スマホを2回充電できる持ち運べるモバイルバッテリーの容量は、10000mAh(37Wh)クラスになります。
今回は、
BLUEDOT BMB-Qi10 10000mAh モバイルバッテリー ワイヤレス充電、PD 18W対応を買って使っているので紹介
します。
- 購入品:BMB-Qi10
- 購入時期:2020年5月
- 購入価格:2180円
- 購入店:BLUEDOT(Amazonマーケットプレイス)
私は、この製品を自分で選んで、自腹で買って試しています。
AnkerやRAVPower、cheeroなどモバイルバッテリーをタダでもらったアフィカスによる提灯・広告記事に不満を持ち、自腹で買った人のホンネとコスパの正直な感想を知りたい人向けに、本当の事を書いています。
代理店依頼のステマ記事ではないので、値引きクーポンコードはありません。
モバイルバッテリーの選び方については、
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モバイルバッテリーの選び方 まとめ。実際に買って使っている おすすめモバブも紹介
この記事は、モバイルバッテリーに関する豆知識をまとめています。 モバイルバッテリーの選び方と用語の解説 モバイルバッテリーのレビュー記事から、アンカーリンクで参照するようになっています。 モバイルバッ ...
で解説しています。
BMB-Qi10の特徴
- 37Wh(10000mAh)の容量でiPhoneが2回充電
- ワイヤレス充電Qiでガジェットを充電
- USB-C、microBポートどちらでもバッテリー自身を充電
- USB-C PDで、12V/1.5Aの18W充電
- バッテリー詐称じゃないし、ちょっと大きめで重い
BLUEDOT(ブルードット)バッテリーって何がちがうの?
アマゾンなどネット通販でバッテリーを販売する会社の多くが中国深センに本拠地があります。
日本に会社(サービス拠点)を置いている中華の輸入商社の中の1つがBLUEDOTです。
日本に拠点を置く中華ガジェットのブランドの中でも、AnkerやRAVPowerは、アフィカスブロガーにタダで商品を配ってステマ記事をたくさん書かせています。
中華のガジェットを扱う商社の老舗、大阪のRTA「cheeroブランド」は有名です。AnkerやRAVPowerが世に知られる以前から、ブロガーにステマをさせて名を売った先駆者です。
BLUEDOTのモバイルバッテリーは、2千円前後の手頃な価格で売られていて、徐々に知られるようになりました。私も気になっていたブランドです。
BLUEDOT BMB-Qi10 の写真レビュー
パッケージ内容は、
- BMB-Qi10 バッテリー本体
- USB-C充電ケーブル 45cm
- 取扱説明書と保証書(保証期間1年)
です。白いしっかりとした箱に入ってきます。
BLUEDOT BMB-Qi10の各ポート
BMB-Qi10のポートとサイズは、
- 大きさ:14.5 × 70 × 16.5 mm
- 重さ:238g(実測)
です。
BMB-Qi10の各ポートと入出力
- 入力:
- microB:5V/2A
- USB-C(PD):5V/2.4A、9V/2A(PD動作)
- 出力
です。
このバッテリーの特長は、ワイヤレス充電 Qi が使えるスマホをワイヤレス充電できることです。
このバッテリーの無線充電のマークの上にiPhoneなどを置いてボタンを押すと充電ができます。
BMB-Qi10の容量を調べる
- USB-Cポート→ 充電器側がPDに対応してれば、12Vでも充電可
- microB充電ポートは、5Vの充電だけ → QCではないので、9V充電はできない
充電
microBの充電専用ポートにつないで、BMB-Qi10を充電します。空欠からの充電です。
電流と電圧を、デジタルマルチメータ(DMM)のPC700で測定しデータロガーで記録します。
microB USBケーブルで充電した時の電流と電圧のグラフです。
5.1V / 1.7A、8.7Wの充電ができています。空欠の状態から、5時間8Wの充電(40Wh)が続き、徐々に電流が減って6時間15分で電流が遮断されました。
BMB-Qi10を充電するのにかかった積算電力は、約47Whです。
37Whなら、40Wh以上かかります。47Whですから、3割増しなのが気になります。
8.9V /1.45A 12.5Wの急速充電ができます。
空欠からのフル充電にかかる時間は、約4時間です。積算電力量は、45Wh前後。このバッテリーは充電に多めに電力がかかるようです。
