書斎の50インチ テレビ用のスピーカーを買った。
1年前(2022年2月)に、NS-P41を書斎の5.1chサラウンドシステムのスピーカーを買って使っていたが、そのフロントスピーカー 左右と置き換えて使っている。
結論からいうと、
2ウエイの小型スピーカー 左右ペアで1.1万円は、値上がりしたとはいえ コスパ最高!
NS-BP200BPは、テレビ用のスピーカーとして、2010年から売られていた 定番の小型スピーカーだ。
- 購入品:YAMAHA NS-BP200BP
- 購入時期:2023年 3月
- 購入価格:11,000円
- 購入店:Amazon Japan GK
こんな人におすすめ
- 安くても良い音がするパッシブスピーカー(内蔵アンプなし)が欲しい
- テレビ用のスピーカーでコスパの良いものを探している
- 中国製パチモンのデジタルアンプにつなぐスピーカーが欲しい
- 広い昇降机をイキって買ったが、他に置くものがない
このスピーカーセットだけでは音がでない。AVアンプ(パワーアンプ)とつないで使う。
生産完了品になったので、流通在庫だけ。
後継は、サラウンドスピーカー用のNS-P350やNS-F210あたりか?
ヤマハ テレビ用スピーカー NS-BP200BPの 使用レポート
なぜ NS-BP200を買ったのか?
NS-BP200BPを買った理由は、安くて、良い音がして、インピーダンスが6Ωだったから。
「テレビの音が悪いので、テレビ用のスピーカーを教えてくれ」と聞かれる度に、このNS-BP200と中国製パチモンのデジタルアンプのセットを勧めてきた。
買った人からのNS-BP200BPの評判は上々。
「1万円で、こんなに良い音がするなら、4万円のスピーカーはもっと良い音がする?」と決まって聞かれるのだが…。
「オカルト オーディオにようこそ! 値段が4倍するから、音が4倍良いわけじゃない。1時間で慣れて 差がわからなくなる」と答える。
2022年ころから、ネット上では、パッシブスピーカーではアメリカのPolk(ポーク)、アクティブスピーカではAudioengine など、新興の海外ブランドのスピーカーのアフィカスによるステマ記事をやたら見かけるようになっている。
しかし…
日本には、スピーカーのトップメーカー FOSTEX(フォステクス、フォスター電機)があって、YAMAHAやSONYなどにスピーカーユニットをOEMで提供している。
ここ20年、ホームページやブログをやってきたジジイなら、FOSTEXの小型スピーカー自作キット【かんすぴ】は使っているはず。
スピーカー&台を自作するのに木工用工具を一通り買いそろえたり…。
私も書斎のPC机のスピーカーとして「かんすぴ(FE83en)」を永年愛用している。
27インチ縦+32インチ横のデュアルモニター構成で、右側のスピーカーを例に、
こんなスピーカーでも、サブウーファーをつないだAVアンプ RX-A1080の自動調整(YPAO)のおかげで良い音で鳴る。
ツーウエイスピーカーは、卓上スピーカーに適さない
フルレンジスピーカー1個の小さいスピーカーでなく、少し大きい箱(エンクロージャ)のツイター付き2ウエイスピーカーを 過去に何度も机の上に置こうと試した。
しかし、机の上に置くには、どれも大きすぎる。
デスクトップスピーカーは、モニターの横、耳の近くにあるスピーカーなので、小さめの音できく。
スピーカーが近い(ニア スピーカー)と音は小さくする。
小さい音では、ツイターとウーファーのそれぞれが鳴っているのが気になる。
「NS-BP200BPがデスクトップオーディオに使えるかどうか?」を試しに置こうとしたが…。
大きすぎるww 奥行きの長さが、実際に置いて絶句w
一応、ダンボール紙に 代表的なスピーカーのサイズを書いて、比較はしていた。
FOSTEX P802 / P804、Polk ES10 / XT15 / ES15の設置面積の実寸で比較すると、実際に机の上に置けるか? わかりやすい。
アフィカスブロガー連中のパソコン机自慢の記事をみていて、PolkのES15をスピーカ台で かさ上げして、モニターの横にむりやり置いているのとか…w
そんな大きなスピーカーをモニターの真横において、定位がどうたらこうたら… にわかの聞きかじりオーディオ知識を披露しているのが… イタタタw
還暦が近いジジイには、ツイターの高音が聞こえないので耳ざわりにならないが。
30代なら高音が聞こえるので、1m以内にスピーカーがあれば ひどく聞き疲れる音になる。
なのに、致命的なデメリットが、その記事のどこにも書かれていない…。→ アフィリで稼ぐ(売る)ために、わざと書いていない。
さて、前置きが長くなったので 本題へ。
YAMAHA NS-BP200BPを写真で紹介
NS-BP200BPのパッケージ内容/同梱物
スピーカーは、大きく重い。
小型スピーカーでも、2個入りなので 8kgもある。
クロネコの配達員が玄関先においていった箱を持ち上げるとき、腰をくだかないように注意されたし!
