このページは、私が買ってきた数多くのSDカードやカードリーダーについてまとめたページです。
- SDカード、microSDカード
- SDカードリーダー
- SDカードのテストと修復など
の3部構成です。
SDメモリーカード、microSDメモリーカード
の解説をしていきます。
SDカードって何?
SD(エスディー)カードと言います。
SDカードは、1999年に松下電器産業(パナソニック)、東芝、サンディスク(ウエスタンデジタル)の三社共同で開発されたメモリーカードです。
フラッシュメモリーは、磁石の粒子を使ってデジタルデータを記憶する仕組みです。
小さい磁石の玉が、どこの穴にはまっているか?でデジタルデータを保存します。
電源を切ってもデータを記憶し続ける「不揮発性メモリー」です。
2000年台は、フラッシュメモリーを使ったメモリーカードの規格が他にもありましたが、二十年経った今、SDカードだけが生き残りました。
SDカードの種類
カードのサイズ
- SDカード(標準サイズ、24 × 32 × 2.1 mm)
- miniSDカード(使われない)
- microSDカード(現在、主流、11 × 15 × 1 mm)
の2つがあります。
SDカードの規格
容量の最大を規定した規格には、
- SD:FAT16のため、最大2GBの容量までしかない
- SDHC:32GB、FAT32を採用し最大32GBまで
- SDXC:64、128GB〜最大2TB、exFATが使える
- SD Express:最大 128TB
などがあります。
FATって何?
パソコンが読み書きするディスクのフォーマット形式。FAT16、FAT32、exFATは、MacでもWindows でも読み書きできる。
SDカードは、元々2GBまでしか容量がありませんでした。
SDHCでは、フォーマット形式をFAT32にすることで、2GBを超える動画ファイルを読み書きできるようになりました。しかし、FAT32は1つのファイルは4GBまでの制限があります。
SDXCでは、フォーマット形式にexFATが使えるようになり、最大2TBまで、一つのファイルが4GBを超えるものも読み書きできるようになりました。
現在は、SDXCが主に使われています。
SDカード バス プロトコル規格
メモリーの速度の規格です。読み書きが速い、遅いは、このバス プロトコル規格で左右されます。
- SD-Bus
- UHS-I
- UHS-II
の3つがあって、スピードクラスが決められています。
- スピードクラス(C):Class 2、4、6、10
- UHSスピードクラス(U):Class 1、3
- ビデオスピードクラス(V):V30、V60、V90
- アプリケーション パーフォマンスクラス:A1(書き込み 20MB/秒)、A2(書き込み 50MB/秒)
高速SDカードのランク分けに使われる「ビデオスピードクラス」は、V30(Class 30)で、30MB/秒になります。V90なら、90MB/秒です。
読み書きが速いものは、値段も高いです。
いままで、私が安いので好んで買って使っていたのは、【SDカード(SDーBus)の Class 10 で、10MB/秒】でした。
SDカードの倍速
基準は、150KB/秒だったCD(コンパクトディスク)の初期の速度です。
今のSDカードは、SDXCで書き込み時には20MB/秒が出るので、133倍速です。
書き込みの時は、すごく遅くて 10MB/秒や、速くても20MB/秒とかです。
20MB/秒でも、UHD(4K)の動画でもコーデック次第では録画できます。
SDメモリーカードの表示の読み方
SDカードのラベルに書かれた表記の読み方を解説します。
Class 10 / UHS-I / Class1(U1)
この場合は、
- SDHCメモリーカード
- 容量:32GB
- スピードクラス:Class 10
- UHSスピードクラス:UHS-I、Class 1 (C1)
- 最大転送速度:読み出し時 90MB/秒
- 転送速度CD換算:600倍速
と読み取れます。
microSDカードも同じです。
カードが小さいので、老眼には厳しいです。虫眼鏡で拡大してみれば見えます。
UHS-II / Class 3(U3)/ V90
ハイスペックなSDカードの例です。
- SDXCカード → 4K、8Kのビデオ記録用
- 容量:128GB
- UHSスピードクラス:UHS-II、Class 3 (U3)
- UHSバスモード:UHS-IとII
- U3:30MB/秒
- ビデオスピードクラス:V90 → 90MB/秒
と読み取れます。
