PS5のHDMIの接続先を切り替えて使いたい人が多いはず。
HDMI切替器(HDMIセレクター)の中でも、PS5用は 4K 120Hz HDRの大容量データ送信をするので値段も5千円弱と高めだ。
今回、3千円台の安いHDMIセレクターがAmazonで売られていたので買ってみた。
PS5とAVアンプ RX-A4AとブラビアXRにつないで使っている。
結論から言うと
3千円で4K 120Hz HDRのセレクターが買える時代が来たか…
- 購入品:8K HDMI Bi-Direction Switch(ノーブランド)
- 購入時期:2022年4月
- 購入価格:2,959円
- 購入店:スマート良品(Amazon マーケットプレイス)
3千円で買える 4K 120Hz HDR 対応のHDMIセレクター 双方向 を買って使用レポート
HDMIセレクターって何?
HDMIセレクターやHDMIスプリッターのまとめ記事(総論)は、こちらに書いているので興味のある人はどうぞ。
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8K 60Hz 、4K 120Hz HDR対応の高性能なHDMIセレクターの大半が、2つの入力端子と1つの出力端子(2:1)だ。
PS5をテレビやゲーミングモニターにつなぐのは、1つの入力に対して、2つの出力先のどちらかを選ぶ(1:2)タイプのHDMIセレクターが必要だ。
どちら向きにでも使えるのを「双方向(Bi-Direction)」タイプと呼ぶ。一方通行のHDMIセレクターより高い。
安いものは、4K 120Hz HDRに対応せず、4K 30Hzの フルHD(2K 60Hz)の旧式なので、だまされて買わないようにしよう。
Amazonのマーケットプレイス(Amazon内に出店している店)の大半が、中国の輸出業者(中国からの輸入業者)で玉石混交だ。
買う側も、高度なリテラシー(使いこなし術)を持っていなければならない。
ケーブルも古いHDMIケーブルを使ってはいけない。
8K ケーブル(HDMI ウルトラハイスピード ケーブル)の短めのケーブルを使う。
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今回は、「スマート良品」のノーブランドのHDMIセレクターを買ってみた。
8K HDMI Bi-Direction HDMI Switch を写真で紹介
パッケージ内容は、
- HDMI双方向スイッチ 本体 1個
- USB-A→microB 電源ケーブル 0.9m、USB2.0 データ線あり
- 取扱説明書
- 中国製造
- 18ヶ月保証
日本語の説明書がついている。機械翻訳ではない。日本人が作成したものだろう。
ただし、用語がまちがえている。1入力にたいして、2つの出力先は、同時に出力する「スプリッター」ではなく、どちらか一方と切り替える「セレクター」である。
8K HDMI Bi-Direction Switch の主なスペック
- HDMI:HDMI ×1、HDMI ×2 双方向で入出力
- 帯域:48Gbps、HDMI 2.1
- 出力解像度
- 1080p:24/50/60/120Hz
- 4K(2160p):60/120Hz
- 8K(4320p):30/60Hz
- 色深度(ディープカラー):8bit / 10bit / 12bit
- 色空間(YUV、彩度):4:2:0/ 4:2:2/ 4:4:4
- 電源:microB 入力 5V
- ケーブルの長さの目安
- 4K 120Hz :HDMI 8Kケーブル 最大3m
- 8K/30Hz:HDMI 8Kケーブル 最大3m
- 8K/60Hz、4K 120Hz HDR、VRR:HDMI 8Kケーブル 最大 1.2m
いままで、CableDeconn のHDMIセレクター(5千円で購入)を使っていたが、中身は同じ(たぶん OEM製品)だろう。
同じサイズで、LEDランプの位置、HDMIの位置も同じなので同じ基板を使っている。
ただ、CableDeconnの方は、USB-Cの電源ポートに対して、このノーブランドは、microBだ。
HDMIケーブルからの給電で動作はするものの安定しない。
安定して 4K 120Hz HDR で使うには、必ず5VのUSB充電器につないで5Vを給電しよう。
青いLEDランプが まぶしすぎるので、白のビニルテープを貼って光をやわらげよう。
8K HDMI Bi-Direction Switchの正面観
- 大きさ:5.2 × 7.9 × 1.3cm
- 重さ:59g
CableDeconnのHDMIセレクターがメタル(鉄)ケースに対して、このパチモンはアルミケースなので軽い。
HDMIポートは2つ、どちらか1つを向こう側のHDMIポートとつなぐ。
切替ボタンが1つ付いている。
つないでいる方の側に青いまぶしく光るランプが点灯する。
この2つのHDMI端子は、1つのHDMI信号を2つ同時に分配する スプリッターではない。
8K HDMI Bi-Direction Switch の背面観
- HDMIポート 1個
- microB USBポート
がある。
USB充電器、ゲーム機やテレビ/モニターのUSBポートからの給電が必要だ。
電流は、5V/0.02A程度でさほど電力は消費しない。
発熱も、HDMI音声抽出スプリッターと比べて小さいのでヒートシンクはいらない。
8K HDMI 双方向 スイッチ を実際に使って分かった感想 問題点
中国製パチモンは、基板が同じでガワがすこし違うだけの製品がいっぱい出てくる。
HDMIセレクターも中国製パチモンの独擅場だ。
今回買った 8K HDMI双方向セレクターは、偽物ではない。
PS5のユーザは、PS5のつなぎ先を換えるのにHDMIセレクターを使いたいはず。
つなぎ方をHDMI1とHDMI2に切り替える。
AVアンプ(RX-A4A)が、まだVRR(可変リフレッシュレート)に対応していないので、VRRで遊びたい時と、そうでない時の切替ができるように配線している。
ブラビラXRで、4K 120Hz HDRに対応しているのは、HDMI入力ポートの 3と4の2つだけ。
そのうち、eARCは、音声だけをAVアンプに出力できる機能を併せ持つ特殊なポートだ。
それを利用して、
の切替に使う。
ブラビアXR側の入力設定を、拡張フォーマット(VRR)にしなくてはならない。
拡張フォーマット(VRR)にしたHDMI入力端子は、モードが「ゲーム」に固定され「スタンダード」のXRチップによる4K補正機能が使えない。
ブラビアXRのHDMI 4端子(拡張フォーマット VRR)にPS5を直接つないで、HDMI3/eARC端子からRX-A4Aに5.1chサラウンド出力をするようにすることで、PS5の映像出力が最高性能になる。
HDMI 4の端子は、ゲームモードに固定されてしまい PS5だけのために使うことになる。
AVアンプ RX-A4AとブラビアXR は、eARC(HMDI 3)のポートにつなぐ。eARC/HDMI3端子は、AVアンプ用の端子である。
PS5をRX-A4A側につないぐと、HDMI3は映像の入力ポートとして機能する。サラウンドは、AVアンプ側からの出力になる。
このHDMI3を単純な「拡張フォーマット」にすることで、ゲームモード以外のモードが自由に選べるようになる。
Fire TV CubeをRX-A4Aにつないで、アニメをずっと見ている。
スタンダードモードのXRチップの4Kアップコンバート機能によって、フルHD(1080p)のアニメも色鮮やかに滑らかに表示される。
まとめ
HDMI機器やケーブルは、中国製パチモンの独擅場だ。
不良品や偽物も多い。今回は当たりだった。
AliExpress(中国のECサイト最大手)で買物をせずとも、Amazonでも、そんなにぼったくられずに買えることがある。
尖閣諸島で侵略戦争が起きない限り、しばらくは買物ができそうだ。