設置が完了するまでは、指をつっこんで やぶらないように 保護の厚紙はつけておきましょう。
パッケージ内容は、
- NS-BP200BP本体 ×2
- スピーカーケーブル:2m ×2
- サランネット(保護カバー) ×2
- 取扱説明書
スピーカーケーブルは、2mと短めのオマケ。
NS-BP200BPの主な仕様/スペック
NS-BP200の仕様をざっくりとリストにすると
- 型式:2ウェイバスレフ型(非防磁)
- スピーカーユニット:12cmコーン型ウーファー、3cmソフトドーム型ツィーター
- 再生周波数帯域:55Hz~28kHz(-10dB)、~80kHz(-30dB)
- インピーダンス:6Ω
- 許容入力:40W
- 最大入力:110W
- 出力音圧レベル:85dB/2.83V,1m
- クロスオーバー周波数:4.5kHz
- 入力端子:バナナプラグ対応ネジ式
- 外形寸法(幅×高さ×奥行):154×274×287mm
- 質量:3.9kg(1台)
- 生産国:インドネシア
うちのAVアンプは、RX-A4AやRX-A1080で、推奨インピーダンスが6Ω。
インピーダンス:交流抵抗、インピーダンスが大きいほど鳴りにくいスピーカー。
AVアンプ側の自動調整がうまくできないことがあるので、自分のAVアンプの推奨インピーダンスに合致したものを選びましょう。
クロスオーバー周波数
二つ以上のサイズの違うスピーカーユニットが付いているスピーカーは、それぞれの担当する周波数帯が違う。
そこで、スピーカー内に高音用のツイターへの音と中低音用のスピーカーへの音を分ける【スピーカーネットワーク】(フィルター回路基板のこと、LC回路、ローパス/ハイパスフィルタ回路)が内蔵されていて、どの周波数で切りかわるか?を決めている。
その高音用のツイターと中低音用のスピーカの切りかわる周波数が、4.5kHzである。
NS-BP200BPのサイズ
スピーカーの箱(キャビネット、エンクロージャ)は大きいほど低音が響く。
箱(キャビネット)が大きくなればなるほど、スピーカーユニットから出る音を大きくしないと 箱全体が鳴らない。だから、大きな箱のスピーカーは、小さい音が苦手である。
NS-BP200BPは、奥行きが29cmちかく、高さも27cmと大きい。
サラウンドシステムのフロアスピーカーとしては、すごく小さいけど。
箱の大きさで変わってくる共鳴周波数を計算する式がある。
NS-BP200は、低音を限られた設置面積で出そうと工夫している。
2010年頃のテレビは、42インチが主流で、左右単体のスピーカーだけで重低音を出すには、これくらいの容積が必要だったのだろう。
重さも、3.9kgと1台5千円の値段のわりに重い。
軽いスピーカーは箱に変なビビリが起きやすい。
NS-BP200のキャビネット(箱)は、肉厚のMDF(合板)で作られているようで重いためか ビビリはない。
キャビネット(箱)の表面には、YAMAHAらしい ピアノフィニッシュのフィルムを貼ってある。
手垢や指紋がはっきり見えるし、黒なので ほこりが積もるのが、アレだ。
NS-BP200BPの正面観
スピーカーは、ツーウェイ。
3cm径のツィタースピーカー。
12cmのスピーカー。
どちらも、定番のものだ。
保護するネットカバー【サランネット】が付いている。
磁石が3か所についていて、スピーカーの固定するネジの頭にくっついて固定される。
スピーカーの表面にほこりが白く積もるので、とくに理由がないかぎり サランネットはつけておこう。
NS-BP200BPの背面観
裏側には、バスレフポート(バスレフの穴)とスピーカー端子がついている。
バスレフ(bass reflex)とは、エンクロージャ(箱、キャビネット)に穴を開けて共鳴管を付けたもの。
強調したい低音の周波数帯に合わせてある。
スピーカーを自作するときに、バスレフ管の長さとかも設計してみると面白いだろう。
低音は背面に出るようになっているので、壁の間際に置く時、低音が大きいと感じるなら、この穴を皿洗い用スポンジを適当な大きさに切ってふさぐ。
NS-BP200BPのスピーカー端子(スピーカーターミナル)
U型/Y型端子か、バナナプラグでつなぐようにできている。
端子の外径は、8mm(5/16インチ)弱なので、通常のU型かY型のターミナルが使える。
バナナプラグについては、こちら↓の記事で詳細に解説しているので参考にしてほしい。
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バナナプラグをスピーカーケーブルにつなぐ方法。AVアンプとスピーカーをつなぐやり方
スピーカーは、スピーカーケーブルでアンプにつなぐ。 バナナプラグを使うと着脱が簡単にできるのでおすすめだ。 AVアンプでサラウンドを聞くために、6個のスピーカーをつなぐ。 5.1chサラウンドで、スピ ...
