エレコムのワイヤレス ゲーミングヘッドセット「HS-GMW100BK」を買ってみた。
このゲーミングヘッドセット HS-GMW100BKは、スマホのチャットアプリで会話をしながら、ゲームの音も聞けるミキサー内蔵で、無線の マイク付きヘッドホンだ。
主にゲーム機(Nintendo Switchのスプラトゥーン3など)で、家族やフレンドと対戦をするのに使う。
HS-GMW100BK
- USBアダプターとセットで ワイヤレス無線
- スマホ(PC)とUSBアダプターを有線ケーブルでつないで ミキシングできる
- 314gと普通の重さは良いが、側圧が450gでキツくて装着感は悪い
- アクティブノイズキャンセルはない
結論から言うと、
安っぽい作りで 破れたり はがれたりするけど、コスパが良いからヨシ!
- 購入品:エレコム オーバーヘッド型2.4GHzワイヤレスヘッドセット HS-GMW100BK
- 購入時期:2022年12月23日
- 購入価格:15,273円
- 購入店:Amazon Japan G.K.
チャットとゲーム音のミックス機能付き ワイヤレスヘッドセットエレコム HS-GMW100BK の使用レポートと使い方 つなぎ方
エレコムのゲーム用 周辺機器について
エレコムは、大阪のパソコン周辺機器などを扱う大手総合メーカーで、工場を持たず中国などに製造を委託するファブレスメーカー。
ACタップ、マウス、トラックボール、USB充電器、ワイヤレスイヤホン…、 エレコムの製品を持っていない ガジェットブロガーはいない。
ちなみに、ELECOM、ELECOM GAMING、ELECOM GAMING V Customの3つのゲーム向けブランドがある。
エレコムは、ゲームやパソコン周辺機器で 日本で1番知られているブランドなので、「かっこいい」のイメージがなく、TwitterやInstagramなどで”買った”自慢ができない
HS-GMW100 のラインナップ、種類
3Dサラウンド機能のついていない、HS-GMW70BK(1.4万円弱)の2種類がある。
色は、黒だけで他の色は選べない。
有線ケーブルのヘッドセットとミキシングアダプターが付いて3300円だったゲーミングヘッドセット「HS-GM30M」の記事はこちら。
HS-GM30Mについていた ミキサー HSAD-GM30MBKに 低遅延の無線 のトランシーバになったってかんじ。
HS-GMW100BK の良いところと悪いところ
HS-GMW100BK のメリット Pros
費用対効果(コスパ)、使い勝手、音質、接続安定性で すぐれている。
チャット ミキシング機能付きヘッドセットのジャンルで、HS-GMW100BKは ベストバイ的な存在。
- ゲームの音とスマホのチャット機能が使えるワイヤレスヘッドセットで、1.6万円は安い
- ゲーミングヘッドホンとは思えないほど 音が良い
- 音が遅れるBluetoothでスマホとつながないのでチャット音声の遅延がない
- アクティブノイズキャンセルがないが、イヤーカップで耳を完全におおうと遮音できる
HS-GMW100BK のデメリット Cons
装着感は、SONYのPLUSE 3Dヘッドセットと同じくらいの 最悪レベル(ワースト3 に入る)
- Barracuda X(側圧230g)と比べて2倍の側圧 450g で、1時間以上は付けられない
- 音が良すぎる。低音が出すぎて 索敵が必要な対戦型のシューティングゲームには向かない
- 作りがちゃちい!! あちこち はがれたり、やぶれたりしてしまう
HS-GMW100BK を写真で紹介
HS-GMW100BK のパッケージ内容
HS-GMW100BKの同梱物は、
- HS-GMW100BK ヘッドセット とマイク
- USBアダプター
- USBケーブル:USB-A→ micro B:0.9m
- 有線接続ケーブル 3.5mm径 4極 ステレオミニプラグ:1m
取扱説明書はついていない。
エレコムのサイトにいって、PDFファイルをダウンロードしてくる。
https://www.elecom.co.jp/products/HS-GMW100BK.html
PDFファイルの取扱説明書は、イラスト入りでわかりやすい。よくできている。
HS-GMW100BK の主なスペック、性能
- 製品型番:HS-GMW100BK
- ヘッドホン部
- 形式:オーバーヘッド式、オーバーイヤー式
- ドライバー:ダイナミック型
- ドライバーユニット系:Φ50mm
- インピーダンス:32Ω
- マイク部
- 方式:エレクトレットコンデンサーマイク
- 指向性:単一指向性
- アームの長さ:95mm
- ワイヤレス(無線)
- 伝送周波数:2.4GHz帯
- 最大通信距離:約10m
- 独自ワイヤレス規格
- 有線部:3.5mm径 4極ミニプラグ
- バッテリー
- 充電電圧:5V
- 再生最大時間:LEDなし 約12時間、LED点灯 約7時間
- 充電時間:約 3.5時間
- 大きさ:約 18 × 9.5 × 20 cm
- 重さ:304g マイク込みで314g
- 本体カラー:黒
- 生産国:中国
