2020年頃から、4K(UHD)とフルHDの間の解像度 WQHD(2560×1440)のゲーミングモニターの種類が増えてきた。
どんなモニターなのか?一台は買ってみたかったので買って使っている。
PS5の1440p/120Hz表示にも対応した 31.5インチ(32インチ)ゲーミングモニター LG 32GP83Bだ。
結論からいえば、
4K 120Hz、HDRのゲーミングモニターが安くなるまで、解像度は荒いけど我慢して使うモニター。
こんな方におすすめ
- パソコンやPS5のゲームをする
- 4K(UHD)/ 60Hz HDRのゲームも遊びたい
- パソコンのモニターとしても使う
- 机が広い
- 購入品:LG UltraGear 32GP83B-B 31.5インチ WQHDゲーミングモニター
- 購入時期:2021年6月
- 購入価格:53,455円
- 購入店:Amazon Japan G.K.
私は、このモニターを自分で選んで、自腹で買って試している。
ゲーミングモニターをタダでもらったり、借りたりして書かれた(撮られた)アフィカスによる提灯・広告記事・動画に不満を持ち、自腹で買った人のホンネとコスパの正直な感想を知りたい人向けに、本当の事を書いている。
代理店依頼のステマ記事ではないので、値引きクーポンコードはない。
LGは韓国を代表する家電総合メーカー。サムスンと同様に日本の技術を…。
近年の韓国政府は、世界覇権を狙う中国共産党による傀儡化がすすんでいるので注意されたし。
なお、LGの液晶パネル&駆動基盤は世界トップレベルで、欧州、台湾や日本のブランドメーカーのモニターは、LGのOEMなことが多い。
LG UltraGear 32GP83B-B WQHD / 144Hz HDR モニターの長期使用レポート
LG UltraGear 32GP83B-B って何? 何が違うの?
「UltraGear」は、韓国LGのゲーム用モニターのブランド名。
LGの液晶モニターは、ここ10年、めざましい発展をしている。色鮮やかなIPSパネルを使ったコスパ的にも良いモニターや有機ELパネルのテレビを連発している。
LG UltraGear 32GP83B-B の 主な特長は、
- 解像度がWQHD(2560×1440)の31.5インチのIPSパネル
- 4K(UHD)は、ダウンスケールして表示
- フルHD(FHD)は、アップスケーリングして表示
- リフレッシュレートは、DisplayPortで165Hzまで(HDMI は、144Hzまで)
- 入力は、HDMI ×2、DisplayPort ×1
- NVIDIA G-Sync、AMD Free Syncに対応
- ゲームモードを含め、細かい設定ができる
- スピーカはない
2021年は、フルHDとUHDの中間の解像度 WQHDのゲーミングモニターが5万円ほどで買えることから、人気だった。
WQHD ゲーミングモニター の主な特長
LGの韓国かぎらず、中国(DELL、Lenovoなど)、台湾(ASUS、BenQ、MSIなど)メーカーも、サポートは塩対応なことが多い。
私は、LGのモニターばかり買って使っている。理由は、台湾メーカのモニターと比べて
- 人気がなく、Amazonに在庫があって安く買える
- 無駄を省いた機能
- 付属のモニタースタンドが使いにくいが、モニターアームを使うので関係ない
文句を言いつつも、気に入ってw買っている。
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LG 32GP83B-B の主なスペック
私の購入メモ的リストにした。
- 液晶パネル
- サイズ:31.5インチ
- アスペクト比:16:9
- パネルタイプ:IPS(Nano IPS)
- 表面処理:ノングレア
- 表示領域:697×392mm
- 解像度:2560×1440 ドット(WQHD)
- 画素ピッチ:0.2724mm
- 表示色:10.7億色
- 視野角(水平/垂直):178/178度
- 輝度:350cd/m2
- コントラスト比:1000:1
- 応答速度:1ms(GTG)
- 入力端子:HDMI×2,DisplayPort×1
- HDMI:60〜144Hz(FreeSync 48〜144Hz)
- DisplayPort:60〜165Hz(FreeSync 48〜165Hz)
- 出力端子:ヘッドホン端子 3.5mm径ステレオミニジャック
- スピーカーなし
- 機能
- HDR 10
