PS5/PS4/Nintendo Switch/PCのHDMIモニター線をつなぎかえるHDMI 切替器 / 分配器 の種類や選び方、用途別のおすすめ機種を紹介
ネットにはびこるアフィカスにだまされないようにしましょう!
HDMI 切換器(きりかえき) って何?
映像と音声を送るHDMIケーブルのつなぎ先をかえたり、分けたりする機械のことです。
種類は、大きく分けて3つです。
HDMIセレクター(HDMI切りかえスイッチ) | HDMIケーブルのつなぎ先をスイッチで切り替える |
HDMIスプリッター | HDMIの信号を2つ以上に分ける |
HDMIセレクター&スプリッター | セレクターとスプリッターの両方の機能を持つ |
用途に合わせて選びます。
HDMI って何?
映像と音声をデジタル信号で送る規格のことです。
HDMIのポートがあるテレビやディスプレイとBlu-rayレコーダーやパソコンをHDMIケーブルでつなぎます。
HDMIの映像と音声信号の種類
この記事を読む上で必要な用語は、
- 2K、フルHD、Full HD → 1920 × 1080 解像度の映像
- 1080p → フルHD 1920× 1080 ドットの映像
- 4K、UHD、Ultra HD → 3840×2160 ドットの映像
- HDR → 明るさを広げた規格、まぶしく、暗いところは暗いの差が大きい映像
- 3D → Blu-rayなどのソフトで立体映像になるやつ
- 2160p → 「4K」といわれる綺麗な映像
- YUV4:4:4 → 色信号でフルカラーのこと
- 30Hz、60Hz 、120Hz、→ フレームレート 単位は「fps」も。
- HDCP2.2、HDCP1.4 → 映像コピープロテクト規格、映像が乱れるなどのトラブルの原因
- サラウンド → スピーカーを5個、7個使って立体的な音を作るシステム
などがあります。
主な用語の関係を表にまとめました。
規格 | 解像度(pixel) | フレームレート(Hz / fps) | HDR | HDCP | |
HDMI映像 | 2K(Full HD) | 1920×1080 | 60 | 無、10 | 無、1.4、2.2 |
4K (Ultra HD) | 3840×2060 | 30、60 | 無、10 | 無、1.4、2.2 | |
音声 | ステレオ2ch | ||||
サラウンド 5.1ch | |||||
サラウンド 7.1ch | |||||
その他(Dolby atmosなど) |
などがあります。
主なゲーム機は、
- PS5:8K / 60Hz、4K/120Hz、HDR10あり、HDCP 2.2、サラウンド7.1ch
- PS4 Pro :4K(Ultra HD)/ 60Hz、HDR 10、HDCP 2.2、サラウンド7.1ch
- Nintendo Switch:Full HD、60fps、HDRなし、HDCPなし、サラウンド 5.1ch
で出力されます。
4K UHD 3840 × 2160、HDR 10 60Hzに対応したセレクターやスプリッターは高価です
PS5(PS4 Pro)用として、4K(Ultra HD)/60Hz、HDR対応のものを選びましょう。
○ × △ ってどういう意味?
HDMIのセレクター、スプリッターで、4×1、4×2、1×4などの表記があります。その意味は、
「入力端子数」×「出力端子数」です。他にも、「△ in □ out」と表記されていれば分かりやすいです。
HDMIセレクター とは?
HDMIセレクターは、HDMIのつなぎ先を切り替える装置のことです。
テレビやディスプレイのHDMI入力端子が一つしかない場合、
- PS5、PS4 Pro
- Blu-ray レーコーダー
- Fire TV stick 4K
など、4K(Ultra HD)の映像が出力できる映像機器をHDMIケーブルを抜き差しでつなぐのは、めんどうなので切替器を使います。
HDMIスプリッター とは?
HDMIスプリッターは、HDMI信号を2つ、4つ、8つに分配して、映像や音声を分ける機械のことです。
この図のように、元になる映像と音声を、テレビやディスプレイ、プロジェクターなどに同時にわけて表示できます。
HDMIスプリッターは、
- 映像と音声両方に同じ規格で分配
- 映像と音声別々に分配
の二通りで分配します。
映像と音声を分けるスプリッターについては、
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PS5・PS4 にオーディオ光デジタル接続をするための4K/60Hz HDMI 音声分離 スプリッター 選び方 まとめ
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HDMIセレクター&スプリッター
HDMIを切り替えるセレクターとHDMI信号を分岐するスプリッターの機能の両方を持ったものです。
「4 in 2 out、4入力2出力、4 × 2」みたいな表記になります。
入力、出力先を相互に切り替えられる「マトリックス型」があります。
Amazonで売られている、マトリックス型のHDMIセレクター/スプリッターは、フルHD(1080p / 60 fps)対応までのものが多いです。
双方向、一方方向 か?