- 保証期間:1年
マイクの性能は、普通。感度はわるめだが、声をよく拾う。
電子制御のアクティブノイズキャンセル機能はない。
HS-GMW100BK 正面観
HS-GMW100BKの正面観をみてみよう。
黒に赤い腹は、イモリを彷彿させるので アレだが、正面からみたかんじは、いたって普通のゲーミングヘッドセットだ。
ヘッドバンドの頭にあたる部分のクッションの合皮がはがれやすい。
それに、曲げをのばすと バキバキと音がするw
両面テープでつける幅が細いのではがれやすい。指の爪で押さえてくっつけておこう。まぁ、見た目だけの問題なので気にしない。
背面には、スイッチやボリュームがないので省略。
ヘッドホンの大きさは、一般的なゲーミングヘッドセットと同じ。
とくに、大きく感じる印象もなく、重さも304g(マイク込みで314g)と平均的なものだ。
ヘッドバンドには、デカデカとロゴのシール、印刷か刻印があるのだが…。
むだな装飾は省いてコストダウン といったところか。
HS-GMW100BKの イヤーカップとハウジング部 外観
「ELECOM GAMING」のロゴが虹色に変化しながら光る。(操作で消すこともできる。)
左側のハウジングは、マイクのON/OFFボタン(長押しで3DサラウンドのON/OFF)になっている。
HS-GMW100BK ヘッドバンド部 長さ調整
オーバーヘッド型のため、ヘッドバンドが頭の上を通る。
私も頭頂禿げなので、頭頂部にあたるクッションを1番に気にする。
ヘッドホンが300g超えで少し重い。
それでも、側圧が450gとかなり強めで耳(側頭部)をしめつけるので、ヘッドバンドでヘッドホンの重さを支える量は少なめで頭皮にやさしい。
しめつけられる側圧で装着感がわるいものの、頭頂部のヘッドバンドの接触を浮かせることができるので、頭頂部の貴重な毛髪をすり減らしにくくできる。
ヘッドバンド部の長さの調整は、片方ずつ3cmだ。
両方で、6cmの伸長ができる。
伸び縮みさせるのに、コリコリとしたクリック感のある動きになっている。
HS-GMW100BK ハウジングの角度調整
ミキサー付きのワイヤレス ゲーミングヘッドセットとしては安い1万円台なのに、関節部はスイベル機構まで付いている。
ハウジングとヘッドバンドの連結(関節)部は蝶番になっていて、約30度の角度が動かせる。
ヘッドバンド軸での水平回転(スイベル)は、約110度と大きく回る。
おかげで、収納するのにスペースが小さくなるので助かる。
自由度の高い関節のおかげで、側圧が450gとかなりキツいにもかかわらず、良い感じに耳と側頭部に合わせる事ができる。
メガネをする時は、ツルの細い物なら痛みもなくつけることができる。
側圧がキツいので1時間が限界だと覚悟しておいた方が良い。
HS-GMW100BK イヤーパッド部、ドライバー開口部
イヤーパッドは、合成皮の普通のやつだ。
パッドの幅は、2cmチョイ、5cmのスピーカーなので、全体の大きさも 9×11cmと大きめだ。
耳をすっぽりと覆える大きさなので、アクティブノイズキャンセルがなくても、遮音効果が期待できる。
コップを耳に当てて聞こえる「ゴー」音は(当然のことながら)鳴っているので気にしないように。
イヤーパッド自体が粗末なものではないので、側圧が450gもあってキツいわりに、耳を覆って顔の横の皮膚に良い感じに当たる。
室温が10〜15度の真冬であれば、汗ばむこともあまりない。それでも、1時間もつけっぱなしだと蒸れてくる。
夏場は、かなり厳しいだろう。
もちろん、イヤーパッドは外せる。
ドライバー(スピーカー)開口部は、すこし傾いているのが面白い。
3Dサラウンドに対応しているヘッドホンは、こんなかんじで傾けたドライバーになっている。
イヤーパッドは簡単に外せるものの、はめにくいので注意されたし。
爪で押しこんだら、皮の一部が裂けてしまったw。
HS-GMW100BKが大ヒットして数がでたら、交換用イヤーパッドがでてくるかもしれない。サイズ的に同じ大きさの汎用イヤーパッドが使えるかもしれない。
HS-GMW100BK の端子と操作ボタンについて
主な操作は、左ハウジングの下についている。右のハウジングには、音声ボリュームだけ。
左ハウジング下縁に、前から
- マイク差し込み口
- イヤホンジャック
- microーB 充電端子
- 電源ボタン
- ステータスランプ
ハウジングの外側に
- マイクON/OFFボタン
- イルミネーションランプ
マイク差し込み口
マイクの差し込み口に、専用のマイクを差し込む。
マイクの付ける向きが、決まるように穴とプラグの形が特殊な形をしている。
HS-GMW100BK のマイクについて
マイクは着脱式。
マイクの方向は決まるように、差し込み口の形が工夫されている。
マイクの先に青いランプがあって、マイクが有効になれば点灯する、無効になれば消灯する。
マイクのON/OFFのランプは左ハウジング側面全体がボタンになっている。
HS-GMW100BKには、自分の声をマイクで拾ってヘッドホン側にながす「サイドトーン」機能がない。
対戦ゲームでチャットをすると声が大きくなる人は気を付けて!