- HDCP 2.2
- フリッカー防止機能
- ブルーライト低減
- スマート省電力
- FreeSync、G-SYNC対応など
- OSD操作ボタン 下縁中央部
- チルト 前-5、後15
- 高さ調整 11cm
- ピボット可能 右90度
- 壁掛けVESAマウント 10cm
- 重さ、スタンドなし 4.8Kg、スタンド付き 7.2Kg
- 寸法:スタンド付き715×490-600×292、モニター部だけ715×428×51
- 消費電力:44w、最大、48W スリープ 0.5W 電源OFF 0.3W
IPSパネルなのに、ゲーミングモニターとしての低遅延、高速描画ができる… らしい。
液晶パネルは、光の三原色(青、緑、赤)を作るフィルターフィルムと(青から作る)白色LEDのバックライトがセットになっている。
バックライトLEDの白色が緑と赤の間の黄色やオレンジ色成分で にごる欠点を、赤色側に寄せる発光体(KSF)層(ナノレベル)を追加して色味を良く(広色域に)する。
LGなので、嘘盛り盛りのスペックではないと信じよう。
HDR(ハイダミンクレンジ)は、白い光のバックライトをエリアごとにわけて明るさを変える”本当の”HDRなのか謎。
価格的に無理なので、疑似的なHDRの表現だと思われる。
5万円クラスのゲーミングモニターで、HDR400が〜 と、素人のクセに解説ぶっこいているアフィカスが多いんだけど…。
色合いの自然さは、ブラビアの方がきれい。描画は遅いけどね。
LG 32GP83B-Bを写真で紹介
32GP83B-Bの同梱物
外箱が大きい。モニターが、71.5 × 43 cmもあるので、しかたがないか。
- 本体
- AC-DCアダプタ
- 電源コード 1.5m
- HDMIケーブル 1.5m 黒
- DisplayPort 1.5m、黒
- クイックセットアップガイド
- 保証期間:3年
ケーブルは、HDMI、DisplayPortと1本ずつつく。
電源をモニターに内蔵すると分厚くなるので、ACアダプターの電源になっている。
DCプラグが緩んで電源がはいらないことがあるので注意しよう。
モニタースタンドは、くの字型の台。組み立ては、ネジを指でしめて固定できる。
スタンドの柱内部にはエアスプリングがあって、上下できる。調整幅は11cm。ディスプレイを立て長にピボット(回転)する時、スタンドを伸ばす。
モニタースタンドだけで、約2.5kg。
LGのモニターのスタンドは昔から評判が悪い。
モニター単体では、4.8kg。31.5インチのサイズでは、軽い。
電源をACアダプターにして、スピーカーやUSB-Cでの接続など複雑な機能は省いているためだ。
背面は、こんなかんじ。
赤いリング部分が盛り上がっていて、基板などが入っている。端の薄い部分は、2.5cmの厚さ。
画面正面の端の黒い部分「ベゼル」は、上と左右の端で9mm弱。
下のフチ(顎部分)は、25mmある。
背面には LGの文字はなく、UltraGearの赤いアイコンがあるだけ。
前面の下のベゼル中央、スティックボタンがあるところに、LGのロゴがあるが、薄く控え目になっている。
SAMSUN同様、会社の名前を目立たないデザインに変えているのかも知れない。
スタンドは付けずに、モニターアームで取りつけた。
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LG 32GP83B-Bの端子
入力端子は、上から
- DisplayPort
- HDMI1
- HDMI2
の3系統がある。入力信号がある端子に切り替える自動切り替えも設定でできる。
DisplayPortでの接続(Windows PCのグラフィックカードから)で、リフレッシュレート 165Hzができる。
HDMIは、基本的に 4K(UHD)/ 60Hz、HDRの入力ができる。実際の表示は、ダウンスケール(2160p→1440p)されて表示される。
PS5の1080p/120Hz の表示はできない。HDMI2.1に対応していないんだろう。
31.5インチでフルHD(1080p/60Hz)表示は、画素の荒さが目立ってボケたようにみえて きれいではない。
画面は、アップスケール(1080p→1440p)になるみたいだが、見た目でもよく分からない。
すべてが中途半端だが、発色はIPSらしく良くて、VAやIPSにありがちな残像感がなく、ゲーミングディスプレイとしては合格である。
3.5mm径 ステレオミニジャックがついているが、オマケ程度のもの。期待してはいけない。