UHS-II SDカードの端子は数が多い
UHS-IIは、速く読み書きするために、端子がたくさんついていて、RAIDシステムのように平行して読み書きするようになっています。
UHS-IIに対応したSDカードリーダーで読み書きが速くなります。従来のSDカードリーダーでは、UHS-Iで動作するため速くなりません。
Amazonで SDカード を見る 楽天で SDカード を選ぶ
SDカードリーダー
SDカード、microSDカードを読み書きするためのデバイスで、USBにつないで使います。
100円ショップで売られているものもありますが、性能が悪いのでおすすめしません。
実際に私が、Amazonで買って使っているSDカードリーダーを紹介します。
Kingston SDカードリーダー 1400円
キングストン(Kingston)は、パソコン メモリーの有名ブランドです。
- SDXC、UHS-II対応のSDカード
- USB端子は、USB3.2
- リード(読み出し)で、200MB/秒(SATA接続のHDDより速い)
- ライト(書き込み)で、70〜90MB/秒
UHS-IIの速いSDカードを入れれば、HDD並の速度で使えます。「SDカードは遅い」というイメージがぶっ飛ぶ速さです。
一眼カメラでUHD(4K)の動画を撮る人向けです。
私も、ゲーム機の録画システムで使っています。
Transcend Card Reader RDF5 900円前後
フラッシュメモリーのトップブランドの一つが、トランセンドです。そのブランドのカードリーダが売られています。
USB規格「USB 3.1 gen1 」は、カードリーダの中でも速いものです。
妻に買ってやって、私ももう一個リピート買いしました。
microSDカードとSDカードのスロットが2つあるタイプです。
片方しか認識できない(排他的仕様な)ので、両方を差すと両方とも認識しなくなります。
- カメラ
- スマホ
- ドライブレコーダー
- Nintendo Switch
- トレイルカメラ
- ビデオキャプチャー
のSDカードをパソコンで読み書きするのに絶対に必要なモノです。
SDカードのテスト
SDメモリーカードは、偽物が多い上に、故障も起きやすい不安定な記憶媒体(メモリー)です。
買ったら、必ず正しく動作するのか?容量は正しいのか?を自分でチェックしなくてはなりません。
SDメモリーカードが、ニセモノか? の調べ方
Windows には、SDカードやUSBメモリーが正常に書き込めるのか書き込めないのかを確かめるツール(アプリケーション)があります。
- Check Flash 1.17.0(ダウンロード)
私は、こういったツールを使わず、SDカードやUSBメモリーにデータを容量一杯に書き込んで確かめることにしています。
Amazonで新品のSDカードを買ったら、すぐにカードリーダに差してフォーマットします。
SDカードの容量分の動画データや写真データをコピーします。
一つのファイルは4GB以下のものを選んでください。exFATにフォーマットし直してテストするのであれば、4GB以上のファイルでも読み書きできます。
Windows 10では、ファイルのコピーや移動との時にでるウインドウで「詳細情報の表示」をチェックすると、データの転送量がグラフで表示されるので便利です。
32GBのSDカードだと、29GB程度コピーできるので適当に録画ファイル(4GB以下)を見つくろってコピーしましょう。コピーの速度は、SDHCのUHD-Iタイプなら、20MB/s(MB/秒)はでます。
これが、5MB/秒くらいしかでないとなると偽物の可能性が高いです。Amazonで買ったのなら、すぐに返品のための手続きに入ってください。
32GBの容量なら、25分前後で容量一杯にコピーできます。それらのファイルをもう一度、HDDに作ったフォルダにコピーします。そのファイルを開いて動画が正しく読み込めるのか?を確認します。(VLCなどの)プレイヤーで開いて、スライドバーで最初から最後まで高速で動画を流し見します。
Macの場合
コピーするときに、「アクティビティモニタ」のディスクをチェックします。
他のディスクの読み書きをしない限り、HDDからSDカードへのコピーのデータ量をグラフで表示することができます。Windows 10に比べて分かりにくいですが、目安にはなります。
エラーがなくコピーできたら、またHDDのフォルダを作って、そこにコピーしてそのファイルが読めるかどうかを確認してください。
SDカード、USBメモリーの修復
書き込みや読み出し中にエラーがでたら、ほぼ絶望的と考えて良いです。
修復ソフトを使っても、一部が取り出せたらラッキーなくらいです。
