Bluetooth 5.0、Qualcomm社のCSR8675を使った オーディオ トランスミッター&レシーバーは、中華のいろいろなメーカーから売られています。
今回は、
VIFLYKOOというメーカーのBluetoothトランスミッタを買ってレポート
します。
結論から言うと、高いだけあって、多機能で音も良いオーディオトランスミッターです。
Amazonで、3850円(税/送料込み)で購入しました。
BTI-039 Bluetooth 5.0 トランスミッター レシーバーって何が違うの?
Bluetooth トランスミッター&レシーバーとは何?
コードなしで、音をつたえる仕組みの道具です。
- 2.4GHzという高い周波数の電波を使ってデジタル信号をやり取りする
- 音声データを送受信するオーディオ機器
- スマホやタブレットには標準装備
です。
2018年3月に、Inateck BR1008というオーディオトランスミッタ&レシーバを買いました。
今回買ったBluetoothトランスミッタ&レシーバが優れている点は、
- 送信時に、入力される音がなくなると勝手に音を切るミュート機能の改善
- 同時に二つのイヤホンやヘッドホンをaptXの高音質コーデックで使える
の2点です。
Bluetooth オーディオ送受信機は中華メーカーの独擅場で、中身はほぼおなじでブランド違いでいろんな種類が売られています。
- Agedate
- CASAFE
- CHGeek
- HiGoing
- Tao Tronics
- VIFLYKOO
- WSKY
など、数え切れないほどのブランド名で売られています。今回は、VIFLYKOOというブランド名のものを買ってみました。
BTI-039のスペック
BTI-039 トランスミッター レシーバーの主な特徴を列挙します。
- 商品名:Bluetooth Transmitter & Receiver
- モデル番号:BTI-039
- Bluetoothバージョン:V5.0
- 送信範囲:Class Ⅱ、10m以内
- Bluetoothチップセット:CSR8675
- Bluetoothプロファイル:A2DP、AVRCP
- オーディオコーデック:aptX HD、aptX Low Latency、aptX、SBC、AAC(AACは受信だけ)
- 内蔵バッテリー:350mAh / 3.7V
- 充電時間:DV 5V、約2時間
- 動作時間:12〜17.5時間、レシーバではアンプが動作するので短めに、SPDIF(光)で短めに
- 寸法:71 × 71 × 22 mm
- 重さ:36g
このBTI-039は、
- TX(送信側)とRX(受信側)に切り替えて使う
- 低遅延のaptX ll、高音質のaptX HDを送受信できる
- AACは、受信のみ
- 内蔵バッテリーは、350mAhで、外部電源なしでヘッドホンアンプとして12時間程度動作可
- 充電しながらでも動作する
- 高音質のaptX llでも、二つ同時のデバイスをつなぐことができる
ということになります。
実際に使ってみて、過去に買ったトランスミッターやレシーバ、イヤホン、ヘッドホンにつながって使えることが確認できました。
Bluetooth Transmitter & Receiver BTI-039 を写真で紹介
パッケージ内容は、
- BTI-039 Bluetooth 送受信本体
- 3.5mm径ステレオミニプラグ 10cm
- microBーUSBケーブル 50cm
- 光デジタルケーブル 70cm
- RCAオス-ステレオミニプラグジャック変換ケーブル
- 英語の取扱説明書と日本語の取扱説明書(サポートのメールアドレス付き)
- 一年保証
です。
付属の取扱説明書(A4裏表)は、イラストもわかりやすくて、良くできています。
ただ、ボタンの「短押し」を「ショート押し」という表現を使ったり、「快速に点滅」、「ペアリング完成します」など、少し違和感があるものの、まともな日本語のマニュアルです。
3.5mm径ステレオミニプラグは、いきなりジャリ音が入ってびっくりしました。オマケですから金メッキプラグじゃないし品質は悪いです。コンタクトスプレーで綺麗にしてジャリ音が消えました。