バナナプラグの穴をふさぐキャップは、最初から ついていない。安くても、ちゃんと金メッキだ。
NS-BP200BPの裏面観
裏面は、ゴム足(8mm)が3本ついている。
4つ足だと、どれか1つの足が浮いてビビリの原因になってしまう。なので、確実に接地する3点支持なのが面白い。
細かい配置のmmは、寸法図がサイトのPDFファイルで手に入るはず… あれ?探してもない… Orz。
この辺は、実機で自分のスピーカー台に合わせよう。
自作のスピーカー台には、この足がはまらなかった。
足がはまらないし、高さがスチールラックの棚に干渉して 入らない。
スピーカー台のテーブルを約1cm薄くしなければならないことがわかった。
NS-BP200BPを設置する / スピーカー台の調整
スピーカー台は、建築中の家や住建の工場から、端材を分けてもらうか、ホームセンターで買ってきて 自作できる。
ブログやYouTube動画、Twitterやインスタで自慢することがないのであれば、形や仕上げはどうでも良い。柱の両端に板を木工用ボンドでくっつけるだけ。
NS-BP200BPのスピーカーの縦が、わずかに長くて スチールラックの上の棚に当たって入らないことが分かった。
自作スピーカー台の板を削った。
マキタの電気かんなが、倉庫のどこにしまったのか?見つからないので、6千円の高儀の電気かんなを急きょ Amazonで購入。
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高儀 アースマン 電気カンナ PLA-110A レビュー。82mm幅、6千円で買える
電気カンナを新しく買った。 台や棚、机の自作に必要な木工工具の一つである。 結論から言うと、 Amazonで6千円で買える安物だが、ちゃんと使える。 日曜大工で使う物なので、プロ用工具と違って故障した ...
1cm分を削ってから、ささくれだった角や表面をサンダーで削って 滑らかにする。
厳密に 水平をださなくても、いい加減で良い。
AVアンプの自動調整(YPAO)をするので、スピーカーが どこに向いていようが、横になっていようが、傾いていようが 関係ない。
書斎のサラウンドシステムのフロント左右スピーカーと入れかえる
書斎の5.1chサラウンド スピーカー NS-P41のフロント左右のスピーカーと交換した。
NS-P41は、サブウーファー(アンプ内蔵)をふくめて 6個のスピーカーセットで2万円。安いスピーカーとは思えないほど 良い感じで鳴っている。
フロント左右を NS-BP200BPにアップグレードすることで、さらに高音が明瞭になって音も良くなった… 気がする。
AVアンプ RX-A4AのYPAO(スピーカーの自動調整機能)をすると、交換したNS-BP200BPは、フロアスピーカー(大)として認識された。
低音が出ているので、AVアンプ側で制御するサブウーファーへのクロスオーバー周波数が変更になった。
NS-BP200BPを聞いた感想、良い点、悪い点、問題点
音については、良い。値段を考えると、文句の付けようがない。
年を取って 高音の11,000Hz以上が聞こえないジジイにとって、高音域がどれだけ出ようが関係がないのだが…。
ジャズで、ブラシスティックやスネア、ハイハット、シンバルなどのキレの良さが際立つ。→ 高音域がよく出ている。
低音域は…、バスドラのキックの音も良い、コントラバスの低音も良いし、弦が指で擦れる音とか 間近で演奏しているみたい。
パイプオルガンの5.1chサラウンド。高音域のパイプの響きが良い感じになっている。
AVアンプ RX-A4Aの設定は「AIサラウンド」ではなくストレート再生。ただの2chステレオになる。→ 交換した NS-BP200BPだけでの再生になるので、良い!
さすが、テレビ用スピーカーだけある。
ゲームの音も申し分ない。
スプラ3も、ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムの5.1chサラウンドもバッチリだ。
イエロック(イワロック)のゴロゴロって 低音振動、投げてくる岩が地面で砕ける音… どっぷりとティアキンの冒険ができるw
NS-BP200BPのメリット Pros
- ペアで1万円ちょい で安い
- ツィターとウーファーの2ウエイで、バスレフ式
- 80〜100Hzのオイしい低音がちゃんと出ている
NS-BP200BPのデメリット Cons
- 生産完了で、流通在庫だけになってしまった
- コスパがすごく良いので「買ったけど合わないので売りに出す」中古品がない
- 安いので、買った自慢ができない
まとめ
発売から12年以上経って、生産終了になった。
YAMAHAのスピーカーのラインナップで、NS-BP200BPの後継モデルがない?
となると、新品で買える間に買って、どんな音が鳴るのか?試したかったので、あわてて買った。
昔は、8千円でAmazonで買えたわけで、コスパとしても最高レベルの小型スピーカーだった。
書斎のサラウンドシステムのフロント左右のスピーカーとして使っていく。
同じレベルの価格帯では、後継と呼べる物が徐々に少なくなっているのが残念だ。