イヤホンジャック
付属の有線ケーブル「4極 3.5mm径 ミニステレオプラグ ケーブル」は、スマホとUSBアダプターをつなぐのにも使うが、ヘッドセット自体につないで使うこともできる。
有線ケーブルでスマホなどにつなぐと、電源がOFFになって、LEDイルミネーションやUSBアダプターからの音を再生できない。
micro-B 充電端子
付属のUSB-A→microBのケーブルで充電できる。
電源ボタンの横にあるLEDランプが、赤で点灯している時は、充電中。充電が完了すると緑に点灯後消灯する。
電源ボタン
長押し3秒で、ヘッドセット本体の電源のON/OFFだ。
使用中に、電源ボタンをおすと ハウジングのイルミネーションランプの点灯を切り替えられる。
虹色グラデーション→赤で点灯→消灯のループ。
マイクON/OFFボタン
左ハウジングの外側面全体がボタンになっている。
マイクのON/OFFは、音声で教えてくれるし、マイクの先にある青ランプでも分かる。
マイクON/OFFボタンを長押しすると、3Dサラウンドと通常モードの切換ができる。
USBアダプター ワイヤレストランシーバー USB-Aケーブル付き
HS-GMW100BKの最大の特長が、このUSBアダプターにある。
このUSBアダプターは、HS-GMW100BK ヘッドセットに 2.4GHz帯の無線で音を送ったり、マイクの音を受信したりする トランシーバーである。
さらに、イヤホン/マイク端子がついていて、スマホと4極ミニプラグケーブルでつなぐことで、スマホの通話(チャットソフト)の音とマイクからの声を伝えるミキサー機能が付いている。
Bluetoothでスマホとつなぐ方式のゲーミングヘッドセットは、私も2つ持っている。
Bluetoothでつなぐスマホのチャット音声は少し遅れるのと音が悪い欠点がある。
このHS-GMW100BKのUSBアダプターには、遅延や音が悪い欠点がない。
スマホを充電しながら有線ケーブルをつなぐと、グランドループノイズ「ブーン」が入る
USBアダプターは、USB-Aの変換アダプタがついた二重構造になっている。
USB-CをUSB-Aに変換しているだけのようなので、USB-C端子のNintendo Switchには直にさせるようになる。
説明書にも書かれているが、はずしにくいので、microB端子のある方側をつまんでひっぱらないと、へし折ってしまう。
HS-GMW100BK のペアリング方法
2.4GHz帯の独自のワイヤレスでつながっている。ペアリングは必要ないが、何か問題が起きてペアリングが必要になることがある。
その方法は、
- ヘッドセットの電源ボタンとマイクON/OFFボタンを同時に5秒の長押し→ ステータスランプが青点滅
- USBアダプターのペアリング用穴につまようじを差し込んで押す→ペアリングインジケータが赤点滅
- ヘッドセットで、「コネクティッド」と聞こえたらヨシ!
