしか流れないため、充電時間が2倍かかる。
最初から電流が流れては、途中数分切れて、また流れての繰り返し。
Apple Watchとの通信ができずに、Apple Watch側が充電を遮断しているのか、充電器側が電流を遮断しているのか?わからないが、切れ切れになっていることが分かった。
空欠からのフル充電は、Apple純正の磁気充電USBケーブルなら3時間で済むが、この中華の磁気充電USBケーブルは、4時間弱も時間がかかる。
不安定な電流が流れることが分かっていて、自己責任の範囲で使うのであれば問題ないだろう。

2年の保証期間内なら、過失による故障でも9200円(年2回まで)で整備品と交換してもらえるから気にせずに使います。
Apple Watch充電器 USBプラグタイプ ケーブルなし 1500円前後
車の中やモバイルバッテリーにつないで使うのに便利なケーブルなしのプラグ直結タイプ。
USB-Aのプラグを傷めないようにキャップが付いているので、モバイルバッテリーと携帯するためのものだ。
これも、「令和最新バージョン」の中華パチモン。
こんなかんじで挿して使う。ノートパソコンのUSBに差しても使える。表の凹んだ方が上に向くように、USB-Aのプラグは、どちらの向きにもさせるようになっている。
このタイプのUSB-Aプラグは、樹脂のしなる端子が疲労して割れてしまう欠点がある。抜き差し300回ほどで壊れると割切って使おう。
DMMのPC 700 二台で電流と電圧を測ってグラフにした。
Apple Watch 磁気充電 USBケーブルのコピー品よりは、マシのように見える。ところが、グラフにすると、電流が頻繁に遮断されているのが分かる。
先に↑で紹介したUSB充電ケーブルほどではないがプチプチ切れてはつながり、切れてはつながり… たぶん、Apple Watchとの通信で純正品でないことがばれているようだ。
ライセンスなしで、Apple Watchの充電器を作ることは難しいようである。
それでも、充電はちゃんとできているから、気にしない人にとっては便利なアイテムだろう。

まとめ
Apple Watchの磁気充電USBケーブルの充電電流について言及している まともなガジェットブロガーがいない。
Apple Watchの記事を書いているブロガー連中の99.9%が、アフィカスであることを嘆いていても仕方がないので、私がコロナ対策でクソ忙しい中手を動かして記事を書いている。
Amazonのタイムセールで、これは!?と思うものがあれば買って追加していく。