HDMIセレクター、HDMIスプリッターには、入力側と出力側が決まっていて、逆方向の信号の切りかえができないものがほとんどです。
HDMI規格が古いものは、機械的に切り替える単純なHDMIセレクターもあったので、双方向で使い分けて便利でした。
電源の確保
HDMIセレクターやスプリッターの切りかえは、基板があるので、電源が必要です。HDMIからの給電で動作するものもあります。ほとんどが、5VのACアダプターやUSBケーブルで給電するようになっているので、安定した動作のためにも電源の有無をチェックしましょう。
主なメーカーやブランド
日本
- ラトックシステム(大阪)
- サンワサプライ(岡山)
- エレコム(大阪)
- 玄人志向(名古屋)
などのPC周辺機器メーカーが販売しています。
中華だと、
- BLUPOW ブルーパワー
- ELEVIEW エレビュー
などを私は買って使っています。この2つは問題なかったです。
以上を踏まえて、
おすすめ HDMIセレクター(接続先切りかえ)
PS5 / PS4 Pro 向け 4K / 60Hz
4K対応でも、UHD(4K)60fps(Hz)対応でなければ意味がありません。
- HDMI 2.0
- HDCP2.2
- HDR 10
- UHD(4K)60fps
対応であることを確認してください。最近、双方向に使えるものも出てきました。
別ページにまとめ直しました。
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以下、参考程度に。
1in2outの双方向タイプなら、2千円以下で買えます。
高品質のHDMIケーブル
むだに長くならないように、必要な長さの良質なHDMIケーブルを使います。
HDMI 2.0対応と書かれたものであれば、安価に買えます。
AmazonベーシックスのHDMIケーブルがおすすめです。
今後のことを考えて、ウルトラ ハイスピードのHDMI 2.1対応ケーブルを買いましょう。
私も20本以上、長さに応じて買っています。古い HDMI1.4ケーブルは、資源ゴミに出しています。
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PS5用(4K120Hz HDR)HDMIケーブル 買って使っているHDMIケーブルの紹介 と選び方 まとめ
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Nintendo Switch、PS4 向け フルHD(1080p / 60fps)
だまされる人が多いので気を付けましょう。
4〜5入力 1出力、4×1 、5×1
いろんな種類があります。接続が一方方向なのか、双方向なのかを確認しつつ、切りかえスイッチがリモコンや押しボタンなどがあります。
大切なことなので繰り返します。4Kと書かれていても、PS4 Proの2160p / 60fpsには対応してないものが多々あります。買う前に、自分の必要な映像と音声の切りかえのスペックを確認してください。
おすすめ HDMI スプリッター(分岐)
UHD(4K)60fps、HDR、フル対応 スプリッター
4K 120Hz HDR、8K/60Hzのタイプは、8千円〜2万円と高価です。
4K/60Hz HDR (HDMI2.0対応、18Gbps)タイプは、種類も増えて よりどりみどりです。
いくつか買って、レビュー記事を書きました
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ELEVIEW 4K 60Hz / HDR 対応 HDMI分配器 1×2 HDMIスプリッターを買ったのでレビュー
HDMIスプリッター EHD-603N 1入力2出力の4K 60HzとHDRに対応したHDMIスプリッターを買って使っているので紹介 します。 ELEVIEW 【HDR HDMI Splitter 1 ...
フルHD(1080p)対応スプリッター
ピンキリでたくさんあります。価格も、〜3千円で安い。Amazonで売られています。
1入力2出力分岐は、1000円程度です。1入力8分岐などもあります。
Amazonで HDMIスプリッター を見る 楽天で HDMIスプリッター を見る
1×2 タイプの中にはAVアンプやディスプレイがHDCPエラーで動作しないことがあります。
おすすめ HDMIセレクター&スプリッター
4K(UHD)/60Hz、HDR対応のHDMIセレクター&スプリッタータイプは、個人で買える価格のものが徐々にふえてきています。
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PS5 HDMI切替 4K 120Hz HDR 双方向セレクター 8K HDMI Bi-Direction Switch レビュー
PS5のHDMIの接続先を切り替えて使いたい人が多いはず。 HDMI切替器(HDMIセレクター)の中でも、PS5用は 4K 120Hz HDRの大容量データ送信をするので値段も5千円弱と高めだ。 今回 ...
マトリックス型
4入力の2出力で、それぞれの入力を、二つの出力にどう振り分けるのか?という選択ができるのが特長です。
マトリックス型のHDMIセレクター&スプリッターは、フルHD対応のものは、価格も5千円前後です。
UHD(4K)、HDR対応のものもでてきました。
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PS5用 8K HDMI 2×2 Matrix Switcher レビュー。4K 120Hz HDR対応 2入力、2出力 HDMI切替&分配器
PS5の 4K 120Hz HDRに対応した HDMIセレクター&スプリッター(1.4万円チョイ)を買ってみた。 HDMI関連機器は、中国製パチモンの独擅場である。当たりハズレが大きく、玉石混交である ...
まとめ
HDMIの切換器、セレクター/スイッチと分岐するスプリッターについてのまとめ記事を書きました。このジャンルは、中華の独擅場で、まさに玉石混淆です。
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HDMIキャプチャーに必要な、HDMIセレクターやHDMIスプリッターの使い方、分類等を紹介する。 : Sunday Gamerのブログ
この記事は、古くなったので、最新の情報に書き直しました。https://sundaygamer.net/hdmi-selector-splitter/以下、UHD(4K)やHDRに対応しない、古い内容 ...
sg.blog.jp
この記事は、「HDMIセレクター」のキーワードで長く検索上位にありました。
しかし、2017年、日頃からロクにゲームもしないアフィカスに奪われました。2017年の段階では、まだ、UHD(4K)&HDRに完全に対応したものがなく、UHD(4K)も30fpsまでしか対応していないパチモノばかりで紹介できるものなかったんです。
アフィカスは、恥ずかしげもなく、UHD(4K)&HDRに対応していないパチモノを、PS4 Proに完全対応しているかのごとく記事を書いていたので、だまされて買った人も多かったと思います。
テレビゲームのキャプチャー、プレイ動画配信で、このHDMIスプリッターは、とても重要なアイテムです。個々のもので、レビュー記事を書いて行く上で、用語の解説やまとめをアンカーリンクで参照します。
Amazonや、AliExpressなど中国の通販で買うしかないアイテムなので、順次、良い物を見つけたら、レビュー記事をあげていきます。