BMB-Qi10からUSBケーブルで充電する
バッテリーを充電するのにかかった積算電力と、iPhoneやFire HD 8などガジェットを充電するのに使った電力料の合計の記録です。それぞれに、DCDCコンバータでの損失分が含まれるので、70%以上なら合格です。
- 2回目:バッテリー自身の充電:47Wh → ガジェットへの5V充電 合計 35Wh(74%)
- 3回目:45Wh → 5V充電 合計34.6Wh 76%
- 14回目:44HW→ 5V中心 33Wh
- 25回目:42Wh → 29Wh
BMB-Qi10のワイヤレス充電機能Qiで、スマホ iPhoneを充電
出先で、ケーブルをつながなくても重ねるだけで充電できるのは便利です。
ただし、Lightningケーブルをつないで充電するより、ワイヤレス充電はロスが多いので、2回充電できるはずが実際は1回分しか充電できません。
充電に時間がかかるし、効率が40%を切ります。
- 空欠のiPhone SE2(13Wh)を1回充電:4時間半
- iPhoneXR のバッテリーを 51→80%(4.5Wh相当):4時間半
バッテリー自身を充電するのに、ワイヤレス充電は使えません。
Fire HD 8 PlusもQiに対応しているので、載せてみると…。置き方を中央にもってくるようにすると充電します。Showモードになります。
BMB-Qi10で Nintendo Switchを充電する
あつ森で、イベント開催日に携帯モードで持ち歩くことが増えている人も多いと思います。Nintendo Switchを充電してみます。
5V / 1.9Aの10Wの充電になります。USB-C端子側が、PD対応といっても、12Vまでの出力しかないので、Nintendo Switchの15Vの充電はできません。
Apple Watch を 純正 磁気充電ケーブルで充電する
AnkerのモバイルバッテリーはApple純正の磁気充電ケーブルを使ってもApple Watchを 0.4Aで充電できずに、0.2Aの電流になるので、充電時間が2倍と遅くなります。
このBMB-Qi10 なら、0.4A/5Vの2W充電ができるので、1時間チョイでApple Watchをフル充電できます。
スイッチの大きめのキャリングケースに入れられる
大きめのスイッチの携帯カバンなら、この1.8mm厚のBMB-Qi10が入ります。
スリムタイプのキャリングケースなら、もう少し薄いバッテリーが良いでしょう。
薄いバッテリーは、曲がって火をふく危険があるので、これ以上薄いバッテリーは使いたくないです。
BMB-Qi10のUSB-C端子について
このバッテリーのUSB-C端子のPDO情報は、CT-2では表示されません。
CT-3でPDO情報が見られました。5V/2.4A、9V/2A、12V/1.5A であることが分かりました。
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次に、USBレジスター(抵抗)をつないで、電流がどこまで流れるかを調べてみます。
5V出力で、3Aまで出ます。3.2Aで電流が遮断されます。
USB-Cの出力側で保護回路がちゃんと動作しますから、中華バッテリーとしては、”まとも”です。
USB-A側のポートも、5V/3.1Aで電流が遮断されます。
1A以上流すと、電圧が5Vを保てずに、4.7Vとか下がってくるものが多い中、このBMB-Qi10は、5Vを維持できています。
QC3.0に対応していて、USB-Aポートなのに 12V/1.5Aの18Wが出せるものですから、当然と言えば当然です。
DC-DCコンバータや電流制御の基盤チップが、どのメーカーも同じものなので、仕方がないことでしょう。
USB-CのPDO情報が表示されないので、ダメなヤツか?と思っていましたが、普通の中国製バッテリーであることが分かりました。
BMB-Qi10を使ってわかった問題点、トラブル、疑問
リレー充電はできますか?
リレー充電はできません。安全面に配慮した製品設計です。
まとめ
中華のモバイルバッテリーは、ピンキリ、玉石混淆です。
BLUEDOTのモバイルバッテリーを買って使いつつ記事の下書きをしていました。
- 機能、性能ともに不満がなく
- 価格とバッテリー容量を考えても地味にコスパが良くて
- バッテリーは重く、計ってみても本当の容量があって
ブログネタ的に面白みのないバッテリーです。
2022年7月現在、いつも机の上においておいて、ATOMCam2などのテストに重宝しています。