PS5やPS4の場合は、HDMIから音声を抽出して使う。
ゲーミングPCでは、内蔵オーディオやUSBのゲーミングDACを使う。
LG 32GP83B-BのOSD(操作パネル)
OSDは、On Screen Displayの略で、モニターの設定操作パネルである。
LGは、このスティック型コントローラを使って設定をする。電源ボタンと兼用で、ボタンをおせば電源が入る。
スティックを1回押すと、最初に開くOSDメニュー。ムダな装飾になっている。
4択で、電源オフ、設定、入力切替、ゲーミングモードが選択できる。
以前のLGのモニター(24UD58や27UD58)は、電源オフが手前にスティックを倒してできた。
最近のLGのモニターは、後に倒してオフなので、左右で新旧のモニターを使うと電源OFFの時にまちがえてしまう。
スティックを押さずに、左右どちらかに倒すと音量調整、手前に倒せばミュート。
スティックを押さずに、前後どちらかに倒すと 輝度の調整。
Macの画面として使う場合は、輝度をゼロにする。
LG 32GP83B-Bの設定画面
設定のホーム画面。スティックボタンを2回おすとでてくる。
上に、リフレッシュレート、パソコンとのリンク状態、HDR、応答速度設定、DASモードの状態が表示されている。
DASモードは遅延を軽減するLGモニター独自機能で、オンオフの設定はしない。
メニューや設定項目は、
ゲーミングモード
- ゲーマー1
- ゲーマー2
- FPS
- RTS
- 鮮やか
- ブルーライト軽減
- HDR効果
- sRGB
8種類から選べる。
ゲーマー1と2がユーザ設定のモードだ。
私は、Mac用にゲーマー1で輝度を最低にした状態で設定している。
- ゲーム機能設定
- FreeSync Premium:拡張、標準、オフ
- ブラックスタビライザー:スライダーで調整 1〜100 50に
- 応答速度:Faster、Fast、Normal オフ
- クロスヘア:
- FPSカウンター
- ゲーム機能設定初期化
- 画像調整
- 明るさ
- コントラスト
- シャープネス
- ガンマ
- 色温度
- R/G/B
- 6色相環
- ブラックレベル
- DFC
- ピクチャーモード初期化
- 入力
- 入力選択:HDMI 1,HDMI 2,DisplayPort
- アスペクト比:16:9、4:3
- 自動入力切替
- 全般
- 言語
- ユーザー定義キー1
- ユーザー定義キー2
- SMART ENERGY SAVING:High、Low、オフ
- 電源LED:オン、オフ
- 自動スタンバイ:オフ、4時間後、6時間後、8時間後
必ず設定をしなければならないのは、
- 電源LEDをオフ … LEDランプが付いているのが気になる
- 自動スタンバイ:4時間後 … 消し忘れ
- パソコンで使う場合は、輝度をゼロに
の3点。
LG 32GP83B-Bを日々使っての感想、気になる点、問題点
2022年9月、PS5のソフトウエアアップデートで、 WQHD出力に対応した。
PS5で遊ぶ時は、設定を変更してみよう。
PS5 を 32GP83B-Bにつなぐ。
PS5が、ファームウエアアップデートでWQHD(2560×1440)出力に対応した。
ゲームソフトが 1440pに対応していなければ意味がないのだが、一応 1440p 120Hz HDRに対応できている。
32GP83B-BをMacにつなぐ
M1 Mac mini 2020につないでいる。システム環境設定 → ディスプレイで、
- サイズ調整(解像度):ディスプレイのデフォルト(左から2番目、2560×1440)
- リフレッシュレート:144ヘルツ
- ハイダミンクレンジ(HDR):チェックボタン にチェックなし
HDRをオンにすると、明るくなりすぎるので、オフのままだ。
USB-C→DisplayPortケーブルでつなぐと、リフレッシュレートは、165ヘルツ(Hz)になる。
eGPU(RX5700)につなぐと、グラフィックカードが可変リフレッシュレートに対応しているため、60〜164.88Hzヘルツが選べるようになる。
パソコンにつなぐ時は、輝度を最小にしないと目が疲れてしまう。
ゲームをする時は、画面下縁中央にあるOSDボタンを押して、開くメニューから右側のゲームモードを選ぶ。
Windows PCにつないでのテストは、2023年に。
ゲーミングPCのための、グラフィックカードの調達が2021年はできなかった。他に優先されるべきものが多すぎて、金と時間が確保できなかった。