光デジタルケーブルの質も悪いので、アンプやテレビに光デジタルでつなぐのであれば、別のまともな光デジタルケーブルを使いましょう。
BTI-039の正面
- マルチ(ファンクション)ボタン / 電源
- 音量大 / 曲を先に
- 音量小 / 曲を戻る
マルチ(ファンクション)ボタン
- 電源のオンオフ:2秒押し
- 曲の再生/停止:RXモードで、スマホなどのホスト側のプレーヤの再生、停止
TXモードは、単に音声を飛ばすだけなので、アナログや光デジタルでつながれたプレーヤのコントロールはできません。
音量+ / 早送りボタン
- 音量を大きく:30ステップ
- 選曲 次へ:1秒以上の長押しで次の曲へ
音量を大きくする方へは、すぐに音量が大きくならない仕様になっているのかな?と思えるかんじで感度が悪いです。
音量 ー / 戻るボタン
- 音量を小さく:16ステップ
- 選曲 前に戻る:一秒以上の長押しで、曲の最初、前の曲の最初へ
音量を小さくする方へは、音が速く小さくなるようになっています。
LED表示の意味
- パワーオン:青で2回点滅
- パワーオフ:赤く2回点滅
- ペアリングモード(TX):青で高速点滅
- ペアリングなし・待機状態(RX):赤と青交互に点滅
- ペアリングなし・待機状態(TX):一秒ごとに青く1回点滅
- ペアリング完了・待機状態(RX):3秒ごとに青で2回点滅
- ペアリング完了・待機状態(TX):青く点灯
- ペアリング動作中・aptX HD接続:10秒ごとに青く4回点滅
- ペアリング動作中・aptX LL接続:10秒ごとに青く3回点滅
- ペアリング動作中・aptX接続:10秒ごとに青く2回点滅
- ペアリング動作中・AAC接続:10秒ごとに青く6回点滅
- ペアリング動作中・SBC接続:10秒ごとに青く1回点滅
- バッテリー不足:赤く点滅
- バッテリー充電中:赤く点灯
- 満充電:消灯
BTI-039の側面スイッチ
- TX(送信機)↔RX(受信機)モード切り替えスライドスッチ
- ペアリングボタン
TX、RX切り替えスイッチ
- 送信機として使う場合は、TXへ
- 受信機として使う場合は、RXに
切り替えます。
ペアリングボタン
ペアリングボタンを短押しすると、ペアリング開始になります。
- RX(受信機)モードでは、LEDが赤と青の交互に点滅
- TX(送信機)モードでは、LEDが青く高速点滅
で、ペアリング待ちになります。
BTI-039の背面ポート
- microBーUSB充電ポート
- SPDIF RX:受信機モードの時に音声出力
- SPDIF TX:送信機モードの時に音声入力
- AUX:3.5mmアナログステレオミニプラグジャック
テレビの音をaptX LLのヘッドホンやイヤホンで聞く場合、TXモードにして、テレビの光デジタル出力端子から、SPDIF TXの入力端子につなぎます。microBポートは、テレビのUSB端子につなぎます。
光入力のあるアクティブスピーカーやデジタルアンプを、スマホからBluetoothで再生したい場合に、RXモードにして、SPDIF RXの端子に光ケーブルをつないでつなぎます。
AUXについては、ヘッドホンやイヤホンをつなぎます。音は小さいので、高いインピーダンスのヘッドホンは、間にヘッドホンアンプが必要です。
BTI-039の接続
TX(送信機)モード
Nintendo Switchの携帯モードの音声をワイヤレスで聞きたいという人も多いと思います。
- BTI-039をTXモードにして
- 3.5mmアナログステレオケーブルでNintendo Switchのヘッドホン端子とつなぐ
- aptX LL対応のヘッドホン(TD-BH01)をつなぐ
ことで、低遅延のaptX LLで高音質のゲーム音楽を聞きながらプレイできます。
いままでのオーディオトランスミッターは、ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドなど、音が途切れる静かなシーンで、ミュート機能が勝手に働いて、音がブツブツ途切れる現象がおきていました。
2018年に発売されたBluetooth 5.0対応のオーディオトランスミッターは、ミュート機能が改善されたおかげで、ブツブツと切れることはなくなっています。