ですから、SDXCのSDカードで、64GB、128GBまでにしておいて、それ以上は使わないのが精神衛生上良いと思います。
私は、数年に一度は、2TBや3TBのHDDのデータを全部飛ばしていますし、SDカードのデータが読めずに焦ったことは、過去二十年で十回以上はあります。
カメラに入れるSDカードは、32GBにして、それ以上を撮るのなら何枚も付け替えるようにしましょう。128GBや200GBは失った時のダメージが大きすぎます。
家で撮るときは、パソコンにつないでデータを転送する「テザー撮影」をするべきです。
ネットオークションでSDカードを買ってはいけない
メルカリやYahoo!などのネットオークションで、SDカードやUSBメモリーが安価に売られています。
Amazonでのマーケットプレイスなどでも、安価にうられているものが散見します。
それらは、偽物の可能性が高い上に、バックドアをあけるためのウイルスが仕掛けられていることがあります。
そもそも、SDカードやUSBメモリースティックは寿命が短いため、中古で買うことはしません。
実際に買って使っているSDカード、USBメモリーの紹介
私が買うブランド
- Transcend(トランセンド)
- サムスン(韓国製なので控えている)
- TOSHIBA、東芝(偽物が多い)
- ウエスタンデジタル(SanDisk、サンディスク)
- Kingstonなど台湾製
メーカーブランド、ノーブランドかかわらずに、買って届いたらすぐにテストしてください。
AXE MEMORY アクスメモリー microSDXCカード
台湾メーカーのOEMで、Amazon限定ブランド。256GBで、3840円で購入。
- microSDXC
- Class10 / UHS1 U3 / V30 / A2
書き込み速度が、30〜80MB/秒と非常に高速で満足です。EzRecorder ER330にて使用中。
Kingston キングストン Canvas Select Plus SDCS2/128GB 1880円
有機EL Nintendo Switchに入れたmicroSDXCカード。
- Class10 / UHS1 U3 / V30 /A1
- 書き込み 25MB/秒、読み出し 93MB/秒
とまずまずの性能。
Amazonで キングストン microSDXCカード を見る
シリコンパワー microSD 64GB class10 UHS-1 U3
Amazonのタイムセールポイントアップキャンペーンで、64GBを1180円で購入。
- microSDXC 3D Nand採用
- Class10 / UHS1 U3 / V30 / A
- Nintendo Switchにいれた
Pro Grade Digital SDXCカード 128GB 7126円
Elgato 4K60 S+をもう1台購入したので、それ用のSDXCカードカードを買いました。シリコンパワーの方が品切れのため。
- SDXC、UHS-II、U3、V60 対応
- 実測、読み出しREEDで、230MB/秒
- 実測、書き込みWRITEで、120MB/秒
- 3年保証
- 実際の容量は、125GB
シリコンパワー SDXCカード 128GB(SP128GBSDXJA2V10)
Amazonのタイムセールで、128GBを8280円で買いました。
タイムセールがない時は、千円引きクーポンなどが付いて、8〜9千円です。
- SDXC、UHS-II、U3、V90 対応
- 実測、読み出しREEDで、200MB/秒
- 実測、書き込みWRITEで、70〜80MB/秒
- 5年保証
- 実際の容量は、124GB
です。
ゲームのプレイ動画を撮る Elgato 4K60 S+に入れて使っています。4時間分の録画ファイルを、HDDを超える速度で読み込めるので重宝しています。
まとめ
SDカード、microSDカードに関するまとめ記事です。
SDカード、microSDカード、USBメモリーのフラッシュメモリー系USBデバイスは、偽物がとにかく多くて、寿命も短いものです。
microSDカードで容量が 1TB(1024GB)なら、1万円します。それが数千円なら、その商品は詐欺です。
大切なので繰り返します
買って届いたら、すぐにテストをして確かめておきましょう。返品期限を過ぎてしまうと、Amazonでも返品できませんよ。
返品をするのに、宛名書きは一発で印刷できるように、お届け先アドレス帳に登録しておきましょう。
SDカードやmicroSDを使う機器のレビュー記事から、アンカーリンクで参照するための記事になります。