円安と半導体不足のため、グラフィックカードの高騰が止まらず入手できていない。でき次第テストしたい。
WQHDなら、RTX3060でも 最高リフレッシュレートの144Hzを維持できるようです。
32GP83B-Bの画質、使い勝手
IPSパネルなので、発色も良くてきれいだ。安物の液晶でおなじみの赤の色が違う。鮮やかな赤だ。
HDRにすると明るくて眩しいので、モニターから1m以上離れなければ直視できないくらいだ。
画素は、こんなかんじ。
「31.5インチなら4K(Ultra HD)の解像度が欲しい」ことが、買って使い込んでみて分かった。
コンソール機(PS5やNintendo Switchなど)で遊ぶと、4K(Ultra HD)はダウンスケール、フルHDはアップスケールでどっちつかずの中途半端な画面で、荒かったり、ボケたり…
31.5インチは、大きくて、画面自体が 70 × 39cmもある。
縦横比で16:9なので、使い勝手はフルHDと同じだ。
30インチの16:9のモニターを2枚、デュアルモニターで使うことは、できない。
机の上に置けないし。特注の横長い机なら可能か。
そもそも、16:9 の横長モニターは、パソコンでブログを書く、文書作成、表計算など事務処理で使うのに縦の長さが足りない。
ブラウザで読み書きすることも増えたし、ビューアで見る時も縦にスクロールする… など、縦に長い方が使い勝手が良い。
そこで、マルチモニターにして、左右のどちらかのモニターを回転させて(ピボットで)縦型にして使う。
この35年間、CRT(ブラウン管)の4:3からはじめて、いろいろなディスプレイを使ってきた。やっぱり、縦横比は4:3 が使い勝手が良い。今なら、UXGA 1600×1200か。
WUXGA 16:10の1920×1200 で 27インチも良い。WQXGA 2560×1600 は、安いのがない。
A4を2枚並べて、WYSIWYG(同寸表示)できるのは、16:10のWUXGAの27〜30インチのモニターだ。
ウインドウの上下にメニューがあるアプリケーションが増えたので、拡大縮小の調整するのに手間がかかる。小さくすると老眼で見えないし、大きくすれば ドットバイドットじゃないのでボケるし…。
「ボクちゃんが買ったんだから良い物なの!みんな買って!」な提灯記事しかない。
横にやたら長いモニターでわん曲しているやつとか”買った自慢”をしているアフィカス連中がいる。
スマホとノートPCしか使ったことがない素人が、コロナ禍のリモートワークで急ごしらえのパソコン環境を整えるから、珍妙なモニターに飛びつくんだろうけど。
弯曲したモニターを見慣れると、普通のモニターの中央部分が変に見える。
人間ってのは首を左右に振る限界があってだな…。ってか、ほっといても気づくかw。首が回らなくなるからw
コロナのパンデミックとウクライナ戦争で世界恐慌の兆しがでてきたので…。
まとめ
LG 32GP83B-Bは、2021年5月に新発売だったか? 6月から もう1年、未だに グラフィックカードが買えず ゲーミングPCにつないでいないので、”ゲーミング”モニターとしての本領は発揮できていなかった。
2023年1月 やっと RTX 3060のグラフィックボードを付けた。1440pなら、120〜144Hzを維持できそうだ。
1080p/60Hz、UHD / 60Hz HDRのゲームやFire TV stick 4Kを表示するには、なんら問題もなく使えている。
ソースに合わせて 輝度をこまめに調整すれば、IPSらしい 色鮮やかな画面で まぶしさも抑えられる。
画面に顔を近づけても、30インチ以上の画面でありがちな 画面の端が色あせてみえることもない。
かつて、モニターは設置してしまえば、壊れるまで長く使うものだった。
今は「長く使うものだから、良いモニターを買おう! 」の時代ではない。
毎年、次々と新しく高性能なモデルがでてくるので、2〜3年で更新していくのが良い。
日本メーカーブランドも、韓国や台湾、中国TCLなどのOEM製品で、こだわって選んで長く使うものもなくなった。
WQHDのゲーミングモニターは、UHD 120Hz/240Hzのモニターが10万円前後と高いので、やむなく買うものである。
決して、決定版でもなければ、優れているわけでもない。「素晴らしい! オススメです! 」なんて 買いあおるものではない。
マルチモニターで縦にしたサブモニターを付けなければ話になりません。
アフィカスにだまされないようにしよう。