同時2つのヘッドホンやイヤホンにつなぐ場合
2つのイヤホンやヘッドホンをつないで、どちらからも同じように音が聞ける機能です。つまり、二人でそれぞれイヤホンやヘッドホンをして、同じテレビなどの音を聞けるということです。
Bluetooth V4のオーディオトランスミッターは、同時に2つのイヤホンやヘッドホンに接続する時に、コーデックがSBCでしかつながりませんでした。
Bluetooth 5.0のオーディオトランスミッターなら、同時に2つのイヤホンやヘッドホンをつないでも、コーデックは、aptX LL、aptXでつなぐことができます。
ただし、2台同時につなぐ場合、片方がaptX LL、片方がaptXにしか対応してない場合は、下のコーデックが優先されるので、どちらもaptXになってしまいます。片方がSBCなら… SBC同士になってしまいます。
そのため、ヘッドホンやイヤホンによっては、音がまともに鳴らないという相性問題が色濃くでます。
テレビやディスプレイにつなぐ音声送信機として使える
常時つなぐことは現実的ではありませんが、可能です。
テレビの光デジタル端子から光デジタルケーブルでつないで、USB端子に充電ケーブルをつなぐことで、使えます。オートパワーオフ機能がないので、一晩以上放っておくと、バッテリーを使い切ってしまいます。
二人でヘッドホンやイヤホンをしてテレビを見たい時だけ使うというシーンで使うことになります。
RX(受信機)モード
送信側を、USBドングルのオーディオトランスミッターにして、受信側をBTI-039にしてみます。
Mac Pro(OS X El Capitan)で、WT-04をつないで、Amazon Musicのアプリケーションを立ち上げて聞いてみました。
aptX LLでつながり、BTI-039につないだアナログヘッドホンから、aptXならではの綺麗な音が聞けます。
WT-04とTD-BH01ヘッドホンとは相性が悪かったので使えませんでした。
WT-04とRXモードのBTI-039は相性が良くて、アナログヘッドホンやイヤホンがワイヤレスになったと感じさせないほどです。ただし、BTI-039本体が大きくかさばるので、ヘッドホンやイヤホンの軽快さは、ないです。
同時に2つのスマホや送信機とつなぐ場合
準備中
BTI-039の挙動やその他の動作 まとめ
スリープ
RX(受信機)モードでは、ペアリングが途切れて10分後に切れます。
TX(送信機)モードは、スリープがないのでバッテリーが尽きるまでONになったまま。→ テレビの裏に付けると、翌日はバッテリー切れで使えないことがあるかも。
モードきりかえ
電源をオフにして3秒待ってから、スライドスイッチを切り替えること。
ペアリング情報は、切り替える度にリセットされる。切り替える前のペアリングは覚えていないので、またペアリングからはじめるようにします。
工場出荷状態にリセット
- マルチ(ファンクション)ボタンを押したままで
- microBの充電ケーブルをつないで充電をする
ことで、リセットされ、工場出荷状態になります。
技適(技術基準適合認定)マークが見当たらない
裏面には、ヨーロッパ、アメリカ・カナダの認可のマークはあります。説明書などに、技適(技術基準適合認定)のマークと認可番号が記載されていることも多いのですが、これにはありません。
まとめ
Qualcomm CSR8675チップを搭載したBluetooth のオーディオアダプターは、Bluetooth 5.0をサポートし、オーディオコーデックも、aptX ll、aptX、aptX HD、AACが使えます。
いろんなブランドで出ていますから、どれにしようか悩むと思います。基本的に中身は同じなので、丁寧な日本語の説明書やサポートがしっかりしているかの点で選ぶと良いでしょう。
中華のパチモン トランスミッターには、完全に違法な強い電波を出すものもあります。業者も、技適(技術基準適合認定)認可を取って販売するところもあるので、そういったものを選ぶと安心です。
技適(技術基準適合認定)マークと認可番号のあるwskyのヤツを買いなおしました。レビュー記事を準備中です。
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