HS-GMW100BKをゲーム機やパソコンにつないで使う方法
HS-GMW100BKは、WindowsパソコンもMacもUSB端子につなげば、USBオーディオアダプターとして認識して使える。
Androidスマホでも使えるようだが、動作確認は自己責任で。
Windows パソコンに HS-GMW100BKをつなぐ
ドライバーの追加なしでつながる。 マイク、音声それぞれ、HS-GMW100に指定。
Macに HS-GMW100BKをつなぐ
Macにもつながる。設定/サウンド で、出力、入力ともに HS-GMW100を選ぶ。
マイク入力ができるかどうか? ボイスメモを使って ヘッドセットのマイクの声を録音してみよう。
ヘッドセットにしては、良い声で録音できているはずだ。
Audio MIDI設定 で、HS-GMW100の入出力をみると、48kHz 2ch 16bitになっている。
マイク側も 2chあることから、アナログ入力側のインターフェイスとでステレオになっていると考えられる。
HS-GMW100BKを PS5 や PS4 につなぐ
PlayStation のチャットを使う時とスマホのチャットソフトを使う時をUSBアダプター側で、切り替えるのがポイントだ。
PS5:設定→サウンド
左タブの「マイク」が 「USBヘッドセット(HS-GMW100)」になっているのを確認しよう。
USBアダプタをゲームモードにすれば、マイクが有効になる。
右ハウジングの下後側にあるボリュームを+の最大側にして音を聞いてみよう。
ゲームの音も、マイクの声も良い音で、側圧がキツいところとか、PLUSE 3Dヘッドセットと良い勝負をしている。
音量調整は、ヘッドホン側のボリュームでもできるし、PS5側でも調整できる。チャット音声とのバランスは、いろいろ試して決めていこう。
ゲームの音と、スマホのチャットを使うつなぎ方にするには、USBアダプターで ミキサーモードに切り替えると、PS5のマイクが無効になる。
スマホ側の音量調整とミキシングするヘッドセット本体のボリュームの調整が必要で、使い込みながら 音のバランスをとるようにしよう。
PS5の3D オーディオとHS-GMW100BK
左ハウジングのマイクON/OFFボタン長押しで、3DサラウンドのON/OFFができる。
PS5の3Dオーディオ調整は、3Dサラウンドモードでなくても 上下の差が聞こえる。
ステレオと3Dオーディオの違いも分かるので、いろいろ試してみよう。
PS4:設定→周辺機器→オーディオ機器→
PS4のヘッドホンの設定は、設定の階層の下にある。
ゲームモードで、マイクの調整ができる。
音も良く、マイクも調整時のサイドトーンの音を聞いても 良い音だ。
次に、スマホのチャットを使う時の ミキサーモード。
これも、PS5と同じで スマホ側の音量調整、ヘッドセット側のボリューム調整を いろいろ試してきめるようにする。
HS-GMW100BKを Nintendo Switchにつなぐ
Nintendo Switch本体に直にさすこともできるし、ドックにUSB-Aアダプタをつけた状態でつなぐこともできる。
Nintendo Switchの対戦ゲームの多くが、チャット機能をもっていないので、スマホのチャットアプリを使うことになる。
Nintendo Switchの携帯モードでのつなぎ方は、こんなかんじ。
モードは ミキサーモード。チャット音声は、スマホ側とヘッドセットのボリュームで調整する。
音の小さいスプラトゥーン3でも、大きめの音になるので、耳を傷めないように親御さんは注意して!
ドックにつないでやるときは、
スマホは、電波状態の良いところに、有線ケーブルをのばして置いておく。
充電しながらだと ノイズが入る。スマホは満充電で使うように!
HS-GMW100BKの音響測定と音について
後日追加する。
低域が強めで、低音から高音まで良い感じに再生されているので、音楽も聞けるのがビックリw
HS-GMW100BK を実際に使っての感想、不満、問題点
音がでない
- ヘッドセットのバッテリーがあるかどうか? USBアダプターが正しくつながれて電源がはいっているか?
- 右ハウジング後下にあるボリュームが - にの最小になっていないか?
- マイクのON/OFFの確認
- スマホ側の有線ケーブルアダプタがマイクとステレオ音声の両方に対応しているか?
- Lightning→ 4極ミニジャック 変換アダプタが、マイクに対応していないのではないか?
キシキシ音がする
関節部の音がするのは仕様。
チャットの音にノイズがする
スマホを充電していると グランドループノイズが入るのは仕様。
スマホやフル充電して バッテリー駆動でやること。
まとめ
エレコムが、満を持して ワイヤレス ゲーミングヘッドセット HS-GMW100BKを投入してきた。
側圧がキツくて 長く付けっぱなしにできないが、ワイヤレス ゲーミングヘッドセットとしては後発だけあって完成度が高い。
3Dサラウンドの効果は??だ。PS5の3Dオーディオで使う時、私の耳の形的に「3Dサラウンド」に切り替えた方が上下の位置関係が聞こえる。→ 耳の形や聴力の違いで聞こえ方がみんな違う
3Dサラウンドのない スタンダードモデル「HS-GMW70BK」なら、1.4万円弱で買える。
コスパ最強のワイヤレスゲーミングヘッドセットだ。
ゲームモードにすれば、パソコンからマイクも認識できる。マイクの音も悪くない。
総合的にみても このHS-GMW100BKの実用性は極めて高い。
難癖を付けるとすれば、「側圧がキツくて長く付けられない」「欧米のかっこいいゲーミングブランドではなく、エレコムw」「ぼろい、チャチィのでTwitterで買った自慢ができない」くらいか。
スプラトゥーン3など ネットワーク対戦ゲームをカジュアルに遊びたい人向けに作られている。
子供に買い与える親御さんへのアドバイスとして「耳を傷める大音量にしないように監視すること」、「サイドトーン機能がないので、大声になるのを注意すること」。